キミはどれ? 高校生の大学進学意識7タイプ
大学進学を希望している高校生のなかでも、進路に対する考え方はさまざまだ。キミ自身や周りの友達は、どんな意識をもっているだろうか。
■調査結果から分析する「進学意識7タイプ」とは?
リクルート進学総研では、将来や進学に関する回答を分析し、大学進学希望の高校生を次の7つのタイプに分類している。(「高校生価値意識調査2014」より)
【1】自分探しタイプ…「とりあえず大学に行って自分の可能性を広げたい」
将来のことはまだよく考えていない。8割弱が大学・短大に進学、「入ってから夢をみつけたい」と考える。偏差値や入試方法を中心に進学先を考え、周囲からのアドバイスを期待。
【2】ブランド重視タイプ‥「偏差値の高い学校に入って有名企業に就職したい」
今の目標は少しでも偏差値の高い大学に行くこと。有名企業に入り、出世することが幸せな生活の基盤になると考えている。流行に敏感で、進学情報の収集も活発。
【3】学者タイプ…「コツコツ勉強して得意分野を作りその道の専門家に」
進学したらコツコツ勉強して知識や技術を身につけ、将来の厳しい競争社会を生き残りたいと考える堅実派。早くから各学校や学部の詳しい比較検討を進めている。
【4】おっとりタイプ…「勉強も遊びもバランスよく。高望みせず自分の世界を大切に」
競争が苦手で、上昇志向は低め。家族など身近な人たちを大事にしており、地元志向も強い。小規模で居心地のよい雰囲気で、勉強以外も幅広く学びたいと考えている。
【5】プロ突進タイプ…「なりたい職業へ一直線。自力で道を切り開き成功したい」
なりたい職業が明確。夢実現のための努力をいやがらず、将来の成功を切に願っている。ネットワークも広く、志望業界で働いている先輩からリアルな情報を手に入れ、進学先選びの参考にしたいという情熱がある。
【6】好きエンジョイタイプ…「がつがつせずマイペースで好きなことを続けたい」
将来会社に入ったり出世することに興味がなく、今「好きなこと」を手がかりに進学先を考える。ただし厳しい環境は苦手で、自由に楽しくやりたい。交友関係が広く深い。
【7】未成熟タイプ…「夢はなく勉強は嫌い。今、楽しければOK」
将来の夢も、進学先へのこだわりもなく、「入れればどこでもいい」という感覚で進学する。自宅に届く進学情報誌など、入ってくる情報に影響される。
■「自分探し」が減少、「プロ突進」が増加
では、現在の高校生はどんなタイプが多いのだろうか。調査結果を見ると、最も多いのは【5】プロ突進タイプで、次に【1】自分探しタイプ、【2】ブランド重視タイプと続く。
これを2007年と比べてみよう。2007年の1位は【1】自分探しタイプだったが、2014年は減少(27.1%→22.7%)。その代わりに増えたのが【5】プロ突進タイプだ(15.7%→25.5%)。
7年前は「やりたいこと探し・可能性発見の場」だった大学が、不況が続くなかで、「目的をもった人が専門性を磨く場」へと変化しているようだ。
人によって考え方も成長スピードも違うので、どのタイプが良いというのはない。ただ、夢の実現のために努力する「プロ突進タイプ」が増えるなか、今しか見ていない「未成熟タイプ」の高校生は、そろそろ将来について考え始めてみてはどうだろう?