バラエティー番組制作にかかわる大人にお仕事インタビュー!
頭の隅で、そろそろ進路どうしよう…と思い始めたならまずは視野を広げてみない?
今回はテレビの裏側で働く人たちを徹底リサーチ!
技術カメラマンTDや美術デザイナー、宣伝部など様々な人に話を聞いてみました。
するとみんな“好き”や“夢中”を追いかけて今につながっていたんです。
キミも“ぴぴぴっ!”が将来へのミチシルベになるはず!
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目次
ぴぴぴっ!をミチシルベにすると道が開ける
ぴぴぴっ!がミチシルベになるってどういうことなんだろう?
そもそも「大好き」「興味がある」「夢中になれる♡」ことが、“ぴぴぴっ!”の正体。
進路や人生で迷ったら、好きなものや興味を惹かれることなど、自分の心が動くほうを選択すればきっと後悔のない道を進めるはず。
だから、自分の中から湧き出る「大好き」や「興味」を感じるほうで進んでみて。
ぴぴぴっ!に導かれて進む番組制作スタッフのお仕事拝見!

スタッフ一人ひとりに今に至るまでの“ぴぴぴっ!”や仕事をするうえで大事にしている“ぴぴぴっ!”を聞いてみたよ。
ぴぴぴっ!No.3 技術カメラマンTD

どんなお仕事してるの?
カメラマンに指示を出しながら、瞬間的に判断して切り替えを行います。
技術スタッフの調整や、他チームから相談を受け、実現させるなどコミュニケーションの力も大切です。
その番組がよりおもしろくなる切り替えを
カメラ位置や番組内容を把握して、画面の切り替えを行います。
テンポや内容によって番組のおもしろさが変わってくるので常に緊張!
制作の人と唯一無二の番組を作る
制作チームと番組を実現していくことが楽しい。毎日、毎回同じ仕事がないのはやりがいですね。
適任のスタッフを考えて調整する
カメラ台数や音声、照明スタッフの人数、スケジュール調整も担当します。
収録日だけでなく、準備段階から気が抜けません。
頼られる存在として相談を受ける!
制作や美術から相談を受けることも多く、“お兄さん”的な安心できる存在でありたいと思っています。
この仕事に出会うまでの道のりって?
~小さいころ~
ゲームや部活、遊びに夢中。友達と遊んだり、ゲームをしたり、部活に熱中したりと、全力で楽しんでいました。
~高校生~
パソコンやプログラミングが得意だったので、文化祭で映像編集にかかわることに。
映像づくりの経験が大きなきっかけに
文化祭での楽しかった経験がずっと忘れられず、大学や就職先を選ぶ決め手になりました。
~大学生~
映像系の大学へ編入し学びに熱中
映像を学べる大学へ編入。学術的ではじめは困惑しましたが、学んでみたら楽しくて熱中!
想像と違ってもやってみると楽しい
想像していた学問と違いましたが、学んでみると楽しく、今でも置かれた場で楽しむことは得意!
~社会人~
テレビマスターとして放送を担当
映像関連の仕事をしたいとTBSへ就職!放送するために映像を送り出す仕事を担当。
~今へ~
技術の部署へ。TDに抜擢
あこがれだった技術部へ異動。1年ほど撮影を担当し、その後TDを担当するように。
今後やってみたいことは?
情報番組とお笑い番組で比べても、切り替えのタイミングやテンポ感はまったく違います。
技術という観点から、よりさまざまなジャンルの番組をおもしろくしていきたいです。
現場に出てカメラを構えることも
TDだけでなく、スタジオやロケ現場に行ってカメラマンとして撮影することも。
生放送などTDとはまた違った緊張感があります。

おうち時間を満喫
体力勝負の仕事なので、休日はゆっくり。ホームシアターをそろえたりなどおうち時間を充実させています。

ぴぴぴっ!No.4 美術デザイナー

どんなお仕事してるの?
制作チームの頭の中にあるイメージをくみ取ってスタジオセットという形にします。
画面上での見え方や、出演者、スタッフの動きも考えながら裏側も含めてデザイン。
模型や資料を作りイメージを共有
制作チームから希望の雰囲気などをヒアリングし、形に落とし込んでいきます。
模型や資料を作り、カメラでの見え方などを共有します。
頭の中のイメージを形にしていく
制作チームの頭の中になんとなくあるイメージを自分なりにかみ砕いて膨らませていくのが楽しい!
スタジオセット以外にもデザインでかかわる
スタジオセットだけでなく、TBSグッズや販売店舗をデザインすることも。
最近はフラッグシップストアのリニューアルを担当。
制約のあるなかで作る楽しさも
スタジオセットをデザインするときと違って、グッズや店舗の場合は制約があり、その分やりがいも。
この仕事に出会うまでの道って?
~小さいころ~
母が器用でものづくりに親しんでいた
母が器用で、絵を描いたり服を作ったりしていました。その影響で私も作ることが好きに。
“作ること”は気がついたら好きに
振り返ると、図工の成績も良かったので幼いころから得意だったのかなと思います。
~中学生~
ビジュアル系バンドに夢中
中~高校のころにはビジュアル系バンドにハマり、音楽番組を見たりしていました。
~高校生~
美術を専攻し美大を目指すことに
美術を専攻していたこともあり、美大を目指して受験。浪人も経験しましたが必死に勉強。
些細なきっかけで美術系の予備校へ
高校2年生の夏休みに、友達の付き添いとして美術系の予備校に行き、自分も通うことに。
~大学生~
工芸やインテリアも学んだ
大学では工芸やインテリアを専攻し、テレビとは直接関係のない学問を学びました。
~社会人~
違う道も考えたがTBSデザイナーに
デザインとは違う道に進むことも考えていましたがTBSへ応募したところ採用に!
今後やってみたいことは?
完成したスタジオセットも最後までこだわる
スタジオセットのデザインは店舗などと比べると自由度が高く、いろいろな可能性があります。
その奥深さや楽しさを感じているので、今はスタジオセットデザインを極めたいです。

図面を引き業者に発注後、スタジオセットが完成。その後も照明が当たったときの見え方などモニターを通して確認し、細かく修正。
気になる展示に足を運ぶ
興味のある展覧会があれば直接見に行きます。コロナ前は作品を見る目的でひとり外国へ行くことも。

ぴぴぴっ!No.5 宣伝部

どんなお仕事してるの?
ドラマやバラエティー番組の存在を知ってもらうために、宣伝の方法を考えます。
既存にとらわれず、おもしろいと思ってもらえるようなアイデアを柔軟に考えることが大事。
番組にぴったり合うビジュアルを作る
制作チームの番組に対する思いや、番組をどう見せたいのかをくみ取ってポスターなどのメインビジュアルを作っていきます。
視聴者がよろこぶものを考える
番組側の思いを伝えることも大事ですが、視聴者に興味をもってもらったり、よろこんでもらえるような仕掛けを日々考えています。
経験を積んであこがれの業界へ
回り道をしましたが、その分、さまざまな経験を積んで、あこがれの業界にかかわれていることがうれしいです!
この仕事に出会うまでの道って?
テレビ局見学でアナウンサー体験
テレビ局へ見学に行く機会があり、アナウンサーを体験できるブースに挑戦。
父のよろこぶ姿がきっかけに
ブースの私を見て、父がよろこんでいたのが印象的でアナウンサーを目指すように。
~社会人~
アナウンサーは断念しホテルへ
アナウンサーを目指して勉強。しかしかなわず断念し、人と話すことが好きでホテルに就職。
~留学~
ワーキングホリデーで韓国へ
東日本大震災を機に「やりたいことをやろう」と大好きな韓国語を学ぶため韓国へ渡航。
~転職~
広告会社やテレビ局へ
帰国後、興味のあった広告会社に。テレビ業界とも関わるようになり、テレビ局へ転職。
好きの気持ちでテレビ業界に
韓国語を生かす仕事も考えましたが、当時は職種が絞られてしまい、興味のある道を選択。
~今へ~
経験が生かせるTBS宣伝部へ
広告進行として就職。その後、経験が生かせる宣伝プロデューサーに抜擢されました。
今後やってみたいことは?
知ってもらうためにアイデアを絞る
いろいろ経験をしてきたので、今までかかわってきた人とコラボして新しい宣伝の形を作り出せたらおもしろいなと考案中。
日々新しいことへアンテナを張り巡らせています!

ポスターだけでなく、グッズを作ってキャンペーンを企画したり、SNSを活用したり。限られた予算でアイデアを絞り出します。
”好き”でエネルギーチャージ
大好きな韓国ドラマを見たり、買い物に行ったり、愛犬と遊んだり。自分の“好き”を充電しています。
視聴者に届いている実感がうれしい
自分の考えた仕掛けに視聴者の方が反応してくれると「伝わってるんだ!」とやりがいを感じます。

ぴぴぴっ!を探してみよう

自分にとっての“ぴぴぴっ!”をヒントから探してみよう。きっと当てはまるものがあるはず。
【1ぴぴぴっ!】夢中になれる大好きなものはなに?
時間を忘れるくらい熱中できることや、周りの人よりも詳しいと胸を張って言える大好きなものがあるなら、心強い“ぴぴぴっ!”に。
「お笑いは誰にも負けないくらい好き!」(プロデューサー・高柳さん)
【2ぴぴぴっ!】やってみたいとあこがれるのは?
先輩がやっていることなど、「かっこいい、やってみたい!」と思うものが背中を押してくれる“ぴぴぴっ!”に。
【3ぴぴぴっ!】なんかいいなと思うことって?
大好きとまではいかなくても、ちょっと気になる、なんか好きかもと思うことでもOK。実は気づいていない“ぴぴぴっ!”があるはず。
>>>お役立ちツール『スマホに入っている写真』
自分のスマホに入っている写真を見返してみて、好きかもと思うものをピックアップ!
【4ぴぴぴっ!】感動した、すごいと思った瞬間は何?
見たり聞いたりしたなかで、感動したエピソードやすごいなと思う人がいるなら“ぴぴぴっ!”に繋がるかも。
【5ぴぴぴっ!】自分のした行動が人に喜ばれた経験ってある?
何気なくやったことでも、人によろこばれてうれしかった思い出は、この先も心に残る“ぴぴぴっ!”に。
【6ぴぴぴっ!】ちょっとでも長く続けられている物事はある?
継続できていることがあるならそれは立派な“ぴぴぴっ!”。部活や習い事、ちょっとした習慣でもOK!
【7ぴぴぴっ!】何となく得意かもと思うものは?
「これなら自分におまかせ」だけでなく「何となくうまくできるかも」と思うことも、実は君の個性である“ぴぴぴっ!”に繋がる。
>>>お役立ちツール『家族や友達の声』
親しい人に上手だなと思うことを聞いてみると、意外な答えが返ってくるかも。
【8ぴぴぴっ!】忘れられない体験で思い浮かぶのは?
今まで生きてきたなかで楽しかった思い出やうれしかったできごとを思い返して。またやってみたいなと思う気持ちが“ぴぴぴっ!”に。
「文化祭の映像づくりが楽しかった!」(技術カメラマンTD・米山さん)
誰でも5分で“ぴぴぴっ!”Try♥
☑深く学べる学校を調べてみよう
例えばこの「スタサプ進学マガジン」をめくって、“ぴぴぴっ!”に近い学校を探してみよう。
☑どんな仕事があるか調べてみよう
“ぴぴぴっ!”を生かせる仕事や業界を探してみよう。知らない職業がたくさんあるはず。
☑同じ“ぴぴぴっ!”を感じる人を探してみよう
周りの大人や先輩、テレビに出ている人など、同じような“ぴぴぴっ!”をもっていそうな人が参考になることも。

どんな人でも今に至るまでの“ぴぴぴっ!”があって、それを胸にステキな仕事を生み出しているんです!
ぜひ君も大切な“ぴぴぴっ!”を見つけて。
Text・Edit / Ayumi Saito, Photograph/Naoyuki Hayashi Illustration/Yutaka Nakane
Design/Yujirou Suga・Mayu Ishii・Mina Yokota(ma-h gra)
※掲載されている情報は2021年11月時点の情報です。
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