私は人生をなめきってます。一心不乱に努力することの意味がわかりません…。【オリラジ中田の参考書じゃなくオレに聞け!】
受験生は勉強に集中しなくちゃいけないのはわかっている。けど、自然と恋することだってあるし、友達とケンカすることだってある。そんな受験中の「誰かに相談しにくい悩み」をアノ先輩が答えてくれる!
Question
私は無意識に人生をナメきっています。今でも相当なものですが、このままだと本物のクズになりそうです。一心不乱に努力することの意味が分かりません。どうすれば変われますか?(ゴロっぱちさん・女・高校1年生)
Answer
先輩たちの「今」を見てみなよ…!
先輩の挫折を知って意識が一変
努力を怠ったばかりに大変な思いをしている人を見て、「自分はこうなってはいけない」と反面教師にする。それも一つの意識改革の方法だ
15~16歳の頃って万能感があるし、人生ナメてる人、意外と多いんじゃないかな。社会に出ることへのリアリティーを持てないことが大きな原因だと思う。
実はオレもそういう時期があってさ。学生時代、「NSC(吉本興業が主催するタレント養成所)」に入る前にインディーズのお笑いサークルで活動をしていたときのこと。そこに30歳くらいで朝から晩までバイト生活を送る“主”みたいな人がいたんだ。正直「こうはなりたくない…」って思ってたし、「オレはNSCで少数のエリートが集う“選抜チーム”に選ばれ、すぐにデビューできる!」という自惚れもあったんだよね。
ところが世の中、そんなに甘くはなかった。サークルを辞める日、“主”とご飯を食べに行ったら、彼も昔NSCで選抜チームにいたことが発覚。「オレも今のままじゃヤバい!!」とめちゃくちゃ焦って、それまで以上にお笑いに打ち込むようになった。キミもまだ、思春期特有の万能感や自惚れから抜け出せていないんだと思う。なにか意識を変えるきっかけが必要だよね。
万能感を消し去るために現実を直視
「メディアは成功した人ばかりを取り上げる。それを無意識に鵜呑みにし、万能感を消し去れない高校生は少なくないと思う」と熱弁する中田さん
「人生をナメてる」というのは、それだけ痛みのない時間を過ごしてきたってことだよ。親御さんが努力して、キミを安全な世界にいさせてくれたわけさ。その影響で、社会をイージーな世界と受け止めがちなんだろう。けど、心のどこかで「世の中、こんなに甘かったっけ?」という不安もある。それが今のキミの心境なんじゃないかな。
ぬるま湯に浸かりきって「一心不乱に努力することの意味が分からない」と感じているのなら、一度、高校の先輩たちを訪ねてみるといいと思う。今の自分と同じような時間を過ごしてきた人や、自分と同じ夢を見た人が実際にどうなっているかを、その目で確かめるんだ。
たぶん、先輩たちの中にはキミの想像をはるかに超えるシャレにならない人がいるはず。そうした「リアル」を突きつけられると、「これは他人事じゃない」「明日は我が身」って気持ちが湧いてきて、一気に万能感が消えると思うよ。
まとめ
人生を甘く見た先輩たちの「今」を知って、反面教師にするしかない。!