今までにない学びがそこにある! 2017年度登場のユニーク学部
最近は、大学も時代のニーズに合わせて大きく変わってきている。
今までにないタイプの新しい学部も毎年のように登場。
そんな個性的な学部で最先端の学びを体験したいという高校生もいるのでは?
というわけで、2017年度に登場する注目のユニーク学部を紹介しよう。
何を学ぶかは自分で主体的に決める!【新潟大学創生学部】
最初に紹介するのは、新潟大学創生学部。
学部名だけ見るといったい何を学ぶのか見当もつかないが、実はこの学部、まさに何を学ぶかは自分次第なのだ。
創生学部が目指しているのは、課題発見・課題解決能力の育成。
学生が主体的に課題をみつけ、学びたいテーマを選ぶというのがコンセプトだ。
特徴の一つは、ゼミやPBL科目(*)の充実。
1年次からゼミがあり、4年間、一貫して主体的に学ぶ力やグループで協力し合って学ぶ力を養う。
*プロジェクト・ベースド・ラーニング。
具体的なテーマや課題があって、それを解決する方法をグループで議論しながら探り、実践する形式の授業のこと
そして、もう一つの大きな特徴が、2年次以降に履修する専門領域の科目。
新潟大学のほかの学部(人文学部、法学部、経済学部、理学部、農学部、工学部)が提供する「領域学修科目パッケージ」が22あり、その中から、自分が取り組みたい課題に必要なものを選んで履修するというシステムになっている。
パッケージのラインアップは「心理・人間・メディア表現文化学」「歴史文化学」「物理学」「自然環境科学」「応用生命科学・食品科学」「知能情報システム」「材料科学」など非常に多彩。
「何を学ぶかは、大学に入ってもっと社会や学問について理解を深めてから決めたい!」という人にはピッタリの学部だ。
旬なスキルが身につく【滋賀大学データサイエンス学部】
滋賀大学に登場するのがデータサイエンス学部。
この「データサイエンス」は、今、ビジネスの世界で非常に注目されている分野だ。
コンピュータ技術の進化で、一昔前では考えられなかったほどの膨大なデータを集め、分析することが可能になった。
これを「ビッグデータ」というが、今では、多くの企業が大量の顧客データ、販売データなどを分析してマーケティングや商品開発に生かしている。
例えば、通販サイトで「なんでオレの趣味知ってるの?」というオススメ商品が表示されるのもこの技術があるからこそ。
また、ビジネスだけでなく、医療や教育、気象予報などの分野でもビッグデータの活用やそのための研究が進められている。
しかし、データを扱うためのITの専門性と、分析に必要な統計学の知識、さらに経営やビジネスに関する知識を兼ね備えた「データサイエンティスト」はまだまだ不足気味。
そんな人材を育てていこうというのがデータサイエンス学部なのだ。
そのため、カリキュラムは、IT系科目だけでなく、統計系、経済・経営系の科目も充実。
実際のデータを使って分析する授業も数多くあり、データサイエンティストとしての実戦的な力を養うことができる。
「今、社会でニーズの高まっているスキルを身につけたい!」という人は要注目だ。
「デザイン思考」で学ぶ【大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部】
大阪工業大学に開設されるのがロボティクス&デザイン工学部。
「ロボットならほかにも学べる学部はたくさんあるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、この学部の新しいのは、今、企業も大注目の「デザイン思考」を大胆に採り入れていること。
「デザイン思考って何?」という人に簡単に説明すると、新しい商品やサービスを生み出すための考え方・手法のこと。
市場データなどをじっくり調べ、それをもとに出てきたアイデアを何度も会議を重ねて練り上げ、最終的に社長のOKをもらえたら企画を商品やサービスの形にするというのが、今までの一般的なものづくりのやり方だ。
これに対して、デザイン思考は、データではなく直接人間を観察して、そこからひらめいたアイデアをみんなでどんどん出し合い、スピーディに試作品を作って、検証していくというやり方。
失敗しないかどうかじっくり考える前に、良いと思ったらどんどん形にして試すというのが特徴だ。
従来の方法だと、どうしても今あるものの改良型しか生まれにくいのに対して、デザイン思考は今までにない新しいものが生まれやすく、実際、日本の企業でも採り入れる企業が増えている。
ロボティクス&デザイン工学部では、このデザイン思考を採り入れた演習で、人の暮らしに役立つロボットや、ロボットを活用したサービスなどを実際に創り出していく。
まさに最先端の学びを経験できる学部だ。
「おもしろそう」と感じた学部はあった?
このほかにも新しいタイプの学部は続々登場しているので、興味がある人は積極的にリサーチしてみよう!
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