支出は? 収入は? 大学生の年間生活費実態

大学生の生活費ってどれぐらい? お小遣いはいくら必要なのか? こうした大学生の生活費に関する状況は、大学が国立か公立か私立か、下宿が必要かどうかによって大きな違いがあるようだ。最も差が出る4パターンについて、日本学生支援機構の調査結果を見てみよう。

 

まず、最も生活費がかからないのは、自宅から国立大学に通うパターンだ。「授業料」や「通学費」などの学費と、「食費」や「娯楽費」などの生活費を合わせた総支出は、年間で約109万円。単純に12カ月で割るとひと月あたり約9万円となる。

 

居住形態別収入平均額および学生生活費の内訳(大学昼間部)

 

逆に、最も生活費がかかるのは、下宿して私立大学に通うパターン。年間の総支出は約236万円で、ひと月あたり約20万円だ。同じ自宅外でも「学寮」の場合、これよりやや少なくなる。学費の高い理系学部に進学する場合や、都会に下宿する場合は、こうした平均額より高めに見積もる必要があるだろう。

 

収入面も支出額の差に対応しているが、注目したいのはその内訳だ。どのパターンでも6~7割は「家庭からの給付」が占めているが、奨学金やアルバイトの額も小さくない。同調査では奨学金受給状況も調査していて、50.7%が受給しているという(大学学部/昼間部)。

 

家計の負担が大きくなりそうな進学費用だが、「だからといって進学をあきらめたくない!」。そんな時は、進学奨学金の利用やアルバイトの有無などを含め、親子で進学後のマネープランについて話し合ってみてはいかがだろうか。

 

出典:日本学生支援機構「平成22年度学生生活費調査」