大学の学部・学科63を一挙解説!後悔しない大学選びに役立つ!学部学科選びのヒントも
大学の学部とは、専攻する学問によって大きく分けられた組織の区分のこと。「人文科学系」「社会科学系」「自然科学系」「学際系学部系」「文理融合系」の5つに分けられる。
そして、大学の学科とは、学部の中でさらに専門ごとに細かく分けた組織の区分のこと。
学部・学科を選びに迷っているという人のために、大学の学部・学科を一覧で紹介!
自分に合った最良の学部・学科選びをしよう!
目次
大学の選び方は?
学びたいことを学べるかチェックする
大学を選びで重要なのは、学びたいことが学べる大学であるかということ。学びたいことが曖昧なままでは、大学選びは難航してしまう。
まずは、この記事で気になる学部・学科の項目を読み、自分が学びたいことを明確にしてみよう。
資格取得を目指すなら資格対策の勉強ができるか、留学制度や施設の充実度なども、人によっては押さえておきたいポイントになる。
将来やりたいことや目指す職業が決まっている人は、その専門にしぼった学びができる学部を選べばよいし、幅広く学べる教養系の学部に入ってから将来やりたいことをじっくり探してもいい。
自分に合った学び方をイメージし、学びたいことを考えてみよう。
大学の選び方完全ガイド! 迷ったらやるべき行動から大学選びのNG行動まで
大学にはどんな学部がある?
学ぶ内容により5つの系統に大別される
大学の学部は、主に文系の「人文科学系」「社会科学系」、理系の「自然科学系」、それらの枠組みにとらわれない「学際系学部系」、文理の融合を図った「文理融合系」の5つに分けられる。各学科ごとの詳しい解説を読む前に、この大きな区分についても知っておこう。より理解が深まるはずだ。
社会科学系…経済・経営・商学分野の学部、法律・政治分野の学部、社会・メディア分野の学部など
自然科学系…理・工分野の学部、農・獣・畜産・水産分野の学部、医・歯・薬分野の学部、看護・保健・衛生分野の学部など
学際系学部系…文系・理系の枠組みにとらわれず、総合的・分野横断的な学びを行う学部
文理融合系…文系と理系の両方の要素を併せ持つ研究を行う学部
参考:文部科学省『学科系統分類表』
大学の学部の種類
大学には、多彩な分野について専門的に学べる学部が多くあるが、設置されている学部数は学校により大きく異なる。ここでは、全40学部23学科について、学べる内容や目指せる職業、どんな人に向いているかなど、学部学科選びに役立つポイントをまとめて紹介する。
学びたい学問が見つかったら、その学問を学べる大学はどこか検索してみよう。
同じ学部名でも、学校によって学ぶ内容が違うこともあるので、資料を取り寄せて確認するのがおすすめだ。
法律・政治分野の学部
社会のルールとなる社会のルールとなる「法律」や、国や社会の方向性を決める「政治」、社会問題を解決する「政策」を学ぶ。
法学部法律学科
法律のプロを目指す人はもちろん企業活動や社会生活も支える根本学問※法学部法律学科は企業活動や社会生活も支える根本学問
法律は私たちの生活の根本を支える“ルール”。これがきちんとしていなかったら、国も地域社会も成り立たない。
その法律の成り立ちや裁判の事例などを学ぶのが法律学科。現役の法律家が教壇に立つ一方、少人数の演習、裁判の傍聴、模擬裁判などの授業がある。
こんなキミに向いているかも
□弁護士や検事、裁判官
□司法書士や行政書士としてみんなをサポートしたい
□公務員として国や地方を盛り上げたい
□法律を学んでビジネスの社会で活躍したい
◎ 法律の専門家を目指す「司法コース」、公務員を目指す「行政コース」など、進路別にコースを設けている大学も少なくない。
◎ 資格を取りたい人や公務員志望の人は、試験に向けてのサポート内容を要チェック。
●法学科●経営法学科●企業法学科●ビジネス法学科●国際関係法学科など「法」のつく学科
法学部政治学科
人々の生活をより良くする方法を地方、国、そして世界レベルで学ぶ。※法学部政治学科は人々の生活をより良くする方法を地方、国、そして世界レベルで学ぶ
法律に基づいて社会問題を解決し、国や地域社会が進む方向を決めるのが政治。政治学科では、より良い生活ができるように方策を考えていくため、自分の意見を相手にわかりやすい言葉で表現することが大切。
このため、多くの大学が少人数クラスでの演習に力を入れている。
こんなキミに向いているかも
□政治家や公務員になって国や地方をもっと良くしたい
□困っている人たちのためにNPO、NGOで働きたい
□新聞社や放送局などマスコミに就職して、報道の力で社会を変えたい
◎ ほとんどの大学が公務員試験対策講座を用意。
試験対策、 資格取得の支援体制の内容もしっかりチェック。
◎ 国際社会で活躍したいなら、英語力強化プログラム、留学制度などを設けている大学がおすすめ。
●政治経済学科●国際政治学科●国際政治経済学科●政治行政学科●法律政治学科●自治行政学科など
総合政策学部
社会が抱えるさまざまな問題とその解決策をよりグローバルな視点から考えていく。※法学部総合政策学部は社会が抱えるさまざまな問題とその解決策をよりグローバルな視点から考えていく
経済・政治・社会を広く学ぶ一方、国際、環境、都市、地域といった視点で課題をみつけ、多様な知識と手法で解決策を考えていく。”働くママ“のために保育の実態を調べる、地域の活性化策として“シャッター通り“とプロジェクトを組む...など、フィールドワークも多彩。
こんなキミに向いているかも
□困っている人がいるなら、自分にできることはないかと探してみる
□公務員になって国や地元を盛り上げたい
□日本を飛び出して、海外で活躍したい
◎ 国際問題、環境問題、都市問題など、大学によって力を入れているジャンルが異なる。
◎ 資格試験対策、公務員試験対策に力を入れている大学も少なくない。
●総合政策学科●地域政策学科●政策科学科●公共政策学科など「政策」のつく学科
★法学部は公務。
総合政策学部は一般企業が中心。
公務員志望者の多い法学部。
大学も試験対策講座などでバックアップしており、卒業後の進路は他学部に比べて「公務」の割合が多い。
一方、総合政策学部の場合、多くが民間企業に就職している。
政治・経済・社会を広く学ぶため業種はバラエティーに富んでいる。
経済・経営・商学分野の学部
物価や景気などの経済の仕組みや、企業経営、商品売買について学ぶ。効率的な組織運営を考え経済や企業の発展に役立つ力をつける。
経済学部
ノーベル賞にもある学問分野「経済学」。世界、国、企業、個人の役割を研究する。
※経済学部はお金の流れを「理論」「実証」「歴史」の分野から研究する
お金の流れを「理論」「実証」「歴史」の分野から研究する。経済の仕組みから生産、流通、消費まで経済活動全体を対象とし、不況や失業率増加といった問題を解決する方法や、政策などを探る。
統計資料や、数式を使って経済の動きを解読するなど、数学の力が必要となる授業や演習も多い。
こんなキミに向いているかも
□銀行や証券・保険会社といった金融業界で働きたい
□経済に強いビジネスパーソンとして活躍したい
□公務員として少子高齢化や経済的格差の解消などに取り組みたい
◎ 金融、国際経済、公共政策、環境問題など、特定の分野を重点的に学ぶ学科を設置する大学も少なくない。
◎ 省庁、地方自治体、銀行などの企業でのインターンシップに参加できる大学もある。
●経済学科●国際経済学科●経済情報学科●現代経済学科
経営学部
企業は刻々と変化する生き物。ヒト、モノ、カネ、情報の関係を学ぶ。
※経営学部はヒト、モノ、カネ、情報の関係を学ぶ
経営や組織の仕組み、雇用や働く人の教育、商品開発、販売戦略、生産管理、広報など、企業の活動全般を研究。企業内の問題を分析し、より良い企業となるための経営方法を探る。
優れた企業や経営者の実例を深く掘り下げながら、リーダーシップ論やリスクマネジメントなどを研究する授業も。
こんなキミに向いているかも
□将来は自分で会社を起こしたい
□消費者のニーズをとらえた人気商品を作りたい
□コンサルタントとしていろいろな企業の経営課題を解決したい
◎ ベンチャー企業のほか学校、病院、プロスポーツチームなどの経営を専門的に学べる大学も多い。
◎ 国際企業や国際金融などを学ぶなら英語力も必要。語学の授業は充実しているか、要チェック!
●経営学科●経営情報学科●国際経営学科●マーケティング学科
商学部
スマホはマーケティング活動の結晶。消費者に寄り添った経済活動を学ぶ。
※商学部は消費者に寄り添った経済活動を学ぶ
商品を売る仕組みや関連する法律を学ぶ。消費者のニーズを調査するマーケティング、商品の開発、消費者に届ける流通・販売など、実際のビジネスに生かせる実践的な方法論を探る。
企業や地元の商店街とコラボした商品開発や市場調査などを行うことも。
こんなキミに向いているかも
□公認会計士や税理士になりたい
□銀行や証券・保険会社など金融機関で活躍したい
□広告代理店で商品のPRをしてみたい
□店やネットで小売りの仕事がしたい
◎ 公認会計士や税理士などの資格取得講座を用意している大学も。
試験対策、資格取得の支援体制も要チェック!
◎ 貿易、流通、会計、マーケティングなど特定の分野に力を入れる大学もある。
授業の内容を確認しよう。
●商学科●会計学科●会計ファイナンス学科●貿易学科●国際商学科●流通学科
★金融のほか幅広く活躍。税理士など資格を生かした就職も
経済活動について学ぶ経済学部では、銀行や証券会社、保険会社など金融の仕事に就く割合が他の学部に比べて多い。
これに対して、企業や経営を学ぶ経営学部では、金融のほかメーカーや商社、情報関連、サービス業などへの就職も多い。
一方、商学部では公認会計士や税理士の資格を取って税理士・会計事務所に就職する人も少なくない。
社会・メディア分野の学部
文化、流行などの社会現象、集団行動の特徴や仕組みを研究する。現代社会に欠かせない情報の管理や活用法を考えるのもこの分野。
社会学部
社会問題、風俗、流行など広い間口から主体的な視点で学べる学問。※社会学部は社会問題や流行など広い間口から主体的な視点で学べる学問
社会の仕組みや社会と人間の関係を探る。国内外でのフィールドワークや社会調査を重視した研究方法で、さまざまな社会現象を解明。
研究テーマは、教育や福祉などの社会制度、環境問題や災害、情報化社会、国際社会と幅広く、アイドル論などのサブカルチャーなども学べる。
こんなキミに向いているかも
□マスコミとしてジャーナリストとして活躍したい
□商品を売る戦略を立てるマーケティングの仕事がしたい
□公務員として、地域社会の問題に取り組みたい
□開発途上国の発展を支える仕事に携わりたい
◎ 文化、地域社会、産業、国際社会、家族、福祉、環境など大学によって力を入れている領域が異なる。
◎ 社会調査士や社会調査実務士といった社会調査関連の資格取得に対応したカリキュラムをもつ大学もある。
●社会学科●現代社会学科●社会システム学科●社会文化学科●コミュニケーション学科
観光学部
交通手段の発達で世界中が近くなり、何を求めて観光地を計画するかが重要。※観光学部はその役割や地域とのかかわり、観光による経済発展、新たな観光事業づくりなどを研究
21世紀最大の産業ともいわれる観光。その役割や地域とのかかわり、観光による経済発展、新たな観光事業づくりなどを研究。
観光地の事例研究や国内外の観光地を訪ねてのフィールドワークなどを交えながら、観光の可能性を探る。
ホテルや旅行会社などでインターンシップを行う大学も。
こんなキミに向いているかも
□旅行会社で人気のツアーを企画したい
□CA(客室乗務員)となって活躍したい
□海外の人々に日本の良さを伝える仕事がしたい
□観光地を通して地元の町おこしを図りたい
◎ 総合・国内旅行業務取扱管理者の取得講座を開講する大学も。
試験対策、資格取得の支援体制は要チェック!
◎ 文化、経営、政策、地域振興、国際観光など、大学によって重点をおく分野が異なる。
●観光学科●観光経営学科●観光ホスピタリティ学科
社会学部 メディア学科
新聞・テレビからネット情報の時代へ。何をどう使えるかを考える。
※社会学部メディア学科はメディアの効果的な活用法、新しいメディアづくりなどを探る
研究対象は新聞・雑誌やテレビ、インターネットをはじめ、手紙や電話、電子メールなどさまざま。メディアの歴史や特性、機能、役割を理解し、人間や社会への影響、効果的な活用法、新しいメディアづくりなどを探る。
雑誌、テレビ番組、CGなどの企画制作を通して、表現技術を学べる大学もある。
こんなキミに向いているかも
□新聞記者、放送記者として世の中の動きを伝えたい
□テレビやラジオの番組、雑誌や書籍を製作したい
□SNSなどインターネットを利用したさまざまなサービスに関心がある
◎ 個別のメディアについて研究したり、社会学的な視点からメディアを分析したり、技術を身につけたりと学ぶ内容はさまざま。
◎ クリエイターを目指すなら、番組を制作する実習があるか、制作・実習のための施設や設備が充実しているかも確認しよう。
●メディア学科●メディアコミュニケーション学科●メディア情報学科●メディア表現学科
★幅広い研究領域を学際的に学ぶため、進路は多彩
社会学部ではマスコミ志望が多いが、難関のため、銀行や保険会社などの金融機関、メーカー、百貨店やスーパーなどの小売業に進む人が多く、一部にIT関連や調査会社に進む人も。
観光学部では、旅行会社やホテル、航空・鉄道会社など観光に関連した進路に進む人が多いが、官公庁や自治体で観光学の知識を生かす人も少なくない。
国際関係分野の学部
政治、経済、安全保障、宗教、思想、文化、衣食住、芸術...。国際的な取り決めから異文化までいろいろな角度から分析・研究する。
国際関係学部
国際社会に起こる様々な問題。グローバルの意味を根本からとらえ直す。
※国際関係学部は国際的な問題の原因を追究し、その解決法を探る
民族対立や紛争、飢餓や貧困などの国際的な問題の原因を追究し、その解決法を探る。国家や地域間の政治、経済、文化、民族などを比較しながら分析。
特定の地域を対象とする「地域研究」を行う場合は、研究対象国に留学することも。
国際政治、国際法、国際協力についても学ぶ。
こんなキミに向いているかも
□旅行会社でその国の文化に触れられるツアーを企画したい
□商社やメーカーで海外との取引に携わりたい
□外交官や国連職員として国際的に活躍したい
□開発途上国の支援活動にかかわりたい
◎ 欠かせないのが語学力。
多国間の問題なら英語、特定の地域対象ならその地域の言語が習得できるか調べよう。
◎ 政治、経済、法律、地域研究など研究領域はさまざま。
研究したい分野に強い大学かどうかはしっかり確認。
●国際関係学科●国際学科●国際総合政策学科
国際文化学部
人間だけが残せる「文化」という遺産。国や民族間の文化を学ぶ。
※国際文化学部は国や民族間の文化を学ぶ
言語、歴史、芸術、宗教、社会制度、思想など人間が創り上げてきた文化をさまざまな側面から総合的に研究する。国や地域の文化を比較し、相違点や共通点を解明。
異文化を理解し、より良い関係を築くための方法を探る。
現地での調査・研究など海外でのフィールドワークを行う大学もある。
こんなキミに向いているかも
□日本の文化を世界に向けて発信したい
□外資系企業で海外との取引に携わりたい
□日本を訪れる海外からの観光客をおもてなししたい
□海外で生活する日本人をサポートしたい
◎ 研究地域別、あるいは文学や歴史など領域別にコース分けするなど、大学によってアプローチのしかたが異なる。
◎ 研究の際に必要な語学を身につけられる語学プログラムや留学制度が充実しているか確認しておきたい。
●国際文化学科●国際コミュニケーション学科●比較文化学科
国際教養学部
キーワードは言語とコミュニケーション。世界を巡るグローバル人を育成する。
※国際教養学部は世界を巡るグローバル人を育成する
各国の文化や歴史、政治、経済、国際関係など国際社会で活躍するための幅広い教養を養う。外国語を習得するためのカリキュラムで学ぶ一方、異文化理解にも力を入れ、コミュニケーション能力も磨く。
多彩な領域を複合的に学べる「リベラル・アーツ」を取り入れている大学も。
こんなキミに向いているかも
□日本と世界各国の懸け橋になりたい
□語学力を生かして、外資系企業で活躍したい
□国際貢献や国際協力に興味がある
□海外の大学院に進学して。研究を深めたい
◎ 英語に力を入れている大学が多く、なかにはすべての授業を英語で行う大学もある。
◎ 海外研修などが充実し、海外留学が必修になっている大学も。
興味・関心のある国へ留学できるかを確認。
●国際教養学科
★海外とのつながりのある企業でグローバルに活躍する人も多い
培ったコミュニケーション力、語学力、国際感覚などを生かしてサービス、メーカー、商社、流通に進む人が多い。
NGO(非政府組織)など国際協力に携わる組織を目指す人もいる。
外資系企業や、海外と取引のある日本企業などでグローバルに活躍する人も多い。
文学・人文・人間・心理分野の学部
文学、哲学、史学、人間科学などいろいろな側面から人間や社会について学ぶ。人の感情や行動、考え方などを深く見つめる。
>>地理学/歴史学/考古学/文化人類学/日本文化学/言語学/語学(日本語)/日本文学/外国文学/児童文学/文芸学/哲学・宗教学/心理学/人間科学
※文化人類学は文学部や人文学部でコースになっているところが多い。
●この分野の主な学部
>>文学部/人間科学部など
文学部 地理学科
「自然地理」「人文地理」「地誌」。フィールドワークも多い。
※文学部地理学科は、「自然地理」「人文地理」「地誌」の3分野がある
人と自然、人と地域の関係を明らかにする。地形や気候など自然環境を研究する「自然地理」、歴史、文化、政治、経済などから地域の特性や問題点を探る「人文地理」、特定地域の地理を総合的に研究する「地誌」の3分野がある。
フィールドワークを重視し、現地調査が多いのが特徴。
こんなキミに向いているかも
□災害に強い都市づくりを実現したい
□地域ならではの活性化策を考えたい
□高層ビルや橋などの建設に携わりたい
□発展途上国での開発協力に興味がある
◎ 人文地理と地誌は文学部や教育学部で学べるが、自然地理を学べる学科は理学部にも設置されている。
◎ 防災、都市計画、環境問題なども研究分野。
カリキュラムや教員の専門分野を調べて、その大学の特色を確認しよう。
●史学地理学科
※自然地理は理学部地理学科でも学べる
文学部 史学科
歴史を学ぶことは、歴史に学ぶこと。過去こそ、現代の問題を解決するカギ。
※文学部史学科は、あらゆる歴史的なできごとについて、史料や現地調査などで解明していく
政治、経済、戦争、文明・文化、発明・発見などあらゆる歴史的なできごとについて、どのように起こり、どのような意味をもつのかを史料や現地調査などで解明していく。日本史、東洋史、西洋史の3分野があり、さらに政治史、経済史、文化史、宗教史などのテーマ別研究がある。
こんなキミに向いているかも
□学芸員になって、博物館や美術館で働きたい
□中学・高校で歴史のおもしろさを教えたい
□文化財の保存や修復に携わりたい
□解き明かしたい歴史の謎がある
◎ 文献資料をもとに解明する歴史学に対し、考古学は遺跡や出土品などの分析・研究でフィールドワークも多い。
◎ 中国以外のアジア、アフリカ、南米などの国々の歴史を学びたい場合は、大学に専門の教員がいるかを確認。
●歴史学科●歴史文化学科●歴史遺産学科●文化財学科
文学部 文学科
作品、作家をとりあげて、その時代や思想、人間の本質に迫る。※文学部文学科は作品、作家をとりあげて、その時代や思想、人間の本質に迫る
文学作品を通して、その国の文化や時代背景、作者の思想を探る。国文学(日本文学)、外国語文学(英米・フランス・ロシアなど)、児童文学などに分かれており、文化や歴史、哲学なども学ぶ。
演劇や映画、アニメーションなどが研究対象となることも。
卒業制作として文芸作品を創作する大学もある。
こんなキミに向いているかも
□中学・高校で国語の先生になりたい
□小説・エッセー・評論などすでに書きたいことがある
□新聞記者、編集者、コピーライター、アナウンサーなど「営業」にかかわる仕事がしたい
◎ 外国文学なら作品が書かれた言語の習得も必要。
古文や漢文の知識、作品によっては古代英語や古代ギリシャ語なども学ぶ。
◎ 興味・関心のある時代や国などを専門分野としている教員が大学にいるかをしっかりチェック!
●人文学科●国文学科●日本文学科●英文学科●フランス文学科●ドイツ文学科●中国文学科
★幅広い進路が目指せ、学科による差はほとんどない
地理学、史学、文学など多彩な研究領域をもつ文学部では、進路はIT、企業などの情報通信、運輸、卸・小売業などバラエティーに富んでいるが、出版、旅行など専門分野を生かした業種に進む人もいる。
また、地理学科や史学科は社会、文学科や英文科は国語や英語の教員になる人も少なくない。
文学部 哲学科
人類が、考えることを始めた時からテーマだった「人間とは何か」を探る。※文学部哲学科は人類が、考えることを始めた時からテーマだった「人間とは何か」を探る
哲学者の考えや哲学の歴史を学び、「人間とは?」という根源的な問題を自分なりに考える。大きく西洋哲学や東洋哲学、美学美術史を学ぶ「哲学系」と、仏教学、キリスト教学、宗教学などを学ぶ「宗教系」に分かれる。
いずれも研究を通し、論理的な思考力、多様な価値観を理解する力を養う。
こんなキミに向いているかも
□「そもそも」と、いろいろなことについて根源的な部分で思い悩むことがある
□美学を学び、美術館や博物館の学芸員になりたい
□論理的に考える力、客観的な判断力を磨きたい
◎ 生命倫理や環境倫理、宗教紛争など現代的な研究テーマを取り扱う大学もある
◎ 西洋哲学やキリスト教学などでは原書講読の授業があり、ある程度の語学力が求められる
●思想文化学科●神学科●哲学歴史学科●宗教学科●仏教学科●キリスト教学科
文学部 心理学科
人間の心や行動の法則を学ぶ。データ重視なので、数学的素養は必須。
※文学部心理学科は人間の心や行動の法則を学ぶ
人の心や行動のメカニズムを科学的に研究。心の問題を解決するカウンセリング法を学ぶ。
「臨床心理学」をはじめ、発達心理学、社会心理学、犯罪心理学など研究領域は多岐にわたっている。
心理実験を行い、その結果をコンピュータで分析する実習などもあり、数学的素養・センスも必要だ。
こんなキミに向いているかも
□心理カウンセラー・臨床心理士になりたい
□家庭裁判所調査官や児童心理士など心理系職の公務員を目指している
□人の心ほど不思議で興味深いものはないと思う
◎ 認定心理士など大学卒業時に取得できる資格に対応した大学も多い。
公認心理師や臨床心理士などの心理系資格は、大学・ 大学院で所定のカリキュラムを修了して受験資格が得られる。
◎ 多岐にわたる研究領域。学びたい分野があるかを確認。
●心理学科●臨床心理学科●心理教育学科●人間心理学科
人間科学部
文系(社会科学)と理系(自然科学)。その両方から人間を見極める総合学問。
※人間科学部は、社会科学と自然科学の両方から人間を見極める総合学問
「人間とは何か」について、文系・理系両方の分野から、多角的・総合的に考える。哲学、心理学、文化人類学、社会学、教育学、法学、そして生命科学や人工知能など、さまざまな学問からのアプローチが可能。
文献調査、実験、フィールドワークなど、テーマによってさまざまな研究手法を用いる。
こんなキミに向いているかも
□新商品などの販売戦略を考える仕事がしたい
□企業戦略を考えるコンサルタントとして活躍したい
□人間の心理や行動に関心がある
□福祉の仕事に携わり、困っている人を助けたい
◎ 人間環境学科、人間発達学科など特色ある学科も。
扱うテーマが多様なので、教育内容やカリキュラムをしっかり確認。
◎ 心理学や福祉学を学べる学科を設置している大学では、心理系や福祉系の資格が取得できる。
●人間科学科●人間環境科●人間文化学科
★学科や教育内容によって異なる進路。
学校ごとの就職状況の確認を
人間科学部の就職先はそれぞれの大学の設置学科や教育内容によって大きく異なる。
例えば、「心理発達」「人間社会」といったコースをもつ大学の場合は、サービス業と卸・小売業が多いが、幼稚、児童学科単科の大学の場合は、園や保育園で半数を占めているなど、進路が異なるため、学校ごとの就職状況を確認することが重要!
外国語分野の学部
外国語をコミュニケーションの道具として学ぶだけでなく、地域の文化や歴史、伝承される生活文化などについても学ぶ。
外国語学部 英語学科
世界の”共通言語“である英語。「読む・書く・聞く」を徹底して学ぶ。
※外国語学部英語学科は、「読む・書く・聞く」を徹底して学ぶ
高いレベルの英語能力を身につけるために、「読む・書く・聞く・話す」の4つを鍛える。英語圏の国々の社会や政治、経済、文化をはじめ、国際関係についても幅広く研究。
少人数制の授業が多く、ネイティブスピーカーによる講義もある。
TOEIC®テストなどの対策を行う大学もある。
こんなキミに向いているかも
□英語の先生になって、英語の楽しさを伝えたい
□日本を飛び出して、海外で活躍したい
□商社、貿易、旅行などの仕事がしたい
□通訳や翻訳、インタビュアーの仕事がしたい
◎ ビジネス英語、医療英語、翻訳・通訳など特色ある科目やコースを設ける大学も多い。
◎ 海外の大学への留学や、語学研修を必須としている大学も。
制度の中身や費用の有無を確認したい。
●英語学科●英米語学科
外国語学部 フランス語学科
EUでも独自の存在感を示すフランス。その文化、歴史、社会についても学ぶ。
※外国語学部フランス語学科はフランス語を公用語としている国々の文化、社会、政治、歴史などについても学ぶ
フランスをはじめ、ヨーロッパの一部の地域や北アメリカ、アフリカなど世界50カ国以上で話され、国連や国際オリンピック委員会など多くの国際機関で英語と共に公用語にもなっているフランス語。フランス語を公用語としている国々の文化、社会、政治、歴史などについても学び、理解を深める。
こんなキミに向いているかも
□フランスの商品を扱う商社で働きたい
□フランス旅行のツアー企画を手がけたい
□通訳として、フランスやアフリカで活躍したい
□フランスのアートにかかわる仕事がしたい
◎ フランスの大学に留学する制度を整えている大学もある。
費用面での支援を確認しておこう。
◎ DELF(フランス国民教育省認定の公式フランス語資格)やフランス語検定に向けた授業を行う大学もある。
●フランス語学科
外国語学部 中国語学科
さらに重要になってくる日中関係。経済同様、言語の重要度もアップ。
※外国語学部中国語学科は文法や発音、会話をはじめ、中国の政治、経済、文化なども学ぶ
世界で13億人以上が使う中国語。中国の経済発展に伴い、ビジネスなどさまざまな場面で大切になってくる。
文法や発音、会話をはじめ、中国の政治、経済、文化なども学ぶ。
通訳・翻訳の技術を学ぶ科目や、標準中国語(北京語)だけでなく広東語の科目を設置する大学もある。
こんなキミに向いているかも
□日本企業の中国でのビジネスをサポートしたい
□外交官として日本と中国の橋渡し役を務めたい
□日本と中国の関係が深まるような仕事がしたい
□ガイドとして中国人観光客に日本の良さを伝えたい
◎ 中国政府公認の中国語検定(HSK) などの資格に対応した科目を設けている大学も少なくない。
◎ 中国の現地企業でのインターンシップをはじめ、中国や台湾への留学制度を用意している大学もある。
★専門的に学んだ語学力を生かし、幅広い分野で活躍
語学力を生かし、旅行会社や航空会社、ホテルなどで活躍する卒業生が多いのが特徴。
また、商社やメーカー、銀行や証券会社など、海外との取引が活発な企業へ就職する人も少なくない。
英語や中国語などの教員になる一方、海外留学や大学院進学をする人も多い。
教育・福祉分野の学部
幼児期から高齢者まで、教育や支援が必要な人にかかわる分野。心理的な内面を見つめ、教育福祉の制度・手法を学ぶ。
教育学部
次の世代に何をどう教えていくか。教員養成課程では教育実習が必須。
※教育学部は学校教育をはじめ、家庭や職場、地域で行う社会教育について幅広く研究
学校教育をはじめ、家庭や職場、地域で行う社会教育について幅広く研究。理論研究中心の大学では、教育心理、教育と社会の関係などを学ぶ。
教員養成課程では教育実習が必須。
教員免許取得を義務づけず、生涯教育や教育支援などを学ぶ”ゼロ免課程“を設ける大学も多い。
こんなキミに向いているかも
□教師として子どもの成長をサポートしたい
□スクールカウンセラーを目指したい
□公務員として、国や地方の教育行政に携わりたい
□企業の人事などで人材育成に携わりたい
◎ 中・高の教員免許は教育学部以外でも取得が可能。
自分が目指している教員免許状が取得できるかを確認。
◎ 教員採用試験対策に力を入れ、論文や面接、模擬授業への対策を学内で実施している大学も多い。
●教育学科●教員養成課程
子ども学部
子どもに夢を与えるにはどうするのか。より良い教育や環境を考える。
※子ども学部では子どもに夢を与えるにはどうするのか、より良い教育や環境を考える
子どもの心と体の発達を総合的にとらえて、成長のためにより良い教育や環境とは何かを探る。おもちゃや絵本、形劇などを創作する授業や子どもの記憶・学習など心理学的な実験を行う授業もあり、児童心理、児童福祉、児童文化、児童教育など、さまざまな領域から研究を進めていく。
こんなキミに向いているかも
□幼稚園や保育園で幼児期の子どもの教育に携わりたい
□児童養護施設などで子どもたちをサポートしたい
□絵本作家や絵本の編集者になりたい
□おもちゃや絵本に興味がある
◎ 卒業と同時に、幼稚園や小学校の教員免許状、保育士の資格を取得できる大学も少なくない。
◎ 幼稚園や保育園で直接子どもと触れ合う実習も多い。
附属の幼稚園・小学校などで実習を行う大学もある。
●子ども学科●子ども教育学科●子ども発達学科●児童学科
社会福祉学部
社会的弱者の心理と対応策を学ぶ。資格を取得して実践に役立てる。
※社会福祉学部は社会的弱者の心理と対応策を学ぶ
児童、老人、障がい者をはじめ、援助を必要とする人が安心して暮らせる社会の仕組みや援助の方法を考える。法律、政策や行政、医療・保健・心理学など多彩な視点から、具体的に研究していく。
食事や入浴、歩行など介護スキルの習得のため、福祉施設などで実習も行う。
こんなキミに向いているかも
□福祉施設で子どもや高齢者の手助けがしたい
□障がいをもつ方の自立した生活を支援したい
□医療ソーシャルワーカーとして病院で働きたい
□養護教諭になって、子どもたちの心も体もケアしたい
◎ 卒業時に社会福祉士や精神保健福祉士の受験資格を取得できる大学も。
資格取得のためにどんなサポートをしているか確認。
◎ 経営やマネジメント、医療やスポーツの専門知識と福祉を融合させて学ぶ学科もある。
●社会福祉学科●児童福祉学科●医療福祉学科●教育福祉学科
★教員養成系でない教育学部の就職分野は多彩
教員養成系の教育学部は、学生のほとんどが教員を目指すが、教員免許の取得を前提としない教育学部の進路は幅広く、一般企業で学んだことを生かしていく。
一方、社会福祉学部は、社会福祉士や介護福祉士の資格を生かして、多くが社会福祉や医療関係の法人や団体、民間の福祉関連企業へ就職している。
家政・生活分野の学部
生活の基本となる居・食・住を通して生活を総合的に学ぶ。生活の質の向上や快適な家庭環境の実現を目指す。
家政学部 生活科学科
衣食住にかかわる生活環境の問題を社会の変化と対比させながら学ぶ。※家政学部生活科学科は衣食住にかかわる生活環境の問題を社会の変化と対比させながら学ぶ
快適な家庭環境や生活の質の向上には何が必要かといった、ライフスタイル全般にかかわることを生活者の視点から探る。家計や家族関係、育児、調理・栄養、被服、住環境、消費者問題など研究テーマは幅広く、少子化や介護問題など家庭にかかわる社会問題も研究対象となる。
こんなキミに向いているかも
□中学や高校で家庭科の先生になりたい
□消費生活アドバイザーとして活躍したい
□公務員になって、福祉の問題を解決したい
□生活に密着した本や雑誌を読むのが好き
◎ 中学・高校の教員免許(家庭科)や栄養士の資格のほか、管理栄養士の受験資格も取得できる大学も多い。
◎ 学問領域が広いため、大学によって重点を置く分野が異なる。
学びたい分野があるかをしっかり確認したい。
●人間生活学科●生活環境学科●家政学科●生活文化学科●食物栄養学科●管理栄養学科
家政学部 食物学科
従来の栄養学的な視点だけでなく、味や視覚など現代の食を学ぶ※家政学部食物学科は従来の栄養学的な視点だけでなく、味や視覚など現代の食を学ぶ
食をテーマとして、栄養、味覚、視覚などさまざまな角度から研究する。栄養や食生活と健康のかかわりを考える「栄養学」、食品の製造や流通を研究する「食品学」、調理法や食習慣、食料自給率などを研究する「食物学」などに分かれる。
調理実習や、栄養と健康の実態調査なども行う。
こんなキミに向いているかも
□フードコーディネーターや料理家になりたい
□食品メーカーで商品開発に携わりたい
□管理栄養士として学校や病院で活躍したい
□スポーツ選手の栄養管理をしたい
◎ 卒業と同時に栄養士の資格を取得できる大学がほとんど。
管理栄養士の受験資格を取得できる大学もある。
◎ 栄養素の働きを実験で調べたり、実験データをコンピュータで分析したりと、入学後に理系の知識が必要な学科もある。
●食物栄養学科●管理栄養学科●健康栄養学科
家政学部 被服学科
素材、デザイン、縫製技術のほか、歴史や文化から現代の衣料を考える。※家政学部被服学科は素材、デザイン、縫製技術のほか、歴史や文化から現代の衣料を考える
衣・食・住のうち、「衣」にかかわるすべてを研究。歴史や文化、流行、デザインや縫製技術、編む・織る・染めるなどの布の製作、さらには新たな素材の開発、ファッションビジネスなど、被服に関するあらゆるテーマを扱う。
卒業制作で作った服のファッションショーを行う大学もある。
こんなキミに向いているかも
□オシャレで着心地のよい服をデザインしたい
□新しい衣料素材を開発したい
□アパレルメーカーで商品開発に携わりたい
□ファッション誌の編集者やスタイリストになりたい
◎ 被服や布のデザイン、製作の実技が中心となる大学が多いが、理論中心の大学もある。
◎ コンピュータでデザインしたり、体への影響を実験で調べたりと、理系の知識が必要とされる場面もある。
●被服学科●服飾美術学科
★専攻によって就職先は異なるが、 資格を生かして専門職に就く人も
食物学科や栄養学科などでは、学校や病院、食品メーカーなどで管理栄養士・栄養士として活躍する卒業生が多い。
また、食物衛生監視員や栄養教諭など、栄養学の知識を生かした職に就く人も目立つ。
被服学科では、多くがファッション業界に進み、アドバイザーや営業、販売といった職種に就く。
芸術・表現分野の学部
音楽、美術、デザイン、舞台・演劇などさまざまな分野で、理論の研究とともに、表現手法を磨いていく。
芸術学部 音楽学科
理論や歴史、テクニックを学ぶとともに、人類の文化としての音楽を学ぶ。※芸術学部音楽学科は理論や歴史、テクニックを学ぶとともに、人類の文化としての音楽を学ぶ
音楽の理論と技能を学び、声楽、器楽、作曲、指揮など音楽のスペシャリストを、目指す。クラシック音楽が中心だが、ジャズやポピュラー、邦楽や民族音楽、電子音楽などのほか、音楽ビジネスや音楽療法などを学べる大学も。
曲の分析や文献研究も多く、外国語の習得も求められる。
こんなキミに向いているかも
□学校や音楽教室などで子どもたちに音楽を教えたい
□プロの演奏家、作曲家、指揮者になりたい
□音楽の魅力を伝える評論家になりたい
□出版社やレコード会社で音楽にかかわる仕事がしたい
◎ 声楽や器楽では個人レッスンが重視される。
どんな教官がいて、どんな指導を受けられるかも大事な要素。
◎ 海外の音楽大学への留学制度を整備している大学もある。
◎ 大学院進学も多いので、大学院の充実度も確認を。
●演奏学科●作曲学科●声楽科
芸術学部 美術学科・デザイン学科
絵画、造形から映像まで、表現する創造の欲求を学び実践する。※芸術学部美術学科・デザイン学科は絵画、造形から映像まで、表現する創造の欲求を学び実践する
美術やデザインの理論を学び、表現技術を習得。美術分野(日本画、油絵、版画、彫刻など)では、作品制作に多くの時間をさく。
デザイン系では、雑誌やポスター、Web、工業製品、生活用品をはじめ、イベント空間、ディスプレーなどデザイン対象は幅広く、課題作品も制作する。
こんなキミに向いているかも
□学校や絵画教室で子どもたちに美術を教えたい
□画家やデザイナーとして生計を立てたい
□美術館の学芸員「【国】」として美術のすばらしさを伝えたい
□工業デザイナーやWebデザイナーとして働きたい
◎ 専攻の内容はもちろん、「誰に」教わるかも重要。
指導教官も確認しよう。
◎ 理論なら文学部、工業製品のデザインは工学部、洋服のデザインは服飾関連の学部・学科でも学べる。
●芸術学科●美術学科●造形学科●工芸科●デザイン学科●プロダクトデザイン学科●グラフィックデザイン学科
芸術学部 演劇学科
表に出て演じるか裏で支えるか。理論と表現方法の両方を学ぶ。
※芸術学部演劇学科は、表に出て演じるか裏で支えるか、理論と表現方法の両方を学ぶ
古典芸能や演劇、ミュージカルなどの舞台芸術。その理論と歴史を学び、演技や舞踊、歌唱などの表現方法も磨く。
さらに、演出や脚本、衣装、照明、音響などについても研究。
個人での実技のレッスンも多く、学生が俳優、演出、衣装係などの役割を分担し、舞台劇を上演する大学もある。
こんなキミに向いているかも
□芝居が大好き。自分も舞台で演じたい
□自分が書いた脚本で映画やドラマを作りたい
□映画や舞台の裏方に興味がある
□雑誌などで映画や演劇の記事を書きたい
◎ 俳優や舞踏家、演出家を招いて授業を行う大学もある。
どんな分野の指導教官がいるのかも確認しておきたい。
◎ 演劇学科を設置する多くの大学では理論と実技の両方が学べるが、なかには理論研究のみの大学もある。
●舞台芸術学科・映像●演劇学科●映像演劇学科
★民間企業に就職。多くは専門を生かす職場に
音楽学部の場合は、オーケストラの団員などアーティスト活動のほか、音楽の教員をはじめ、音楽コンテンツの制作会社、楽器製作所などに就職する人も多い。
大学院や海外留学で技術に磨きをかける人も。
美術系の学部では、デザイン事務所、広告、出版、TV・映画業界などクリエイティブな職業に就く人が多い。
健康・スポーツ分野の学部
スポーツの技能や指導者としての知識や技能を学ぶ。心身の健康を維持・増進するための理論と方法を研究する。
体育学部
運動の方法や機能の向上を文化的意義、科学的成果を含めて学ぶ。※体育学部は運動の方法や機能の向上を文化的意義、科学的成果を含めて学ぶ
競技の特性や、人間の心身の発達のメカニズムを探り、トレーニングや健康管理に役立てる。選手や指導者の養成に加え 、トレーニング方法や栄養、スポーツビジネスやアスリートのマネジメントも研究する。
こんなキミに向いているかも
□アスリートとして競技をきわめたい
□コーチやトレーナーとして選手をサポートしたい
□中学や高校でスポーツを教えたい
◎ 実技の時間が多いため、競技施設やトレーニング機器の内容を確認しよう。
◎ 中学・高校の教員免許状(保健体育)「【国】」のほか、トレーナー系の資格取得も目指せるか調べよう。
●体育学科●スポーツ科学科●スポーツマネジメント学科
健康科学部
すべての人の健康的な生活実現を目標に、知識と方法論を科学的視点で学ぶ。※健康科学部はすべての人の健康的な生活実現を目標に、知識と方法論を科学的視点で学ぶ
超高齢社会となった日本で注目度が増している学問分野の一つ。赤ちゃんから高齢者までの幅広い年齢層やさまざまな状態の人に対し、適切な支援ができる「健康の専門家」を目指す。
こんなキミに向いているかも
□レクリエーションスポーツの指導者になりたい
□地域の人々の健康づくりをサポートしたい
□「身体」と「心」両方の健康に興味がある
◎ 栄養・運動・リラクゼーションなどの分野のほか、福祉や介護など、重点を置く分野が大学により異なる。
◎ 健康運動指導士、救命救急士「【国】」、社会福祉士「【国】」など取得できる資格はさまざま。
取得したいものが目指せるか確認しよう。
●健康科学科●人間健康学科
★健康分野・体育、教員やスポーツクラブなどへ
体育の教員のほか、健康への関心が高まるなか、スポーツ施設にインストラクターとして就職する人や、スポーツ用品を扱うメーカーや小売店で働く人も多い。
教養・総合分野の学部
学問の枠にとらわれず、幅広い教養をもとに総合的な問題解決の力を身につける。人間や社会の特質や問題点を深く考慮する。
教養学部
幅広い分野を通して教養を身につけ、多角的に問題の解決を考える。※教養学部は幅広い分野を通して教養を身につけ、多角的に問題の解決を考える
英語では「リベラル・アーツ」と呼ばれる分野で、研究対象は人間や社会に関するものすべて。人文科学、社会科学、自然科学、国際学を幅広く学んだり、各学問の境界領域を研究したりすることで、幅広い領域の知識を融合する。
こんなキミに向いているかも
□分野を特定せず、本を読むのがとにかく好きだ
□いろいろなことを勉強して、将来の進路を決めたい
□文系・理系にとらわれず幅広く学びたい
◎ 学べる学問領域が広いため、学びたい分野を専門としている教員がいるかどうかをしっかり確認しておこう。
◎ フィールドワーク、国内外の企業へのインターンシップなど体験型プログラムを用意する大学も多い。
●教養学科●リベラルアーツ学科●国際教養学科
★教養・総合分野、教養学部の場合、進路は多岐にわたる
サービス業、情報通信業から製造業、マスコミ、教育・学習支援業と進路はさまざま。
理・工分野の学部
ものづくりを支える2つの分野。自然の仕組みを理解する「理学」。
解明した理論をもとにものづくりに生かしていく「工学」がある。
>>数学/物理学/化学/地球・宇宙科学/環境科学/エネルギー・資源工学/原子力工学/機械工学/航空・船舶・自動車工学/システム・制御工学/情報工学/通信工学/電気工学/電子工学/画像・音響工学/建築学/土木工学/環境工学/応用物理学/応用化学/材料工学/経営工学/医用工学
●この分野の主な学部
>>理学部/工学部など
理学部 物理学科
リンゴの落下から天体の運動まで、自然現象の法則を解明する。※理学部物理学科は、リンゴの落下から天体の運動まで、自然現象の法則を解明する
元素の成り立ちから宇宙まで、自然界のあらゆる現象を観察し、法則を見いだす。自然界のモデルを考える「理論物理学」、実験により自然界の法則を探る「実験物理学」、理論をもとに超高性能コンピュータで仮想実験を行う「計算機物理学」などがある。
こんなキミに向いているかも
□物理の先生になりたい
□研究者となって新たな法則をみつけたい
□家電メーカーなどで商品開発に携わりたい
□コンピュータソフトを開発したい
◎ 大学卒業後は、大学院に進み、研究を深める学生も多い。
大学院が併設されているかも確認しておこう。
◎ 実験が多い学科であるため、実験設備やコンピュータが充実しているかが重要。
●物理学科●物理科学科●応用物理学科●数物科学科●数理・物理学科●理学科
理学部 化学科
いつの時代も、物質の変化を扱い続け、人類の最先端の成果を研究する。※理学部化学科は物質の変化を扱い続け、人類の最先端の成果を研究する
物質の構造や性質、反応の仕組みや変化を分子や原子レベルで解明していく。無機化学、有機化学、物理化学、分析化学、合成化学などの分野に分かれるが、どの分野でも実験を多用して研究を行う。
その実験結果が応用され、医薬品や生活用品などに実用化されることも多い。
こんなキミに向いているかも
□化学薬品を使った実験が大好きだ
□研究者になって、新しい物質や素材を作り出したい
□化学メーカーで環境にやさしい洗剤などを開発したい
□製薬会社で新薬の開発に携わりたい
◎ 物質の純粋な研究をする化学科。
新しい物質の実用を研究する応用化学科。
学ぶ内容をしっかり確認しよう。
◎ 大学院修了者を中心に採用する化学分野の企業も多い。
大学院進学も視野に入れて学校を選ぼう。
●化学科●基礎化学科●応用化学科●生命化学科●理学科
理学部 生物学科
地球上のすべての生物が対象。問題発見と解決の生命科学へとつなぐ。
※理学部生物学科は地球上のすべての生物を対象とし、問題発見と解決の生命科学へとつなぐ
人間、動物、植物など、生物に関するあらゆる現象を研究。生物を観察・分析して法則を探るだけでなく、DNAや脳のメカニズムなどミクロの世界にも迫る。
遺伝子組み換えといったバイオテクノロジー、海洋や森林の生態学、医薬品の開発など、生命に関連している他の学問との関連も深い。
こんなキミに向いているかも
□理科の授業では解剖の時間が大好きだ
□バイオテクノロジーを人類に役立てたい
□サイエンスライターとして生物に関する記事を書きたい
□再生医療の研究に携わりたい
◎ 理学部のなかでも大学院進学者が多い学科。
博士課程まで進む学生も少なくない。
大学院の内容も確認しよう。
◎ 学問領域が広く、物理や化学の知識が必要な研究も。
学びたい分野を専門としている教員がいるかもチェック。
●生物学科●生物化学科●生命科学科 ●バイオサイエンス学科●理学科
★学科によってまるで異なる就職先。それぞれ専門を生かせる業界へ
数理・物理系の学科では、コンピュータやソフトウエアを開発する情報サービス系の企業に就職する卒業生が多数を占める。
化学科は、化学製品やプラスチックなどの素材の開発や製造・販売を行うメーカーや商社に進む割合が他の学科よりも多くなっている。
卒業後、大学院に進んで研究を深める人も少なくない。
工学部 電子工学科
通信、計測、情報処理を行うための技術を研究する。※工学部 電子工学科は通信、計測、情報処理を行うための技術を研究する
情報化社会で欠かせない電子の基礎や応用を学ぶ。コンピュータのハードウエアや携帯電話、CDなどのデジタル系機器で使われる信号、情報を伝達する電波や電磁波の現象や、その利用法を研究する。
電子回路、半導体などの電子材料、通信システムなどの研究分野がある。
こんなキミに向いているかも
□コンピュータのソフトウエア開発に携わりたい
□多機能で便利な生活家電に興味がある
□人の役に立つロボットを作りたい
□パソコンや機械の修理などで頼りにされることが多い
◎ エンジニアとして活躍するなら大学院進学も視野に入れて学校を選ぼう。
◎ 技術進歩のスピードのとても速い分野。
先生たちの研究分野もチェックしておきたい。
●電子工学科●電気電子工学科●電子情報システム学科●医用電子工学科●電子材料工学科
工学部 情報工学科
囲碁・将棋の名人を破る人工知能からマルチメディアまでを学ぶ。※工学部 情報工学科は人工知能からマルチメディアまでを学ぶ
コンピュータやソフトウエアの理論と技術を身につける。より性能の良いコンピュータのハードウエア、プログラム言語とその言語を使ったソフトウエア、新しいコンピュータの計算システム、人工知能、セキュリティー対策としての暗号化、マルチメディアなど研究領域は多岐にわたる。
こんなキミに向いているかも
□「こんなアプリがあったら」というアイデアがある
□ロボットにいろいろなことをやらせてみたい
□囲碁や将棋で名人を破る人工知能に興味がある
□ビッグデータとはどんなものか関心がある
◎ 学生の多くは大学院に進学して専門性を高めており、就職も有利に。
大学院が併設されているか確認したい。
◎ コンピュータに関する実習も多い。
最新の機器がそろった学習環境かチェックしておこう。
●情報工学科●情報科学科●情報システム科 ●数理科学科●電気工学科●電子工学科●数学科
工学部 建築学科
技術、安全性、美的想像力を学び、経済性、環境重視の現代建築を考える。※工学部 建築学科は経済性、環境重視の現代建築を考える
住宅やビルなどの建築物のデザイン・設計から、建築材料、給排水や空調などの設備、施工法などを研究。建築に加え、都市計画や建築防災など研究領域は広い。
道路や橋、ダムなどの建築を学ぶ「土木工学」や地球環境・都市環境 について学ぶ「環境工学」などを研究する学科もある。
こんなキミに向いているかも
□寺社、城、美術館のほか新しい建物を見るのが好きだ
□100年も200年も残るような建造物を造りたい
□災害に強い家づくり、都市づくりに関心がある
□コンサルタント会社などで地域開発を手がけたい
◎ 有名建築家が教授や講師になっている大学もある。
◎ 建築デザインは芸術系学部で学べるケースもある。
◎ 建築士のほか建築系の資格は多彩。
どんな資格が取れるか確認しよう。
●建築学科●建築工学科●建設学科●建築都市学科
★学科と"連動"する就職先
学科を選択する際にしっかり理解しておきたい。
工学部にはさまざまな分野があり、それぞれの分野ごとに主な就職先が異なる。
電子工学科は、多くが電機、家電、電子機器などの製造に携わる仕事に就く。
建築学科では、建設業のほか設計事務所や建設関連に就職していく人が多い。
農・獣・畜産・水産分野の学部
農産物、水産物の生産・加工・流通、家畜の飼育や繁殖から畜産食品の加工、動植物全般の診断や治療まで研究する。
農学部
土の上での農作物の生産を学び、 バイオ時代の食のあり方を研究する。※農学部は土の上での農作物の生産を学び、 バイオ時代の食のあり方を研究する
人が生きる基本の「食」を支える分野。農作物の効率的な 栽培・生産を研究。
「農学」「農業工学」「農芸化学」「農業 経済学」の分野に分かれており、品種改良や生産技術、加工、流通をはじめ、農産物の病気、バイオテクノロジー、土壌、発酵食品を作る微生物など、研究分野は幅広い。
こんなキミに向いているかも
□品種改良で病気や暑さ・寒さに強い作物を作りたい
□食品メーカーで新商品開発に携わりたい
□日本の食料自給率をもっと高めたい
□バイオテクノロジーの研究がしたい
◎ 付属農場での農作物栽培や育成環境の調査、バイオテクノロジーを学ぶ実習も。
研究・実習施設もチェック。
◎ 園芸学部、生物資源科学部などでも学べる。
農業経済学は 経済学部で学べる大学も。
●農学科●農芸化学科●農業生産学科●応用生物化学科 ●応用生命科学科●生物生産学科
水産学部
海や河川の生命について学び、 食と環境の課題の克服を目指す。※水産学部は海や河川の生命について学び、 食と環境の課題の克服を目指す
海・河川・湖沼などの生物や環境を研究。「水産環境学」「水産資源学・漁業学」「水産増養殖学」「水産化学・製造学」の大きく4つに分けられ、生物の生態や養殖、捕獲法、加工のしかた、環境保全などを科学的な視点から探っていく。
実習船に乗り、海洋に出て水産生物の調査を行うこともある。
こんなキミに向いているかも
□動物園や水族館で働きたい
□ウナギやマグロなどの養殖技術を研究したい
□海の環境問題に関心がある
□食品会社でおいしい魚の提供に携わりたい
◎ バイオテクノロジーを利用した実験もよく行われている。
研究 施設や、実習船の有無なども確認しておこう。
◎ 水産系学部は国公立大学に多い。
海洋に関する政策など海洋をテーマに広く学べる学科も増えている。
●水産学科●海洋生物科学科●海洋資源科学科 ●海洋生物資源学科
獣医学部
家畜や野生生物からペットまで 健康維持や繁殖について学ぶ。※獣医学部は家畜やペットなどの健康維持や繁殖について学ぶ
家畜やペットなどの動物の病気の診断や予防、治療について学ぶ。繁殖や品種改良のほか、薬品開発、人にも感染する病気やウィルス、食の安全なども研究対象。
バイオテクノロジーを活用した研究や遺伝子レベルの研究も行われている。
こんなキミに向いているかも
□獣医師「【国】」になりたい
□野生動物の保護に関心がある
□農林水産省や県庁などで公務員として働きたい
□動物園や観光牧場で働きたい
◎ 獣医学部で6年間学び、国家試験に合格すると獣医師の資格を取得。
対策講座や合格率についても確認しよう。
◎ 解剖実習や動物病院での臨床実験など、実習・実験も多い。
大学の設備や実習先なども調べておきたい。
●獣医学科●畜産学科
★バイオテクノロジーや食品化学を学び 製造業に進む卒業生が多い
農学部、水産学部ともに、バイオテクノロジーや食品化学など最新技術を学べる大学が多く、いずれの場合も、食品メーカーを中心に製造業や、食品の専門商社など卸・小売業に進む人が多い。
専門知識を生かして、農業や水産業の道に進む学生は全体の5%前後だ。
医・歯・薬分野の学部
医師、歯科医師、薬剤師を養成する一方、病気のメカニズムを明らかにし、予防法や治療法、薬品の安全性や影響を研究する。
医学部
病気を治し、健康を守る臨床医師や予防法、治療法の医学研究者を目指す※医学部は病気を治し、健康を守る臨床医師や予防法、治療法の医学研究者を目指す
6年間の教育期間で医学に関するすべての科目を履修。解剖学や病理学など医学の基礎分野を学ぶ「基礎医学」と、内科、外科など患者の治療について学ぶ「臨床医学」に分かれる。
解剖実習や病院で患者と接する臨床実習などの実習も多い。
生命を尊重する倫理観と人間性も重要となる。
こんなキミに向いているかも
□臨床医として、人の命を救いたい
□無医村で医師「【国】」として働きたい
□遺伝子治療や臓器再生などの基礎研究に関心がある
□厚生労働省などで医療行政に携わりたい
◎ 地方国公立大学の多くが奨学金つきの「地域枠」を設けている。
各大学の条件を確認しよう。
◎ 研究医志向の強い大学、臨床医志向の強い大学、特定分野の研究に強い大学など、教育の特色を調べよう。
●医学科
歯学部
虫歯や矯正、口周辺の病気も学ぶ。 進歩する口腔医療技術を身につける。※歯学部は虫歯や矯正、口周辺の病気も学び、進歩する口腔医療技術を身につける
6年間で歯科医師「【国】」を養成。口腔内の構造や病気、治療法などについて学ぶほか、歯の削り方や入れ歯の製作などの実習や、患者と接する臨床実習もある。
歯の健康は全身の健康に影響するため、医学との連携も重視され、スポーツ歯科、高齢者歯科などの研究領域もある。
こんなキミに向いているかも
□歯科医師「【国】」が不足している地方での勤務も含め、 地域医療に貢献したい
□子どもや高齢者の健康を守るため、 虫歯の予防と保健意識を高める活動がしたい
□研究者として先端歯科医学の研究をやりたい
◎ 私立大学は学費に注意。
奨学金や特待生の制度がある大学も多いので確認しておきたい。
◎ 卒業生のほぼ全員が臨床医を目指している。
それだけに歯科医師国家試験の合格率が大事なポイント。
●歯学科
薬学部
薬剤師「【国】」資格を目指す6年制と 医薬品研究・開発者指向の4年制。※薬学部は薬剤の研究や新薬の開発、効果的な使用法など、薬品全般について研究
薬剤の研究や新薬の開発、効果的な使用法など、薬品全般について研究。6年制は多くが薬剤師「【国】」、4年制の場合は大学院に進学して研究者を目指す人も多い。
創薬を研究する「製薬学」、薬品の安全性を学ぶ「衛生薬学」、効果的な使用法を研究する「医療薬学」などの分野がある。
こんなキミに向いているかも
□病院などで薬の専門家として患者を助けたい
□研究者になって、新薬の開発をしたい
□麻薬取締役官(麻薬Gメン)になりたい
□化粧品会社で新しい化粧品を開発したい
◎ 薬剤師「【国】」の資格取得を目指すなら6年制を選択。
大学院進学も視野に入れながら薬の研究や開発をしたいなら4年制でもOK。
◎ 薬剤師の国家試験対策に力を入れているか確認しよう。
●薬学科●医療薬学科●創薬科学科●薬科学科
★6年制の薬学科は薬剤師に、 4年制では大多数が大学院に進学
6年制の薬学科では学生のほぼ全員が薬剤師の国家資格を得たうえで、多くは病院や薬局、ドラッグストアなどに薬剤師として就職している。
一方、4年制では、多くが大学院に進学し、研究能力を高めたうえで、薬品メーカーや公的研究機関などに就職する。
看護・保健・衛生分野の学部
看護師「【国】」や医療を支える専門技術者を養成する。人と環境の関係や病気の予防法を学び、健康の維持・増進を考えていく。
看護学部
看護師「【国】」を目指す。技術や理論のほか、人間性も学ぶ。
※看護学部は看護師「【国】」を目指し、技術や理論のほか人間性も学ぶ
病気や障がいのある人に対して、医療現場で診療・治療の手助けをし、心身の健康の回復・維持を促す技術や理論を学ぶ。成人看護、小児看護、高齢者看護、母性看護など多彩な専門科目があるが、在宅看護、国際看護、災害看護、終末期医療などの重要性はさらに高まっている。
こんなキミに向いているかも
□病気やけがで苦しんでいる人を助けたい
□介護施設、福祉施設でお年寄りの健康を見守りたい
□保健師「【国】」になって、多くの人に保健指導を行いたい
□出産を助ける助産師になりたい
◎ 保健師「【国】」や助産師「【国】」になるには看護師「【国】」の資格も必要。
ダブル取得を目指せる大学もある。
◎ 男子学生の割合は1割程度。大学によって差がある。
◎ 看護師・保健師国家試験対策が充実しているか確認を。
●看護学科●保健学科●保健看護学科
保健学部
身体的、精神的、社会的に健康を探求。健康指導や予防の重要性を学ぶ。
※保健学部は身体的、精神的、社会的に健康を探求し、健康指導や予防の重要性を学ぶ
人々の健康保持・増進のためのノウハウを幅広く学ぶ。医学が患者個人の病気の予防や治療を行うのに対し、人と社会の関係や病気の予防法を研究することで、社会全体の健康の維持・増進を図る。
医学・生物学的な研究に、社会学、心理学、福祉学などの視点を加え、体系的に研究する。
こんなキミに向いているかも
□介護される人と介護する人のメンタルケアを研究したい
□環境問題など地球環境と病気の関係を探りたい
□薬物中毒やアルコール中毒の治療法を確立したい
□子どもから大人まで多くの人の健康を守る政策を考えたい
◎ 生活習慣などを調べる社会調査実習、医療施設の見学もあるため、実習先についても調べたい。
◎ 学科によって取得できる資格はさまざま。
希望する資格が取得できるか確認しよう。
●健康福祉学科●健康科学科●健康学科●保健福祉学科
医療技術学部
診療放射線技師「【国】」、臨床検査技師「【国】」など、医療を支える専門技術者を目指す。※医療技術学部は医療を支える専門技術者を目指す
医療現場で必要となる検査技術や、リハビリテーションの専門技術を学ぶ。採取した血液や細胞を検査する「臨床検査技師『【国】』」、レントゲンやCTで検査を行う「診療放射線技師『【国】』」、 救急救命処置を施す「救急救命士『【国】』」、リハビリテーション分野で活躍する「理学療法士『【国】』」「作業療法士『【国】』」などを目指せる。
こんなキミに向いているかも
□理学療法士「【国】」、作業療法士「【国】」として 患者さんの機能回復をサポートしたい
□人工心肺や人工呼吸器を扱う臨床工学技師士「【国】」になりたい
□事故や災害の現場で人命救助の仕事がしたい
◎ 人工臓器の研究や新しい診断システムなど高度な医療技術の研究を行う大学もある。
施設や設備をチェック!
◎ 国家試験対策などの資格取得サポートや、合格実績なども確認しておこう。
●理学療法学科●作業療法学科●臨床検査学科 ●放射線学科●言語聴覚学科●視能訓練学科
★看護師「【国】」や臨床検査技師「【国】」などの 専門職として医療機関に就職
看護学部の卒業生は、ほとんどが総合病院や大学病院などの医療機関で看護師「【国】」としての仕事に就いている。
臨床検査やリハビリテーションなどの医療技術を学べる学部でも、総合病院、大学病院のほか検査センターや健診機関などの医療関係に就職していく人が多い。
同じ分野でも学校によって力を入れているところが異なるので、気になる学校のパンフレットを集めて比較しながら検討しよう。
情報を集めてしっかり調べたあとは、オープンキャンパスへの参加がおすすめ。
スタディサプリ進路の「オープンキャンパスに行こう!」では、気になる学校のオープンキャンパスがいつ開催されるのかすぐに検索できるので、ぜひ見てみよう。
***
イラスト:JOE OKADA
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