藤代健介さん「理念を構造化し、場を設計する。」【社会の挑戦者たち】

世界に存在する社会問題に、様々なアプローチで取り組む大人達がいます。合格したその後も、ぜひ社会を良くするために学び、活躍して欲しいという思いから、社会をより良くするために世界で活躍する社会人の方をご紹介します。

社会的に意義を持っているが、実現できていない想いに対して場を与えていく。

今、東北の震災で被災した方が避難する地域で、コミュニティセンターづくりに携わっています。仮設住宅で暮らしている方と以前からの住民の方では、コミュニティセンターへ期待することも違います。では、果たして、どんな「場」がふさわしいのか。作家性や芸術性を追い求めるのではなく、どんな人たちが、どんな思いをもって、どんな目的で、どのようにして、その場にいるべきなのか、そのような思考のプロセスを経て生まれる一つ一つの場面を、構造的に紡いでいったものが場であり、それに形を与えるのが建築であると考えています。

課題に取り組む挑戦者の声

挑戦者からのスペシャルメッセージ

藤代 健介 / ふじしろ けんすけ (26)

株式会社prsm 代表取締役

1988年千葉生まれ。26歳(2014年3月現在)。東京理科大学建築学科卒(TUS)。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科卒(KMD)。2012年株式会社prsm設立。理念を構造化し、それを内包する場を設計。「広める価値のあるアイデア」を理念としたTED×Tokyoの空間デザインをプロデュース。KMDにて、東京、ロンドン、ニューヨークを繋ぐデザインプログラムを担当する研究員も手がける。東日本大震災の被災地におけるコミュニティ設計、フィリピンでの若者教育のためのラーニングセンターのコンセプト設計なども手がける。