最先端技術「バーチャルリアリティ」を学べる大学が増えている!

すでにゲームやビジネスで活用が始まっているVR

 
バーチャルリアリティ(VR)とは、映像技術・音響技術などを駆使して、まるでそこに実物があるかのように感じさせるコンピュータ技術のこと。
 
VRを使ったゲームやアトラクションも続々登場しているので、すでに体験済みの人も多いかもしれない。
 
ゴーグル状の専用のヘッドセット(ヘッドマウントディスプレー【HMD】)を装着すると、そこはもう別世界
 
“未来の都市"や“恐怖の館"に実際にいるかのようなリアルな感覚が楽しめるのがVRの魅力だ。
 

また、VRが使われているのはエンターテインメントだけではない。
 

 
例えば、VRで部屋の内見ができる不動産会社のサービスや、VRを活用したリアルタイム海外旅行など、ビジネスでの導入ももう始まっている。
 

VRを学びたいなら大学の研究室をチェック!

 

とはいえ、VRは出たばかり。
 
技術も応用範囲もまだまだこれから進化していくことになる。
 
つまり、VRの研究・開発に携わる人材がこれから数多く求められるということ。
 
進路を検討中の高校生にとっては、その意味でも要注目なのだ!
 

このような流れを受けて、バーチャルリアリティが学べる大学も増加。
 
ただし、今のところ日本には、「バーチャルリアリティ」という名称がついた学部や学科はない(一部にVRに特化したコースはあり)。
 
該当するのは基本的には工学系、情報科学系の学部だが、VRに関連する研究を行っている研究室があるかどうかが重要なチェックポイントになる。
 

 
しかも、VRはさまざまな技術の集合体なので、どんな角度から研究・開発に取り組むかによって研究室の選び方も変わってくる
 
VRの最新事情に詳しい野村総合研究所 ICTメディア産業コンサルティング部 コンサルタントの山岸京介さんに解説してもらおう。
 

360度を見渡せる技術の開発も注目テーマ

「VR映像に関しては360度見渡せる技術の開発などがホットな研究テーマ。
 
これは画像処理工学の領域です。
 
また、視線や脳波を入力信号としてとらえる技術の研究も進んでいますし、視覚や聴覚だけでなく、触覚も感じることができる技術も注目されています。
 
こちらは人間工学や認知科学などの領域ですね」

「また、専用のHMDもまだまだ研究・開発の余地があります。
 
こちらは、VRへの没入感を高めるため、より“装着している感じがしない"製品の開発が大きな課題。
 
工学系・美術系の大学のプロダクトデザイン関連の研究室でこのようなHMDの研究に取り組んでいるところもあります」

そのほか、ロボット工学の研究成果も今後はVRの発展に貢献していくはずだと山岸さん。
 

ロボットの研究もVRの進化に関係している!

 

「アンドロイド(人間酷似型ロボット)開発の領域では、人間の五感や動きの複雑なしくみを解き明かす研究が行われています。
 
一見、VRと関係がない分野に思われますが、その研究成果はVRの進化に確実に影響します
 
そのほかでは、VRを使った新たなアート表現の追求などもおもしろい研究テーマ
 
こちらは芸術工学などの分野で取り組まれている。
 

これらの研究が進んでいけば、いずれは五感のすべてを使って、現実の世界とほとんど変わらないくらいリアルなVR体験ができることに…。
 
そこで表現される世界も今の私たちの想像を超えたものになっていきそう。
 

 

このような可能性にあふれたVRの研究に自分も取り組んでみたいと思ったキミ!
 
さっそく上記の学問分野をキーワードに、気になる研究室を探してみよう!
 

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