知っておきたい! 受験に関するお金のあれこれ

知っておきたい! 受験に関するお金のあれこれ

大学受験に向けて、勉強以外にもいろいろと準備しておきたいことがありますよね。中でも重要なことのひとつがお金。入学金や授業料など大学に入ってからのお金はもちろん、受験の際にも何かとお金がかかるもの…。そこで今回はファイナンシャルプランナーの武田さんに、今から知っておきたい受験のお金についてお聞きしました。

武田さんによると「受験の際にかかるお金としては、願書や受験料などの“必ず必要になるお金”と受験のための交通費や宿泊費などの“+αで必要なお金”の2種類がある」とのこと。それぞれのお金と目安については以下の通り!

必ず必要になるお金

願書

国公立の場合は無料。私立大学の場合、1通500~1000円ほど。郵送で提出するため、それぞれに郵便代がかかることも忘れずに。

受験料

・国公立の場合
センター試験(3教科以上)の受験料は1万8000円。国公立の2次試験受験料は1万7000円程度(平成27年度)。センター試験と2次試験の前期・後期を受験したとすると、あわせて5万2000円ほどかかる計算に。

・私立の場合
だいたい1校2~5万円ほどで、平均受験料は3万5000円。3校ほど受験すると想定すると、受験料だけで10万円以上に。

+αで必要なお金

交通費&宿泊費

遠方の大学を受験するとなると必要になってくるのが現地までの交通費と宿泊費。試験日によっては、何回も受験旅行を繰り返すことになったり、ホテルなどに長期滞在するケースもあり相当な出費になることも。宿泊費は1泊1万2000円くらいを目安に。また滞在中の食費も計算にいれておきましょう。

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受験の段階でも、こんなにいろいろとお金がかかるんですね。これは事前にしっかり準備しておかなければ! どこの大学を何校くらい受けるかによって変わってくるとは思いますが、だいたい受験にかかるお金はどれくらいと思っておくのがよいのでしょう?

「東京私大教連が発表した『私立大学新入生の家計負担調査』(2013年度)の受験費用に関する調査では、自宅外通学者が約23万9000円、自宅通学者が21万8000円かかっているという結果に。これはあくまでも平均ですので、もう少し余裕を持って準備しておくのがおすすめです」

受験のために必要な出費とはいえ、なかなか痛い金額ですよね。できれば少しでも節約したいところ…。何か節約のコツがあれば教えてください!

「必ずかかってしまう受験料は節約が難しいところ。ただ一番安く受けられるセンター試験を上手に活用するのはひとつの手です。例えば、私立大学の場合もセンター試験利用入試に変更するだけで受験料を軽減できます。また学内併願することで2つ目以降の学部、学科の受験料が割引になる場合も。志望校にこうした制度がある場合は、積極的に利用したいですね。また、交通費や宿泊費の節約には遠出を減らすのが一番。まずは近くに学外試験場がないか確認してみましょう。どうしても遠出が必要な場合は、交通機関の学割や『受験生応援プラン』などお得なプランを利用するのがいいですね。こうしたプランは数に限りがあるものが多いので早めに予約するようにしましょう」

なるほど、工夫次第で節約できるところもありそうなので、早めに調べておくのがよさそうですね。多少、節約できたとしてもやはりかなりのお金が必要であることは間違いなさそう。できれば早めに親とも相談しておきたいところですが、具体的にはどんなことを話し合っておくのがよいのでしょう?

「費用に大きく影響するのが、やはり宿泊費や交通費の部分。またそこを受験するという事は、入学時やその後の引っ越し、入学後の生活費など、その後にかかるお金にも大きく影響が出てきます。特に入学時にはまとまったお金が必要になりますので、早い段階で自分がどういった大学を志望しているのかを親に話しておくとよいでしょう。また、むやみやたらに受けていても受験料がかさみます。志望校をしっかりと見据えることで、ムダな費用がかからないようにしておきたいですね」

何事も早めの準備が大切! 直前になって焦らないためにも、ぜひ早い段階から余裕をもって志望校について考え、親と話し合っておくようにしましょう。

取材協力

ファイナンシャルプランナー 武田明日香さん

株式会社エフピーウーマン(http://www.fpwoman.co.jp)所属。法人営業の仕事をしながら資格を取得し、ファイナンシャルプランナーに転身。各メディアで活躍するほか、マネー初心者向けの無料講座も開催中(http://www.fpwoman.co.jp/semi/kyouyou_school.html)。