オープンキャンパスに行くべき時期は?みんなは何年生で行ったの?学年別の活用法を解説
オープンキャンパスは高校1年生から参加することができる。
進路選択に大きく関わるものなので、できるだけ早い時期に行っておくのがおすすめだ。
夏休みの宿題としてオープンキャンパスへの参加とレポート提出が課される高校もあり、高校1年生の夏、初めてオープンキャンパスに行ったという人も多いようだ。
ここでは、そもそもオープンキャンパスはいつ開催されているのか、みんなは何年生で行っているのか、また、学年別の活用法についても解説しよう。
目次
オープンキャンパスとは?
オープンキャンパスとは、大学や専門学校が高校生などに向けて、学校の特色を知ってもらうためにキャンパスを開放するイベントのこと。
キャンパスを開放して、学校説明会、個別相談会、実際の授業や実習の内容がわかる模擬授業や体験実習、校舎や施設を見学するキャンパスツアーなどを行っていて、学校の特色や雰囲気をリアルに感じることができる。
リクルートが2022年に行ったオープンキャンパスに関するアンケートによると、実際に進学した大学のオープンキャンパスに参加した人は全体の71.2%で年々増加傾向にある。
オープンキャンパスへの参加が進路選びに大きく影響しているようだ。
まだオープンキャンパスについてよく知らないという人は、まずは下の記事を読んでみよう!
オープンキャンパスが多い時期はいつ?
※オープンキャンパスの時期や参加タイミングの疑問を解消しよう!
開催時期は主に7月から11月
オープンキャンパスが多い時期は7月から11月で、「夏」と「秋」がピークと言える。
ただ、学校によっては、年数回しか開催されない場合や、毎月のようにオープンキャンパスを行っていたり、年間を通して学校見学会を随時受け付けていたりすることもある。
オープンキャンパスの特集ページから、現在、開催されているイベントを探してみよう。
オープンキャンパスにはいつ行くべき?
進路を決めるタイミングとなる高校3年生だけでなく、高校1年生から参加する人が増えているのがここ数年の傾向だ。
また、オープンキャンパスでは、時期によってさまざまなイベントが開催されている。
模擬授業やキャンパスツアーなどいろいろな体験をしたいなら夏休み、学園祭などの学校行事を楽しむなら秋もチェック!
自分は何を見たいのか、何を知りたいのか、どんな体験をしたいのか、オープンキャンパスに参加する目的に合ったイベントのある時期を選ぼう。
体験授業、キャンパス見学、じっくり見たいなら、夏休み!
オープンキャンパスの開催が最も多い7月から8月の夏休みには、たくさんのイベントが用意されている。
実際の授業に近い『模擬授業』や『体験実習』では、どんなことが学べるのかわかるので、複数の学校・学部の授業や実習を比較してみると、本当に行きたい学部・学科が見えてくるかも。
在校生の先輩が校舎や施設などを案内してくれる『キャンパスツアー』は、リアルな学生生活がイメージできるし、先輩に直接話を聞く機会もある。
じっくり時間をかけて、学校について知りたいなら、7月から8月の夏休みのオープンキャンパスに参加しよう。
学園祭などイベントも楽しみたいなら、秋もおすすめ!
9月から11月にかけての時期には、学園祭や文化祭、体育祭など、大きな学校行事が開催されている。
高校生や保護者が自由に参加できるイベントも多く、さらに学校説明会や個別相談会を同時に開催している学校もある。
学園祭はその学校のカラーを知る絶好の機会なので、学校の雰囲気を味わうには9月から11月にかけて開催されるオープンキャンパスがおすすめ。
「オンラインオープンキャンパス」なら好きな時に参加OK
オンラインオープンキャンパスとは、ビデオ通話や会議アプリ、動画サイトなどを使って、オンラインで行うオープンキャンパスのこと。
自宅にいながら、スマートフォンやタブレット、PCなどで、実際のオープンキャンパスと同様の体験をしたり、先生や先輩の話を聞いたり、学校の情報を入手することもできたりする。
好きな時に視聴できるコンテンツもたくさん提供されていて、キャンパスツアーや体験授業に参加したり、気になることを個別相談できたり、学校ごとに工夫されていて、内容も充実。
遠方の学校でも参加しやすく、移動の不安や交通費を気にすることなく、学校の様子をいろいろ知ることができる。
忙しい高校生も効率よく情報を集めることができるので、ぜひ利用してみよう!
オンラインオープンキャンパスのメリットと活用法は?
オープンキャンパスには何年生から行く?何年生が多い?
オープンキャンパスは、高校1年生から行くのがおすすめ。
参加経験が最も多いのは高校3年生で、オープンキャンパスは学校見学のイベントだから、ある程度、進路が決まってきた高校3年生の時に行けばいいのでは?と思っている人も少なくないが、実にもったいない。
早めに行けば行くほど、さまざまな学校を見て比べることができるし、進路選びにもおおいに役立つから、ぜひ高校1年生から参加してほしい。
高校1年生から行き始めて高校2年生でほぼ参加
オープンキャンパスは大学進学者の大半が参加していて、高校1年生から行き始めて、高校2年生までにほぼ行ききっている。
高校1年生の夏休みの宿題で、オープンキャンパスへの参加やレポート提出を課している高校が増えていることもあり、特に高校1年生の参加率が増えて早期化傾向にある。
さらに、オープンキャンパスに参加した人の大半は、高校2年生までに行っているようだ。
リクルート進学総研が発表した「進学センサス2022」によると、2022年の調査ではコロナ禍の影響により、高校2年生の参加経験が大きく減少し、高校3年間トータルの参加率も減少しているが、今後は再び参加が増加することが見込まれる。
【学校主催のオープンキャンパス参加経験】
高校1年生 高校2年生 高校3年生 高校3年間トータル
2022年 41.7% 29.1% 61.7% 79.7%
2019年 47.3% 71.5% 71.4% 93.9%
2016年 46.5% 69.2% 74.3% 94.2%
※高校生の進路選択に関する調査「進学センサス2022」より
高校3年生でオープンキャンパスに行くには遅い?
高校3年生からオープンキャンパスに参加しても遅くはない。
実際、高校3年生のオープンキャンパス参加者は高校2年生と同じくらいなので、まわりが下級生ばかり、という心配はないだろう。
入試目前になってキャンパスを見学したり、大学の先生や先輩の話を聞いたりすることで、「絶対合格するために頑張ろう!」とモチベーションがアップすることもある。
ただし、総合型選抜や学校推薦型選抜を受験したいと考えている人は、早い時期からの対策が望まれるため、高校3年生で初めてオープンキャンパスに参加していては難しいケースもあるので気をつけたい。
学年別オープンキャンパスの活用方法
オープンキャンパスは高校1年生から参加することをおすすめしたいが、高校3年生で参加しても遅くはないし、学年によって活用方法が違ってくる。
高校1年生では進路選択への情報収集をして、高校2年生で複数の学校を比較検討、高校3年生は受験へのモチベーションアップに活用したい。
高1で行き始めて進路選択のために情報収集
オープンキャンパスは高校1年生から参加して、進路選択の第一歩にしたい。
実際、高校1年生でのオープンキャンパス参加率は増加傾向にある。
2013年 38.0%
2016年 46.5%
2019年 47.3%
2022年 41.7%
※高校生の進路選択に関する調査「進学センサス2022」より
1年生には、夏休みの宿題として「オープンキャンパスへの参加」やレポート提出が課されることもある。
早めに志望校などを見学して情報収集することで、自分に合った進路をじっくり考える機会が増えたり、入試対策が計画的に進められたりして、ライバルに差をつけることにもつながる。
そして、早めの時期にオープンキャンパスに行っておくことは、「文理選択」を考えるうえでも役に立つ。
例えば「経済学」と聞くと文系というイメージがあるかもしれないが、文系とはいえ統計なども勉強するため、入試では数学を必須科目としている私立大学もある。
単に苦手科目を避けて文理選択をしてしまった場合、受験に不利になる可能性もある。
そのため、興味がある学部や学科に進学するには文系と理系どちらに進む必要があるのか、受験ではどの科目が課されるのかをオープンキャンパスの体験授業や説明会で確認しよう。
そうすれば、文理選択の際に、「将来はこういうことがしたいから理系」「将来はこの学問を学びたいから文系」など未来から逆算して考えることができる。
実際に1年生の時に、オープンキャンパスに参加した先輩の声を見てみよう。
【REAL VOICE】
「文理選択を考えるうえで役に立った。また、どんなことが学べるのか説明会で聞けたのでやりたいことがはっきりした。」(らふか・高3)
「"大学"っていうイメージが湧いた!友達と参加するのもありだけど保護者の方とも行ったほうがいいです。大人の目で見きわめてくれるので。」(ちとにあ・高3)
「1年生の時間がたくさんある時になるべく多くオープンキャンパスに参加して、どんな授業の内容なのか、入試内容などを聞いておくことで、自分に合った対策を立てることができる。」(ゆめゆめ・高3)
「早めに見ておくことで、ある程度進学先の方向が絞れた。
どこの学校のオープンキャンパスに行こうか迷うより、とにかく行って、この学校はここがいい、けどこっちの学校はこれがいい、と学校選びで迷ったほうがいい。」(みんと・高2)
「数学、理科の成績が比較的良かったので、何となく理学部にしようと思い、オープンキャンパスの理学部説明会に行ったところ、その内容に興味が湧かず、自分がやりたいことはそれではないということを確認することができた。」(ちゃばだん・高3)
高2で行くなら複数校のオープンキャンパス参加で比較検討を
高校2年生でおすすめしたいのは、複数校のオープンキャンパスに参加すること。
オープンキャンパスは1校だけでなく、複数校参加することで、さまざまなメリットがあるからだ。
先輩たち(2022年大学進学者)の平均参加校数は2.9校で、複数校に参加した人が圧倒的に多い。
さらに、実際に進学した大学のオープンキャンパスに参加した人は71.2%で、年々増加している。
2016年 62.4%
2019年 66.9%
2022年 71.2%
※高校生の進路選択に関する調査「進学センサス2022」より
数校のオープンキャンパスに参加した先輩からは、複数校参加して比べることができたからこそ、自分にぴったりな学校に出会えた!といった声が多くある。
【REAL VOICE】
「オープンキャンパスに多く参加すればするほど、自分が本当に何を学びたいのかが見えてくると思う。」(ゆめゆめ・高3)
「複数校見に行くことで、大学ごとの特色がよりわかりやすくなり、自分がどこの大学に行きたいかがより明確になる。」(カイト・高3)
「学生さんの雰囲気が大学によって異なるので、複数行ったほうがどのような雰囲気が自分に合うか比べられる。
高3は受験勉強で忙しかったりするので、高2のうちにたくさん参加しておいたほうがよいです!」(みぞ・高3)
「オープンキャンパスに行くほど、違いやその学校の特徴が分かって自分が行きたいと思える学校がみつかる。」(らふか・高3)
「同じような学部でも学ぶ内容や行う実習などが異なるので、自分がやりたいことを学べる学部が選べると思う。
たくさんの大学を見て、知って、視野を広げて、自分のやりたいことをみつけてみてください!」(STELLA・高2)
高3のオープンキャンパス参加でモチベーションアップ!
3年生ともなれば、入試の準備で忙しい時期。
あえてその時期に志望校を直接見学したり、模擬授業や体験実習を受けたり、大学の先生や先輩の話を聞いたりすることで、「絶対この学校に入りたい!」というやる気がみなぎり、モチベーションアップにつながるようだ。
入試直前対策として、最新の情報収集をすることもできる。
「設備の充実さや部活やサークルの多さに、絶対ここに通いたいなと思った。」(らふか・高3)
「先生の話し方がわかりやすく、授業が楽しみになった。
モチベーションのためにぜひ行ったほうがいい!行って後悔することはないと思う!」(ごま・高2)
「その大学の雰囲気を感じることは大切。きれいなキャンパスを見て、自分もここの道を歩きたいと思った。」(ソラ・高3)
「整った設備やすてきな講師の方々、卒業後の選択など、たくさんの魅力的な話を聞いたり見たりすることで、その学校に通うことがとても楽しみになった。」(みんと・高2)
「今の偏差値では到底届かないところだったけど、もっと頑張って絶対にここに行く!って強い意志をもてました。」(ゆた・高2)
気になる学校のオープンキャンパス、ぜひ参加してみて
さまざまな気づきが得られるオープンキャンパス。
「オープンキャンパスでどんなことができるのかもっと詳しく知りたい」「持ち物や服装についても確認したい」という人は下の記事をチェックしてみよう。
オープンキャンパスに参加するうえで事前の準備はとても大切。
しっかりと情報収集して、自分にあった参加計画を立ててみよう!
【2024年最新】オープンキャンパスとは?説明会 模擬授業 相談会etc.見るべきポイント
オープンキャンパスでできること、見るべきポイント、参加するメリットなど、オープンキャンパスに行く前に必ず知っておきたいことをまとめて解説しているよ。
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スタディサプリ進路ネットのオープンキャンパス特集ページでは、気になる学校のオープンキャンパスがいつ開催されるのか、日程や時間帯などを調べてることができる。
予約が必要なものも、その場ですぐに予約ができるから、ぜひ活用しよう!
取材・文/やまだみちこ 構成/寺崎彩乃(本誌) ※2024年6月更新
※記事内のオープンキャンパスに関する情報は、2024年6月時点のものです。内容が変更となることがありますので、参加の際は最新情報を事前にご確認ください。