患者から信頼を集め安心を与える「医療事務」の仕事

取りたい資格ランキングでは常に上位に挙がる「医療事務」。

 

資格がなくても医療事務として働くことはできるが、資格を取得しておけば就職に有利になるだけでなく就職後も即戦力として働くことが期待できる。

 

「事務」と聞くと、一日中机の上でパソコン画面とにらめっこというイメージがあるが、「人とたくさんかかわれる仕事」と医療事務の仕事に就いてから4年目の嶋崎菜穂さんは話す。

 
 

人とたくさんのかかわりを持てる仕事

 

現在、整形外科のクリニックで医療事務を担当している嶋崎さんの毎日は、受付で患者に見せる笑顔から始まる。「多くの患者さまは、腰が痛いなどつらい思いをされているので、少しでも痛みが和らげるようになれたら」と思いながら日々の受付業務にあたっているという。

 

カルテの作成、診療情報の入力、診療費用の計算などは医療事務の基本の仕事だ。それに加え、嶋崎さんは「患者さまのサポートは何でもしたい」という思いから、車イスで診療に来る患者のサポートやリハビリの手伝いなども進んで行っているという。

 

患者から信頼を集め安心を与える「医療事務」の仕事

 

そもそも、なぜ医療事務の仕事に就こうと思ったのか。
嶋崎さんが医療事務の仕事に出合ったのは、短大生のとき。医療事務なら、患者さんをはじめ、そのご家族の方など、たくさんの人とかかわれそうだと思ったことがきっかけだという。現役の看護師である母親の後ろ姿を見ていたことも、嶋崎さんの思いを後押しした。

 

医療に関する専門知識を必要とする勉強は、やさしいものではなかったが、補習に出たり、夏休みの集中講義に参加したりするなどの努力を重ね、在学中に資格を取得した。

 
 

患者さんへの一言で安心感を与える

 

仕事を行ううちに、「人とかかわることが好き」という思いが、「仕事のやりがい」へと変わっていったという。
混み合う時間などは診察を待たせてしまう場合もあるが、「患者さまから待ち時間を聞かれる前に一声かけるようにしています」と患者への気遣いを忘れないという。

 

診察が終わって「ありがとう」と言われたとき、自分が声を掛けた患者が明るい表情に変わったときなどに、仕事のやりがいを感じるという。
嶋崎さんのさりげない気遣いが、クリニックを訪れる人に安心感を与えることができているのだ。

 

患者から信頼を集め安心を与える「医療事務」の仕事

 

医療事務に国家資格はなく、すべて民間資格の資格である。また医療事務関連の資格は、医療事務技能審査試験をはじめ、カルテの情報管理などパソコンに特化した資格などたくさんの種類がある。さらに、医科、歯科などに細かく分かれるケースもある。

 

人気の資格だけに、自分のやりたい分野を絞ってその資格を取得しておけば、就職活動の際、大きな武器になるだろう。

 

患者から信頼を集め安心を与える「医療事務」の仕事

 
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