寄り道したってOK!イケアで働く大人の進路マップ「地域マーケティング」のお仕事編
「好きなことがあるけど将来その道に進んで大丈夫?」
「気になる学部があるけど就職できるのかな」
「将来の仕事と大学の学部選択って絶対マッチしていないといけないの?」
なんて考えて、先のことで頭がいっぱいになったりしてない?
寄り道は「好き!」にたどりつくための経験だ
そんな悩みを解決するべく、みて歩くだけでも楽しいおしゃれでカラフルな家具で人気の、スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー 「イケア」に潜入!寄り道しても経験を生かして最高に楽しく働いている大人たちにインタビューしたよ。
ワクワクするテーマパークのようなイケアを支えている大人たちは、どんな寄り道と経験をしてきたのかな。
早速聞いてみよう!
目次
REAL CAREER:ローカルマーケティングマネジャー
お話を聞いたのは…
IEKA立川・ローカルマーケティングマネジャー
Yukiさん(アジア太平洋学部文化・社会・メディア(CSM)学科卒)
どんなお仕事?
\立川の地域の人々や自治体と一緒により良い暮らしを作る仕事/
IKEA立川で、ローカル(地域)マーケティングや広報などを行うローカルマーケティングマネジャーをしています。
大学卒業後、新卒で2017年にイケア・ジャパンに入社。
IKEA Tokyo-Bayのセールス(商品販売部)に配属後、半年ほどでマネジャーとなり、2022年にIKEA立川のローカルマーケティングに異動、2023年より今の仕事になりました。
地域の皆さんと一緒に暮らしを良くするための提案やマーケティング、広報を担当しています。
具体的には、自治体や地域の企業と一緒にサステナブルな活動をしたり、イベントの企画をするなど、社外とのコミュニケーションが多い部門です。
お仕事の「楽しい」と「こだわり」は?
\その地域に合わせたマーケティングで地域活性化/
高校生の時から社会貢献できる仕事がしたいと思っていて、今、イケアのローカルマーケティングで働き、それができていると感じます。
思い描いていたことができていて、今はとても楽しいです。
イケアのビジョンである「より快適な毎日を、より多くの方々に」お届けするため、セールスをしていたときは商品を通じてお客さまに提供していましたが、ローカルマーケティングでは知識と経験をローカルコミュニティーのニーズと合わせて実現していきます。
できることは無限です。
日本は女性の働き方などまだまだ課題が多く、その課題に対してイケアとしてリードできるポテンシャルを感じています。
自治体や地域コミュニティーの皆さんと価値観を変える橋渡しができて、社会にポジティブなインパクトを残せる仕事は、本当に楽しいです。
ただ、部署としては小さいので、どれだけ社内外のステークホルダーを巻き込んでいけるかがポイント。
IKEA立川のコワーカー(一緒に働く仲間のことをイケアではコワーカーと呼びます)、自治体や企業と一緒に、イベントやセミナーを通じて良い連鎖を広げていきたいと考えています。
お仕事にたどりつくまでの HISTORYを教えて!
~高校時代~新しいことが大好き!やりたいことはたくさん!
どちらかというと明るく活発な高校生で、勉強もまじめにやっていました。
クラスに1人はいるお調子者みたいな感じ。クラスでも目立つ存在でした。
新しいことが大好きで、やってみたいと思ったら即行動。
校則が厳しい学校だったんですけど、その中でいかに楽しく過ごすかを考えて声を上げて、クラスを巻き込んで実現させていました。
悪目立ちしてしまうので、怒られることも多かったですね。
リーダーとして社会を変えたい。でもどこに行けば実現できる?
中学生の時はお金が好きで、「お金持ちになれそうかも」という理由で公認会計士になりたいと言っていました。
高校生になってからは、漠然と国際系とか教育に興味はあったけれども、どんな仕事をしたいのかは見えていませんでした。
そのせいか、高1からオープンキャンパスに行ったのですけど、どの大学もピンとこなくて。
自分がここの場所にいたいと思える環境がなかったんです。
同時期に国際ボランティア活動や短期留学にも参加しました。
海外の人たちと交流するなかで、日本の環境や文化に大変誇りを感じました。
日本を良くしていきたいという気持ちを持ち始め、冗談ながらも、高校2年生の時に「首相になるんだ」と言っていました。
~大学時代~国際色豊かなキャンパスで課外活動
そんな時に、学習指導室で母校となる大学を知りました。
調べてみると、国際色豊かで海外の人と同じ場所で勉強できて、アクティブラーニングを推奨していることに興味を持ちました。
サマーキャンプに参加してみたら、いろんな国のユニークな学生と一緒に活動ができて、とても居心地が良かったんです。
プレゼンテーションとかディスカッションなど、実践的なスキルを身につけることができると感じて、この大学への進学を決めました。
入学後は、80カ国以上の留学生が住む学生寮に住んで、いろんな課外活動に参加しました。
自分らしく働ける職場が日本にはない?
日本を良くするためには「初等教育」が大事だと感じていて、世界を知るためには「英語」が必要、ならば「英語の教員」かな、と考えていたのですが、結局その道には進みませんでした。
就職活動を始めたのですが、自分らしく働きたい私にとって、日本の就活と企業風土には疑問を感じてしまって、結局受けた企業は3社ほどしかありませんでした。
子どもたちは学校だけでなくさまざまな場所で学びを得ます。
そんな子どもたちが一番長く過ごし、情操教育を自然と受ける場所は「家」です。
この「家」を快適で居心地の良い空間にできる仕事、且つ自分らしく働ける場所はどこだろう。
この条件を満たす企業を探して、ようやくイケアにたどり着きました。
この時はすでに大学4年生の6月だったので、みんな内定をもらっていました。
あの時落ちていたらどうするつもりだったんだろう。悩むこともありましたね。
寄り道POINTはここだ!
すべてが寄り道でもそれで良し
\何につながるかわからなくても、とりあえずやってみる/
ここに着地したのがつい最近なので、今に至るすべてが寄り道です。
目の前にあることを、ひたすらに進めてきました。
ボランティア、留学、旅行のほか、後輩や他の学生をサポートする活動など、できる経験は自分から取りにいっていました。
合わない人がいても、それぞれの良さを見つけることで一緒に活動できることも学びました。
何もしなければ何も起きません。
今のこの経験が何につながるのかはわからないけど、とりあえずアクションを起こしてきたことで、今につながってきたのだと思います。
悩んだ分だけ自分を知ることができる
\やってきたことはすべて今の自分に直結/
高校生の時から、何になりたいのかノートに書き出すことで、自分がやるべきことを整理してきました。
悩んだときはすぐに母親に相談です。
自分の中で抱え込んでモヤモヤするのが苦手なので、母親や先生、友達に聞いてもらっていました。
話すことで自分の思いやスキルを整理・理解できて、次の行動に移せます。
悩んで迷って、自分の中で整理して行動してきたことは、すべて今の自分に直結しています。
寄り道に、無駄なことはなにひとつありません。
今後やりたいことは?
\プロフェッショナルとして持続可能な社会をリードする存在に/
日本を良くしたいという軸をもって、より一層プロフェッショナルとして持続可能な社会を築き上げることに貢献していきたいです。
いろんな国のイケアも経験して、その経験を日本に戻って生かしたいとも思っています。
自分でビジネスを築く将来もあるかもしれません。
ローカルマーケティングの経験を生かして、地域活性化や町おこしのビジネス創出にかかわりたい。
そのために、今何ができるのか、何をするべきかを考えています。
高校生へのメッセージ
自分らしさって難しいな、と感じるようになりました。
自分らしさ=自分勝手ではなく、お互いを尊重したうえでの自分らしさでなくてはなりません。
その意識をもつためには、たくさんの人とかかわり、いろんな経験が必要です。
行動と経験は可能性を無限にします。
寄り道なんてありません。
自分を大切に、そして自信を持って、未来を切りひらいてください。応援しています。