三者面談では何を話すべき?保護者が気をつけること、準備や当日の服装まで解説!
高校の三者面談では、学習面や部活動、委員会活動など、高校生としての学校生活の話から始まり、文理選択やコース科目選択といった希望進路実現へ向けての確認や相談、先生と保護者との情報共有など、大切な話し合いが行われます。三者面談の場で、子どもの本音を聞いたり、学校での様子を知ったり、逆に家庭での様子を担任の先生に伝えたりするために、保護者が事前に準備しておくと安心です。
そこで、高校の三者面談では何を話せばいいのか、保護者が気をつけることなどを、高校教員歴37年の堀 浩司先生に教えてもらいました。
目次
滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。
「行き先指導ではなく生き方指導」「家から近い大学ではなく夢から近い大学」などを大切にした、3年間の体系的な進路指導を推進。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、株式会社さんぽう講師としても活躍中。
三者面談とは?
高校の三者面談は、先生と生徒と保護者の三者で、年1~2回程度、学校生活や進路などについて話し合い、情報交換をする場。学校での様子、家庭での様子から始まり、文理選択やコース科目選択の確認、志望校や入試スタイルの決定など、学年が進むにつれて進路にかかわる話の比重が高くなっていき、学校生活や受験についての大切なことを話し合います。
高校の三者面談の目的は?
◆高校1年生の三者面談の目的担任の先生から子どもの学校での様子を聞き取るとともに、保護者が家庭での学習&生活状況を伝えて、学習習慣・生活リズム・部活動との両立具合・各教科の力の入れ方など、現状の調子で大丈夫なのか、改善するとしたらどういう点があるか、より高校生活を充実させて、効率よく学習の質を高めるにはどうしたらよいかを話し合います。
さらに、2年生からの文理選択やコース科目選択の確認も行っています。
(堀 浩司先生、以下同)
1年生の三者面談に続いて、子どもの学校での様子を聞き取り、家庭での学習&生活状況を伝えて、学習習慣・生活リズム・部活動との両立具合・各教科の力の入れ方など、現状の調子で大丈夫なのか、改善するとしたらどういう点があるか、などを相談していきます。
出願校(併願プラン)を確認して、大学入学共通テストを受験するかどうか、国公立大学志望なのか私立大学志望なのか、などを決めていきます。
高校の三者面談はいつ行われる?
高校1年生の三者面談は7月中旬(夏休み前)成績が振るわない(留年の可能性がある)、文理選択・コース科目選択に懸念がある場合などは、12月(冬休み前)に呼び出されて懇談を行うこともあります。
例えば、理系クラスを選択しているけれど数学の成績が芳しくない、生徒と保護者の進路希望が一致していないと担任の先生が感じたときなど、「学校からご相談したいことがありますので、ご出席ください」といった文面で連絡がくるかもしれません。
成績が振るわない(留年の可能性がある)場合は、12月(冬休み前)に呼び出されて懇談を行うこともあります。
総合型選抜や学校推薦型選抜で進路が決定している人は7月の1回のみですが、12月の時点での進路未決定で一般選抜を受験する予定の人は全員、12月中旬~下旬にも三者面談を行うことが多いですね。
さらに、大学入学共通テストを受験した人で国公立大学の出願に際して面談が必要だと担任の先生が判断した場合は、自己採点の集計結果が判明後の1月下旬に呼び出されることがあるでしょう。
高校1年生の三者面談の内容
高校1年生の三者面談の内容は、1学期の成績(通信簿)の振り返り、文理選択(文系または理系を選んだ理由)の確認、部活動との両立ができているか、学校での様子、家での様子など。担任の先生が一方的に話すのではなく、子どもが考えている本音を言わせたり、保護者が家庭状況などを伝えたり、三者がそれぞれ発言することが大切です。
よく聞かれることは?
まず最初に1学期の成績表(通信簿)を見せてもらい、「1学期の成績はこうですけど、どうですか?」と感想を求められるでしょう。
高校では同程度の学力の生徒が集まってくるので、中学とは異なる順位に驚くことがあるかもしれませんが、疑問点などがあれば遠慮せずに聞いてみるといいですね。
さらに部活動での様子を教えてもらい、家ではどんな様子かを聞かれます。
家庭学習がちゃんとできているか、部活動で疲れて帰るなり寝てしまうのか、学校でも時々居眠りをしているから部活動との両立ができていないかも?といった話になることも。
その後に、文理選択について、文系または理系を選んだ理由を生徒に話してもらい、保護者の意見も聞かれることが多いでしょう。
聞いたほうがいいことは?
授業中の様子はどうか?グループ学習や探究学習に積極的に取り組んでいるか?成績表の数字には表れない学習の様子を聞いてみると、その後の進路選択の参考になるかもしれません。
例えば、英語の成績がイマイチなら、何にどう取り組めばいいか?など、具体的に聞いてみると、担任の先生からその教科の先生に橋渡しをしてもらえて、生徒が質問や相談に行きやすくなることもありますよ。
家に帰るなり疲れて寝てしまうようでしたら、部活動の先輩たちはちゃんと進路を決めているのか?いつになったら生活のリズムがつかめるのか?先輩たちの実例を教えてもらいましょう。
「家ではこんな感じですが、学校ではどうですか?」と率直に聞いてみてください。
子どもは嫌がるかもしれませんが、家ではずっとスマートフォンをいじっているとか、今の生活で大丈夫なのか、保護者が心配していることをサインとして担任の先生に伝えておくといいですね。
家で子どもに直接言うと親子ゲンカになるようなことでも、三者面談の場で担任の先生に向かって話すことで、間接的に子どもに伝えられることがあると思いますよ。
保護者が教科の先生や顧問の先生と直接話す機会がない場合、気になることがあれば担任の先生につないでもらうよう、三者面談の場で相談してみましょう。
ここまでできれば目標達成!
●今の学習習慣・生活リズム・進路意識のままで2学期を迎えて大丈夫か?改めるとすれば、具体的にどういう点をどのように改めればいいか?
●今後より力を入れていくべき教科科目
●部活動との両立の手ごたえ
について確認できれば目標達成といえます。
高校1年生の秋は「3年間で最も実力が動く時期」といわれているので、上昇気流に乗るのか、低空飛行を続けてしまうのか、夏休み以降の具体的な目標を子どもに宣言させられたら成功です。
目標を決めておけば、「三者面談のとき、〇〇〇をやるって言ったよね」などとハッパをかけやすくなりますよ。
教科バランスを考えて、今後より力を入れていくべき教科科目について、具体的な対策方法を聞いたり、担任の先生に「私から英語の〇〇先生に話を通しておくから、勉強のやり方を聞きにいってごらん」と言ってもらえたりすれば万全でしょう。
部活動の先輩たちがしっかり進路決定している実績があることを聞けば、安心して部活動に打ち込めますね。
担任の先生とじっくり話すことができる初めての機会なので、高校生活での不安なこと、疑問に思うことはしっかりと聞いておいてください。
子どもの健康面でアレルギーがあるとか熱を出しやすいとか、担任の先生に知っていてもらいたいこと、奨学金などのお金のことなど、気になることは全部伝えておくと、気にかけてもらえるかもしれません。
ただし、指定校推薦をねらっていることは、高校1年生ではまだアピールしないほうがいいですね。
せっかく部活動を頑張ったり、生徒会活動に励んだりしても、点数稼ぎだと誤解されてしまうリスクがあるので、志望校を伝えるとしても「〇〇大学あたりをターゲットにしています」程度に留めておいてください。
高校2年生の三者面談の内容
高校2年生の三者面談の内容は、1学期の成績(通信簿)の振り返り、文理選択の適性、コース・科目選択の確認、模試の結果、志望する学部学科など。進路について、子どもの本音を聞き出し、3学期までに志望する具体的な学部学科が決められるよう、担任の先生と子どもと保護者の考え方のすり合わせをすることが大切です。
よく聞かれることは?
まず1学期の成績表(通信簿)や入学後の模試の結果を振り返りながら、文系クラスまたは理系クラスを選んでどうだったか、生徒の考えを聞かれます。
さらに、コース・科目選択について、どんな学部学科を意識して科目を選択しているのか?
国公立大学を目指しているのか、私立大学志望なのか、まだ具体的な大学名までは出さなくてもいいのですが、3学期までに学部学科は決定できるよう、現時点での生徒の志望を確認されます。
保護者は、今まで聞いたことがなかった子どもの夢や将来の目標を知って驚くことがあるかもしれませんが、本音を聞き出す絶好のチャンスですよ。
もし保護者の考えとズレがあったら、三者面談の場で担任の先生の意見も交えて、すり合わせをしてください。
指定校推薦やスポーツ推薦をねらっているのなら、担任の先生に伝えてもいいのですが、高校1年生のときと同様、普段の言動が点数稼ぎだと誤解されないためにも、「視野に入れています」という程度の言い回しが無難だと思います。
聞いたほうがいいことは?
志望する学部学科を受験するために力を入れるべき教科科目です。
高校2年生の秋は「高校生活の折り返し地点」なので、現状の高校生活や勉強を続けていけばいいのか、もし改善するとしたら、具体的にどんなところをどのように変えていけばいいのか、担任の先生にアドバイスをいただきましょう。
成績表や模試の結果で教科バランスをみて、今後より力を入れていくべき教科科目の対策方法を相談することも大切です。
担任の先生から「〇〇学部を目指すなら、〇〇科目はもっと頑張る必要がある。〇〇先生に話しておくから、勉強のやり方を聞きにいってごらん」と言ってもらえるのが望ましいのですが、子どもに目標を宣言させるのもアリ。
まだ目指す学部学科が決まっていなければ、いつまでにはっきりさせるか、確認しておきましょう。
ここまでできれば目標達成!
●志望する学部学科のしぼりこみ
●学習面でのポイントの共有
ができれば目標達成といえます。
子どもの夢や将来の目標は、家では真顔で語ることを避けているが、担任の先生との面談では具体的に話している、ということがあるかもしれません。
子どもが何となく考えていること、改まって話すほどの内容ではないと思っていること、普段は聞き出せないことなどを、三者面談の場で言語化させたり、プレゼンテーションさせたりできれば、学部学科のしぼりこみにグッと近づきます。
子どもの本音を聞き出し、保護者の考えとすり合わせて、進路を明確にしていくことができたらベストですね。
さらに、〇〇学部(〇〇大学)を目指すには特に〇〇科目に力を入れておく、こういう力をつけておく、といった学習面のポイントを共有しましょう。
生徒本人は何となく気づいてはいたものの、強く意識できていなかったことを言語化することで、より力を入れるべき教科科目の目標設定ができて、適正な学部学科の選択につながりますよ。
高校3年生の三者面談の内容
高校3年生の三者面談の内容は、7月の場合、入試スタイルと志望校の確認、夏休みの学習計画など。12月の場合は、大学入学共通テストの結果を想定した出願校、併願プラン、学習スケジュールなどの確認。
かなり具体的な進路について、しっかりと三者が同じ方向を向いて志望校合格を目指せるよう、細かく決めていく必要があります。
よく聞かれることは?
7月の三者面談では、まず総合型選抜や学校推薦型選抜の受験を考えているかどうかを聞かれます。
指定校推薦をねらっているなら、学校名・学部学科まで明確な希望を伝える必要があります。
さらに、具体的な志望校を聞かれ、夏休みの学習計画について、目標とやるべきことを明確化していきます。
一般選抜を目指すのであれば、模試の成績を共有しながら、志望校までどれくらいの位置にいるのか、力を入れていくべき教科科目・分野、どのぐらい頑張る必要があるかを確認したうえで、生徒が考える夏休みの学習計画と目標を聞かれて、それで大丈夫なのかアドバイスをもらいます。
まだ学部学科を決めかねている場合は、生徒に進学への思いを語らせて、志望校をはっきりさせていきましょう。
12月の三者面談では、受験カレンダーを見ながら、併願プランやスケジュールの確認をされます。
目標をもっと高くしたいか、逆に低くするか、どの大学をどの入試スタイルで受験したいか(大学独自試験か、大学入学共通テスト利用か)、例えば入学試験が3日連続になるが体力的に大丈夫か、合計の受験料や受験のための旅費は予算内か、合格した場合の入学手続きの納付金が二重払い三重払いになっても支払えるか、さまざまな現実的な選択肢について聞かれるでしょう。
聞いたほうがいいことは?
総合型選抜や学校推薦型選抜で勝負するための「武器」があるか、武器だと思っていることは通用するのか、ジャッジしてもらうといいですね。
評定平均や探究活動への取り組み方によっては、保護者が知らない子どもの一面を聞いて、その実績や特性が総合型選抜や学校推薦型選抜に向いているので受験したらどうか、担任の先生から提案されることもありますよ。
部活動の顧問の先生からスポーツ推薦の話をもらっていたら、担任の先生と共有しておきましょう。
夏休み以降の学習をより戦略的に進めるには、何を優先して、どれくらい勉強すればいいのか、教科の先生への橋渡しをお願いする場合もあります。
志望校や出願予定校は、生徒の実力や想定する伸びしろに見合っているのか、さらに12月の面談では、併願校がすべり止めになるのかどうか。
国公立大学の場合は、大学入学共通テストの自己採点結果で、①目標点に達している自信があれば〇〇大学、②得点できたか微妙なら△△大学、③大失敗したら××大学、と3パターンの出願校を想定しておく必要があるので、失敗したときの具体的な大学まで相談しておくと安心です。
ここまでできれば目標達成!
●入試スタイルの決定
●志望校や併願校が妥当かどうかの確認
●志望校合格に向けた夏休みの学習プラン
●模試結果の入念な分析
●先輩の合格実績の情報共有
ここまでできたら目標達成です。
夏休み明けすぐの9月に総合型選抜の出願受付が始まるので、総合型選抜や学校推薦型選抜を受験するのか、一般選抜で勝負するのか、入試スタイルを決定するのが第一目標。
三者面談の場で決まらない場合は、総合型選抜や学校推薦型選抜を受験するにはどんな条件を満たしていないといけないか、どんな材料があるといいか、確認しておきましょう。
志望校が決まっていたら、無謀なチャレンジではないか、併願校は十分な候補が挙げられているか、担任の先生にチェックしてもらうと安心です。
さらに、志望校合格に向けて、夏休みに何をどのくらい頑張ればいいのか、学習プランを共有します。
模試を受けても偏差値と合格判定だけしか見ていない生徒が多いので、例えばB判定まであと20点だとしたら、具体的にどの分野を伸ばせばいいのか、担任の先生に入念に分析してもらい、効率的に力を入れるべき教科科目および分野を確認すれば、夏休み以降の学習戦略がわかりますよ。
保護者から担任の先生に質問することで、子どもに聞かせることができるでしょう。
子どもが通っている高校では、成績が上位何番くらいまでの生徒はどれくらいのランクの大学に合格しているのか、模試の校内偏差値いくつぐらいの生徒は〇〇大学に何人合格しているか、学校がもっている先輩の受験データを教えてもらうと、目標設定がしやすく、励みにもなります。
ただし、例えば△△大学はE判定でも3人に1人は合格している、といった数字を知って、油断してしまわないよう、注意させてください。
高校の三者面談で気をつけること、心構え
高校の三者面談では、●保護者の意見を押しつけない
●子どもの本音に耳を傾ける
●進学の予算を具体的に伝えておく
これらのことに気をつけて、子どもの思いを尊重することが大事。
保護者の意見を押しつけない
保護者の思いが先走ってしまって、保護者の意見を押しつけないよう、気をつけてください。
「〇〇大ってレベルが高くないでしょ?最低でも△△大に合格してもらわないと!」
「××学部って就職できないんじゃないの?」
など、子どもに答えを与えてしまうのはNG。
「〇〇大学って、そんなにおもしろいの?」
「△△学部って、どんな勉強をするの?」
といった、子どもに問いを与えるコミュニケーションを心がけましょう。
子どもは保護者の思いを痛いほど理解していることもあります。
保護者の無言の圧力がプレッシャーになっているかもしれません。
進路に対する思いはあってもいいのですが、バランスが大事。
子どもに決めさせて、「自分で決心した以上は頑張りなさい」が理想的ですね。
子どもの本音に耳を傾ける
「ホントは〇〇大学に行きたいけれど、反対されると思って自分からは言えなかった」ということがあるかもしれません。
三者面談の場だからこそ、子どもが本音をもらしたり、担任の先生から聞かされて初めて知ったということがあったりするのです。
「見守る」「励ます」「助言する」の3つのバランスが大切。
いきすぎると過干渉になるし、足りないと放任主義になってしまいます。
バランスよくかかわれるよう心がけるといいですね。
進学の予算を具体的に伝えておく
すべり止めの学校に合格したとしても、入学手続きの納付金を本命校に合格した場合の捨て金にできないのであれば、納付金の締切日を考えて併願校を選ぶ必要に迫られます。
逆に「うちはお金がないから私立大学は無理」と子どもが遠慮していたけれど、保護者は私立大学でも十分に支払えるお金を用意していた、というケースもあります。
お金のことは、くれぐれも後だしジャンケンにならないよう、三者面談の前に明確に伝えておきましょう。
大学独自の支援制度や奨学金制度、スカラシップ制度など、選択肢の一つとして調べておくといいですよ。
三者面談の事前準備
高校の三者面談の事前準備としては、●第一志望校の入試の概要
●どの入試スタイルで受験したいか
●本当に行きたい大学・学部学科
●進学にかかわるお金のこと
これらのことを調べて、子どもと話し合って、保護者がしっかり把握しておくことが肝心。
第一志望校の入試の概要を調べておく
大学のホームページに募集要項や入試情報が掲載されているので、自分の子どもはどの入試スタイルで受験できそうか、チェックしておくと、三者面談での話がスムーズにいきますよ。
どの入試スタイルで受験したいか聞いておく
特に3年生の7月の三者面談では、まず最初に決めることなので、事前に話し合っておくことが大事。
受験する気がある場合は、評定平均を計算しておくと、志望校をしぼりやすくなります。
行きたい大学・学部学科の本音を探っておく
2年生以上では、本当に行きたい大学、本当に学びたい学問分野について、本音レベルで聞いておきたいですね。
さらに、その志望校や学部学科にどれくらいの思いがあるのか、そこ以外には考えていないのか、なんとなく漠然とした選択なのか、ヒアリングしておきましょう。
「本当は理系クラスに進みたいけど、理系の大学はお金がかかるので文系クラスにする」
「実は〇〇の勉強をしたいとあこがれていたけど、仕事にならないと言われて、実務に直結する学部を考えている」
などと、子どもが独断で夢をあきらめてしまうことがないよう、本心を探ってみることも大切です。
家では面と向かって話せないようなら、三者面談の場で、担任の先生から引き出してもらえるよう働きかけてみてください。
進学にかかわるお金のことを把握しておく
大学や学部学科によって、かなり費用に差があるので、志望校について知っておくことが望ましいですね。
サポートが必要になりそうなら、奨学金にはどんなものがあるか、受給基準(生徒の評定平均や家庭の年収など)に該当しそうか、そのほかにも教育ローンや大学独自の支援制度など、さまざまなサポートがあるので、事前にチェックしておくと安心です。
三者面談の保護者の服装
ジャケットなどを着用する必要もなく、普段着でOKです。
ただし、パーティーに行くような華やかすぎる服装は避けて、アクセサリーや香水も控えめに。
座って前かがみになってPCや紙の資料を見ることがあるので、胸元が大きく空いた服などは気をつけましょう。
三者面談は子どもの幸せを共に考える場
呼び出されて被告人席に座るような気分でいたり、逆に頼りない担任の先生との対決姿勢だったり、保護者がそんな態度だと、子どものためになる話はできません。
他クラスの先生と比較して、担任の先生をあからさまに「値踏み」することもNG。
たとえ経験が浅い先生でも、先輩の先生のアドバイスを聞き勉強するなどして、熱心にサポートしてくれることもあります。
先生のことを信頼しています、というスタンスを示すことが三者面談を成功させるコツです。
そして、三者面談は「先生に話を聞く機会」ですが、「子どもに意思表明のプレゼンをさせる機会(本音を明確に言語化させる機会)」というとらえ方で臨むのも効果的です。
特に3年生の場合は、志望理由を話すことで自分が言ったことに責任と自覚がめばえ、学習意欲が増すでしょう。
もやもや思っていたことを宣言させて、明確な目標に変えることもできますよ。
三者面談を機に、子どもとわかり合える関係を築いてください。
文/やまだみちこ 取材協力・監修/堀 浩司 構成/寺崎彩乃(本誌)
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