寄り道したってOK!イケアで働く大人の進路マップ「販売・接客・売り場担当」のお仕事編
「好きなことがあるけど将来その道に進んで大丈夫?」
「気になる学部があるけど就職できるのかな」
「将来の仕事と大学の学部選択って絶対マッチしていないといけないの?」
なんて考えて、先のことで頭がいっぱいになったりしてない?
寄り道は「好き!」にたどりつくための経験だ
そんな悩みを解決するべく、みて歩くだけでも楽しいおしゃれでカラフルな家具で人気の、スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー 「イケア」に潜入!寄り道しても経験を生かして最高に楽しく働いている大人たちにインタビューしたよ。
ワクワクするテーマパークのようなイケアを支えている大人たちは、どんな寄り道と経験をしてきたのかな。
早速聞いてみよう!
目次
REAL CAREER:コワーカー
お話を聞いたのは…
IKEA新宿・コワーカー
Ecoさん(国際地域学部卒)
どんなお仕事?
\接客も販売も売り場づくりもみんな担当するコワーカー!/
イケアのビジョンである「より快適な毎日を、より多くの方々に」お届けするため、IKEA新宿で販売・接客・売り場づくりなどを行う、主にキッズ商品を担当するコワーカーとして働いています。
イケアでは、働く仲間たちのことを総称して「コワーカー」といいます。
大学卒業後、イケア・ジャパンに入社。サステナビリティプロジェクトなどを経て、現職となりました。
店頭でお客さまとお話しながら商品をおすすめしたり、インテリアデザインチームと一緒にイケア商品を使ったショールームを作ったりなど 、店内での販売や売場づくりが主な仕事です。
商品配置のプランニングや、シーズンごとに、店舗でどの商品を扱うかを決めることもあります。
お客さまのニーズを読み取り分析しなければならず、毎日のお客さまとのコミュニケーションがとても大切な仕事です。
お仕事の「楽しい」と「こだわり」は?
\家具・雑貨だけじゃない!ブランドや理念を伝えてチャレンジできる/
商品の置き方、見せ方ひとつで、お客さまの行動が大きく変わります。
みんなで意見を出し合って売り場を作ったり自分が提案したり、これらが売り上げなどの成果になって返ってくるのは、とても楽しいです。
イケアでは、配属された店舗や部門で、自分がやりたいと思うことを提案して、やってみることができます。
チャレンジできるのは、自分にとって大きな魅力です。
また、貧困と気候変動によって苦しむコミュニティーを支援する慈善団体の「IKEA Foundation」のアンバサダーの活動も始めました。
アンバサダーとして、イケアで働くことへの誇りを持ってもらうために周知活動をしています。
お客さまへは、イケアでお買い物をすることによって、貧困や気候変動の改善にも関わることができる!ということを伝えていきたいと考えています。
お仕事にたどりつくまでの HISTORYを教えて!
~高校時代~目の前の「楽しい!」に打ち込み部活に一生懸命
小笠原諸島で育ったこともあり、人もモノも情報も少ないことが当たり前でした。
サステナビリティに興味を持ったのも、そんな環境が影響しているのだと思います。
大学に行くぞ!という漠然とした思いだけで、実際に受験や学部について情報が無く、具体的に考えていませんでした。
目の前の楽しいことに打ち込むという高校生活でしたね。
部活はチアリーディング部でした。
大変ではありましたけど、仲間と一緒につくりあげていくというのが本当に楽しかったです。
メンタルもフィジカルも鍛えられました。
進路は漠然と観光系に進める島外の大学へ
「高校を卒業したら島を出る」という暗黙のオキテがあったので、大学に行くか就職して島外に出るんだろうな、とは漠然と考えていました。
このころは、観光業を目指していました。
地元の観光に携わることもできるかなと考えたことと、初めての海外旅行で憧れを抱いた空港の地上職になりたかったからです。
でも、クラスが20人ほどなので自分の学力がどのくらいのレベルなのかがわからず、4年制大学に進学した先輩たちも少ないので相談する人も多くない状態で。
AO入試で観光や経営、経済が学べる大学の進学が決まりましたが、もっと上のレベルの大学を狙えたかもしれないな、など不安もありました。
今思うと、大学選びは難しかったと思いますね。
~大学時代~視野が広がり学びたいことが見えた
観光について学ぶため、大学の国際地域学部国際観光学科に進学しました。
大学に入ってから、価値観や常識などの視野が一気に広がりました!
そうすると俄然、将来やってみたいことも見えてきました。
大学の4年間はアイスクリーム店でバイト。
とてもハードでしたけど、高校で所属していたチアリーディング部の経験を生かすことができましたし、接客のスキルも身につきました。
観光マーケティングを勉強
マーケティングを学ぶなかで、グループ論文の執筆のために過疎地域の観光振興について研究しました。
子どものころからなじみ深い観光分野だったからというのもありますが、「卒業してからもつぶしが利くかも」と思ったのも正直なところです(笑)。
これが本当にキツかった(笑)。
毎年グループ論文を書かなければならず、仲間と必死になって勉強しました。
半年間、海外留学もしました。
でも、論理的な考え方や仮説検証の構図を頭の中で組み立てられるようになったことは大きいです。
今のイケアでの仕事にも役立っています。
寄り道POINTはここだ!
コロナ禍で内定部署の変更、辞退へ
\後悔したくない!やりたいことができる環境を探そう/
就職は、ホテルに内定をいただいていました。
でも、新型コロナウイルス流行の影響で、本当は都市部に配属だったはずが、地方に変更になってしまいました。
ホテル業界を就職先に選んだのは、インバウンド客に日本のすばらしさを使える仕事がしたかったからです。
環境保全など社会貢献に関心を持つ親に育てられたこともあり、自分も社会に影響を与えられる仕事がしたいと考えていました。
でも、このまま就職しても、自分が就きたい仕事ではないだろうと思いました。
ほかのみんなは既に社会人として働き始めているなか、葛藤は大きかったですが、結局その企業の内定は辞退しました。
親には事後報告。
「あなたがやりたいこと、楽しいと思うことをしなさい」と言ってもらえたのは、うれしかったです。
インスタで募集を見て応募、最初はフード部門に
\文化や国籍を超えたサステナブルな考え方が決め手に/
内定辞退したタイミングで、イケア・ジャパンがIKEA渋谷オープンに合わせてスタッフを募集していることを、インスタグラムで知りました。
私、実はイケアが大好きで、カスタマーとしてイケアにはよく行っていたんです。
店内の表示や言葉遣いの、ポップで自由な感じに魅力を感じていました。
企業サイトを見てみると、いろんな国籍や言語、文化のバックグラウンドを持つ人が働いていて、人、社会、地球が抱えるさまざまなサステナビリティの課題の解決に向けて、家具やライフスタイルを通して発信していることがわかりました。
ここでなら自分がやりたいことができる!そう思って応募。
でも、最初に配属されたのはフード部門でした。
イケア=家具・雑貨のイメージが強く、イケアのフードについてはあまり知りませんでしたが、実は多くの方にとって、フードはイケアの重要なエントリーポイントなんです。
レストランやビストロを利用するために、イケア店舗にいらっしゃるお客さまも多いです。
フード部門は、サステナブルな商品を手頃な価格で販売しているというイケアのイメージを、たくさんのお客さまに伝えることができる部署でもあります。
それに気づいてからは、一気に楽しくなってしまいました。
イケアについて多くのことを学ぶことができた、大切な経験です。
今後やりたいことは?
\やりたかったマーケティングの仕事でさらにキャリアアップ/
来月から別の店舗で念願のローカル(地域)マーケティング部門に異動となります。
次に行く場所は新宿や渋谷の都市型店舗とは違い、郊外地域にある大型店舗です。
イケアでは、自分のライフプランや希望に合わせてキャリアを選ぶことができます。
そのキャリア部門に空きがあれば、チャレンジできる環境です。
この「ジャングルジム型キャリア」で、たくさんの部署を経験できました。
入社してから3年間の経験を生かして、イケアの商品を通した地域活性化のマーケティングに関わっていきたいです。
そして、将来は、オーストラリアの店舗にて、ストアマネジャーとして働きたい!
目標に向かって、これからもたくさんのことにチャレンジしていきたいと思っています。
高校生へのメッセージ
いろんなことを経験して、広い視野を持ってやりたいことを探してください。
たとえ寄り道したとしても、それはあとで必ず経験値になって生かされます。
将来をあきらめずに、好きなこと、やりたいことを信じて進んでいってほしいと思います。
※所属店舗などの情報は2023年3月・4月の取材時点の情報です。