18歳のクリエイターMega Shinnosukeがクリエイターをめざす高校生へメッセージ

高校3年生のとき、初めて作った曲『O.W.A.』をYouTubeにアップして話題になり、18歳でデビューしたクリエイターMega Shinnosukeくん。

私立恵比寿中学のアルバム『MUSiC』に人生5曲めに書き上げた『踊るロクデナシ』が大抜擢され、2019年にブレイクが期待されるアーティストとしても注目を集めている。

そんなクリエイターMega Shinnosukeくんに、初めて楽曲制作をしたときの話から、高校時代のエピソード、初の全国流通盤EP『HONNE』についてインタビュー!

Mega Shinnosuke(メガシンノスケ)流クリエイターになる方法
【プロフィール】
Mega Shinnosuke(メガ シンノスケ)
2000年・東京生まれ、福岡育ち。
作詞/作曲/編曲をすべて自身で行うクリエイター。
2017年秋より楽曲制作をスタートし、2018年秋に1st Mini EP『momo』をリリース。
収録曲『桃源郷とタクシー』にはTempalay のAAAMYYY がコーラスとして参加。
タワーレコード各店舗(渋谷・名古屋・大阪・福岡)の未流通コーナーで、常にTOP5をキープしている。
ライター柴那典氏が選ぶ、2019 年のブレイク期待のニューカマー10組として、長谷川白紙、King Gnu、崎山蒼志などと共に紹介される。
さらに、私立恵比寿中学のアルバム『MUSiC』に人生5 曲めに書き上げた『踊るロクデナシ』が異例の大抜擢。各所から注目を集める新世代のクリエイター。
Twitter:@MegaShinnosuke

とにかく人と違うことがしたくて音楽を始めた


音楽を始めたのは高校生になってからだったというMega Shinnosukeくん。

どんな高校生活を送っていたの?
「とにかく人と違うことをしたい、と考えていました。

世界中の働いている男性の9割はスーツを着ていると思っていたので、絶対スーツを着たくない、会社員になりたくなかった。

だから、そのためには、自分が起業して社長になればいいと考えて、東京の大学を目指して、高校1年生の夏から3カ月くらい猛勉強。

学年最下位に近かったのに20位くらいまで成績アップしたけど、ふと、大学に入る人はたくさんいるし、卒業しても社長になれるわけではないと気づいてしまって…。

次に、スケートボードをやってみたけど、転んでケガしたら痛いからイヤだなと思って断念(笑)。

その後、クリエイターになりたいと思って、音楽に興味をもち、パソコンをいじってみたり、ギターを買って弾いてみたりしたけど、ひとりでは何もできず、そのまま時が流れていったんです」
どんなきっかけで、音楽を始めたの?
「高校2年生の春、先輩から、文化祭に出るけどバンドのメンバーが足りないから手伝って、と言われて参加。

その後、自分のバンドを結成して、地元のライブハウスにも3回くらい出演しました。

最初に誘ってくれた先輩のバンドは、校外で活動してチヤホヤされていたけど、自分が作ったら、もっといいものができると思って、曲作りを始めたんです」
曲作りはパソコン?どうやって楽曲制作できるようになったの?
「中学2年生のとき、YouTubeが好きで、HIKAKINがMacBookを使っているのを知り、自分も動画編集をしたくて、親に買ってもらいました。

ギターで弾いた曲をパソコンに録音して編集するのですが、いろいろいじっていれば、こんな機能あるんだ、これができるんだ、って気づく。

どうしてもわからないことはインターネットで検索するけど、99%くらい使っていない機能がありそう(笑)。

でも、パソコンの機能のうちの1%でも曲作りはできると思いますよ」
Mega Shinnosuke(メガシンノスケ)流クリエイターになる方法

新しいことをしたい。やったことがないことをやるのが楽しい

クリエイターとしてのスタートになった高校3年生の4月、初めて作った曲『O.W.A.』をYouTubeにアップしたのはなぜ?
「曲を作り始めてから、バンドのメンバーに、ストリーミング配信をしたほうがいいよ、と勧められました。

でも、『O.W.A.』をYouTubeにアップしたのは、自分としては満足できる曲ができたのであげてみようかな、って軽い気持ち。

友達以外の人に聴いてもらうつもりは全然なかったから、MVもいい加減に作っていて(笑)」
どうやって曲を作っているの?
「歌詞は、自分が思っていることしか書いていません。

いろいろなことを同時に考えて、勝手に分析して、そのまま曲にしている。

『O.W.A.』は、友達に対する悪口ですから(笑)。

正直言って、曲作りは嫌い。

というか、黙々と曲作りをする作業が嫌い。

完成した曲を聴く瞬間が好き。

曲ができた瞬間、『勝った!』って叫ぶんです。

達成感なのかな。

『O.W.A.』という曲が評価されたからといって、また同じような曲を作っても、ぼくは勝ったとは思わない。

例えば新曲の『本音』は、『O.W.A.』とは全然かけ離れたジャンルの曲で、そういうくらいのことをぼくは毎回やりたいと思うけど、いつも行き詰まってしまう。

だからこそ、できたときに『勝った!』と喜べるんです。

今までやったことのないことをやるのが楽しい。

クリエイターとして、常に新しいことをしたい。

この地球上に、もう新しい音楽なんて、ほぼないと思います。

その中で何が新しいかと言うと、みんなが知っている古い音楽と重ね合わせられないように古いことをもう1回やることが新しいと、ぼくは思うんです。

毎回やっていることが違うと、だんだんジャンルがなくなっていくんですけどね(笑)。

一周回ったら、また『O.W.A.』みたいな曲を書くかもしれません」
クリエイターを目指す高校生にアドバイスするとしたら?
「クリエイターは、その人にしかできないオリジナリティーが大事。例えば、音楽なら、その人のすべてが見えてくる楽曲を作るべき。

そのためには、普段の発言やファッションにも、その人がどれだけ自分をちゃんと出そうとしているのか、見えてこないといけない。

その人は、歌うしかないから歌っている、歌うことでしか自分を表現できない。それくらいふりきっているクリエイターがカッコイイと思いますね」

自分の信念のまま生きられるよう努力を続けることが大事


初の全国流通盤となるEP『HONNE』を2019年6月5日にリリース。

タワーレコードの6月度“タワレコメン”、HMVの6月度“エイチオシ”に選ばれるなど、注目を集めている。

New EPについて聞いてみると、
「例えば『桃源郷とタクシー』は、誰かに嫉妬している人に対して歌った曲。

桃源郷でタクシーに乗っている人は楽しているように見えるけど、桃源郷を歩くことで得られたはずのいろいろなことを失っていて、捨てているものもあるはず。

楽そうに見えるかもしれないけど、実は苦労しているかもしれないし、マイナスの面もある。

だから、嫉妬する時間があるなら、自分は自分で、理想とするものに向かっていけばいいんじゃない。

自分が幸せだと思えば、それが一番いい、と思ったことを歌詞にしました」

※Mega Shinnosuke - 桃源郷とタクシー (Official Music Video)


最後に、高校生に対してメッセージを送るとしたら?
「嫌いなものを嫌いと言えるようになったほうがいい。

間違っていると思ったことを間違っていると言わないと、本当に正しいものが見えてこないと思うんです。

誰にだって、どうしても変えられないものはあるから、人に合わせて生きる必要はない。

信念をもっているなら、自分の意見を言ったほうがいい。

そうすれば、自分の中の正解が見えると思いますよ。

まわりの大人やSNSの意見に左右されて良い悪いを決めていたら、いつまで経っても子どものまま。

良いと思ったことを良い、悪いと思ったことを悪いと言えている自分を、もっとほめるべきだとぼくは考えています。

まわりがどう言おうと、それだけで立派ですよ。

自分の信念のままに生きられるようになるために、努力を続けることが大事なんじゃないかな。

そのために頑張っている時が一番、自分が生きているって感じがするんじゃないですか。

ぼくは、自分の意思のままに生き続けたい。クリエイターとして常に新しいことをやりたいと思っている自分が変わらないようにしたいです」
Mega Shinnosuke(メガシンノスケ)流クリエイターになる方法

実は、まだ7曲しか曲を書いていないけれど、頭の中には5000曲くらいのストックがあるというクリエイターMega Shinnosukeくん。

これからどんな曲を世に送り出していくのか、注目していこう。
 
Mega Shinnosuke - O.W.A.

新しく制作された『O.W.A.』のMVは、Mega Shinnosukeくんがプロデュース。
予算1万5000円、全編iPhoneで撮影されているとは思えないクオリティーの高さが話題に! 

※Mega Shinnosuke - O.W.A.(Official Music Video)


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