食べて国際貢献! Table For Twoとは?

みんなはTFTって聞いたことある?

 

TFTとは「Table For Two」=「二人の食卓」という意味で、ヘルシーなTFTメニューを購入すると、開発途上国の給食1食分である20円が寄付される仕組みのこと。

 

肥満の問題を抱える先進国と飢餓に苦しむ開発途上国の双方にメリットが生まれる、NPO法人『TABLE FOR TWO International』が始めた国際貢献運動のことだ。

 

このTFTを学生主体で取り組む団体、それがTFT-UA。この団体に参加する全国の大学サークルは100を超え、それぞれが独自のやり方でTFTを広める活動をしている。

 

今回は、TFT-UA(大学連合)の関東支部コアメンバーである皆さんに、具体的な活動ややりがいについて聞いてみた。

 

食べて国際貢献! Table For Twoとは?

 
 

■学食のレシピ考案という貴重な体験

 

「TFTメニューとして認定されるには、“カロリーが730kcal程度であること”“野菜を多めに使うこと”“栄養バランスが適切であること”の3つの条件を満たさなければいけません。これが意外に難しくて、例えば大学の生協では、食中毒防止のため弁当(学食販売)に生野菜は使えないという決まりがあるし、時期によって仕入れる食材も決まってきてしまいます」(高彬良さん/横浜市立大学)

 

そのような制限の中で、いかにおいしいメニューを考案していくかが腕の見せどころ。また、企業と提携して学食を作っている大学になると、当然企業側の利益も出さなければならず、メニューの着想から導入まで、より一層気合いが入るというわけ。

 

食べて国際貢献! Table For Twoとは?

 
 

■未知の可能性! TFT-UAのさまざまな取り組み

 

全国に支部を持つTFT-UAでは、定期的に合同ミーティングや合宿を開き、情報交換を欠かさないそうだ。

 

大手デパートとのコラボ企画を打ち出したり、オリジナルチャリティーグッズの販売を試みたりと、さまざまな活動を繰り広げる学生たち。その中でも「FUTSAL FOR TWO」というフットサルの大会は、特にユニーク。

 

1試合につき10食、1ゴール決めるごとに10食の給食がアフリカの子どもたちに届けられるというチャリティーイベントで、先進国の私たちが健康になりながら、飢餓に苦しむ子どもたちに食支援をするというTFTの基本コンセプトを応用させている。ゴールの喜びは、子どもたちに給食が届けられることでさらに大きくなること間違いなし。

 

食べて国際貢献! Table For Twoとは?

 

最後に、TFT-UAの活動をするうえでの醍醐味を聞かせてもらった。

 

「TFT-UAの活動は、ひとことでいえば自由! 各大学でそれぞれの色も違うし、上から下にこうしろというのがないんです。なので、基本的に自分がやりたいと思ったことが実現しやすい環境ですね」(写真左:江藤峻さん/青山学院大学))

 

「国際貢献と聞くと、難しく考えてしまいがちですが、私たちの活動を通して、『食べるだけでも貢献できるんだよ』と、手軽なイメージを広げていけるのがおもしろいです」(写真中央:山崎風雅さん/清泉女子大学)

 

「医学部で学んで、その中だけで交流していると、どうしても視野が狭くなりがちです。けれども、TFT-UAでは普段の専攻も価値観も違う人とかかわれるので、『こういう見方もあったのか!』という日々発見が多いんですよ」(写真右:高彬良さん)

 

まだまだ無限の可能性を秘めたTFT-UA。6月には、第10回FUTSAL FOR TWOが開催されるので、興味のある人は要チェックだ。