保護者の7割が、子どもへの進路選択のアドバイスが「難しい」
親との話し合いは、進路を決定するうえで避けては通れないもの。しかしリクルートが行った「第5回 高校生と保護者の進路に関する意識調査2011」が2012年に実施したアンケート調査では、子どもへの進路選択のアドバイスが「難しい」と感じている保護者が7割もいるという結果が。では、保護者は子どもの進路についてどういう風に考えているんだろう。
同調査によれば、保護者が進路検討で重要だと思う情報のトップ5は、「進学費用」(52.3%)、「将来の職業との関連」(51.9%)、「入試制度」(42.7%) 、「学部学科の内容」(38.6%)、「就職の状況」(38.6%)となっている。親はやっぱり子どもより現実的で、進学にかかる費用や大学卒業後の就職について気にしていることが多い。
では逆に、高校生はどんなことを保護者と話したがっているのだろう。志望大学や学費のこと、ちゃんと話し合えてるのだろうか?リクナビ進学が2012年9月に実施したアンケート調査では、「保護者と進学について話した内容は?」という項目には、高校生からさまざまな答えが寄せられた。
例えば、
・自分には、どこの学校が合うのか話し合った(岐阜県・男性)
・自分のしたいことが定まらなかったので、親の経験を聞いた(宮崎県・女性)
・どのような分野に進むかを相談した(福岡県・女性)
というような、将来への不安や学校選びについて保護者と話し合っているというもの。
ほかには、経済面に関する話をしているケースも多く、
・一人暮らしが可能かどうか(岐阜県・女性)
・奨学金制度や受験方法について(東京都・女性)
・理系の大学に行きたいから学費がたくさんかかることを相談した(東京都・男性)
などの回答が。
“行きたい大学がない”といった漠然とした悩みから“志望大学に通うための経済的な相談”まで、それぞれの進路について、考え方や学年にあった話し合いができているよう。
なにが最善なのか、親も我が子と同じように進路について悩んでいるのが実状みたい。お互いに試験のことや進路のことを勉強して、じっくりと話し合うことが、進路決定への近道なのかも。