受験前日の過ごし方。勉強・食べ物・睡眠の実体験を大学生に大調査!
試験の本番が近づいてくると受験生は気持ちが高まり、ソワソワしてくるはず。特に受験前日は、不安や緊張から落ち着かなくなりそう…。
そこで、受験の先輩である大学生に「前日はこうやって過ごすべし!」というおすすめの方法と「これをやったら失敗だった…」という実体験を教えてもらった。
目次
先輩たちがおすすめする受験前日の過ごし方
本番を翌日に控える日だからこそ、どう過ごしたらいいのか心配になるもの。「どんな勉強をしたらいい?」「何時に寝る?」「どんな準備が必要?」など、気になる受験前日の過ごし方を先輩たちに聞いてみた。
受験前日は何の勉強をするべき?
何か勉強をしないと落ち着かないものの、受験前日にはどんな勉強をしたらいいんだろう。受験を経験した先輩たちは実際にどんな勉強をしたのか見ていこう。
①公式や英単語などの簡単な暗記ものを復習する!
※受験前日は簡単な暗記ものの復習で心を落ち着かせよう
・「単語や公式などのパッと覚えられるものを見ていた」(21歳女性・福島)
・「苦手科目の暗記分野をやる。その後に自分が1番得意とする科目を多めに勉強して自信をつける」(19歳女性・沖縄)
・「ペンは触らないで、広く浅く暗記中心に詰め込む。そしてよく寝る」(19歳女性・神奈川)
前日は、公式や英単語などの簡単な暗記ものをおさらいする程度にとどめて、心に余裕をもつことが大切。
②これまで勉強してきたノートや参考書を見返す!
※受験前日はこれまで勉強してきたノートや参考書を見返す!
・「前日は、わからないことがあると逆に不安になってしまうので、あまり勉強しないで少しノートを振り返るくらいがいい」(18歳女性・神奈川)
・「新しい問題はやらずに、日頃の勉強や模試などで間違えたものをまとめたノートを見て復習をしていた」(21歳男性・神奈川)
・「前日に何をしても実力が上がることはもうないので、気休め程度に参考書を読んでいた。前日は自分が得意な分野だけ触れていれば、余計な心配は生まれない」(22歳女性・愛知)
なかには、
受験の前日は、自分の今の実力を確認して「わかるから大丈夫だ」と自信をつけることが一番大切なのかも。
もし、なにかを書いていないと気持ちが落ち着かないという人は、
③試験と同じ時間で問題を解いてみる
※受験前日は実際の試験と同じ時間で問題に取り組んでみて
・「当日と同じように時間を計って問題を解いたことで、焦らずに試験に挑むことができた」(20歳女性・新潟)
・「試験当日の時間に合わせて模擬試験を行うことで、当日は緊張しなかった」(21歳男性・埼玉)
ただ、この場合も新しい過去問に挑戦するのではなく、今までやったことがあるものを復習したという人がほとんど。
さらに、試験が8時スタートの場合は、前日の朝8時から同じ科目の問題を解いてみることで、試験のシミュレーションができて当日の緊張感が薄れたという先輩も!
・「勉強だけでなく、ニュースや新聞などを読んで心に余裕をもたせる」(20歳男性・北海道)
受験前日の睡眠時間の正解は?
ギリギリまで勉強していたほうが落ち着くけど、試験で自分の実力を最大限発揮させるためにきちんと寝て脳と体を休めることはとても大切!先輩たちに「受験前日は何時に寝た?」など睡眠時間について聞いてみた。
①受験前夜はとにかく早く寝る!
※受験前日は不安な気持ちを落ち着かせてとにかく早く寝る!
・「夜10時には寝て、朝は6時ぐらいに起きる。そしてしっかりと朝食をとる」(18歳男性・山形)
・「前日は早めに寝ることを意識した。眠れなくても目をつぶり、部屋を暗くし、横になることが大切」(22歳女性・栃木)
・「試験当日は早い時間に出発することになると思うので、できるだけ早く就寝する。20時ごろには寝るようにした」(20歳男性・東京)
・「よく寝ること。無理に早く寝る必要はないが、12時には寝たほうがいい。遅くまで勉強をするのはNG。勉強をするなら、早く起きて早く試験会場に行き、試験会場で勉強する。会場の空気に慣れるためにも、早く会場に行くことは絶対に必要」(21歳男性・京都)
・「早く寝ると翌朝は頭がすっきりして、前日に勉強した内容が頭の中で整理されていると感じた」(19歳女性・愛知)
つい不安で夜遅くまで勉強をしたくなってしまうけれど、
それに、もしも寝坊してしまったら今までの努力が水の泡に…。
なんとか試験に間に合ったとしても、バタバタと出かけたことで忘れ物をしたり、気持ちが落ち着かず実力が発揮できなかったりするので、前日は、遅くとも日付が変わる前には布団に入るのがおすすめ!
②先輩たちが実践した眠れないときの対処法
※受験前日、緊張で眠れないときはどうすればいい?
早寝が大事だとわかってはいても、緊張や不安で寝つけないこともあるはず。
そんな時、みんなが試した実践法とは…?
・「寝る前に好きな音楽を聴いてリラックスすると、すぐに寝られる。夜中まで勉強はやらずに、22~23時には切り上げて早く寝ると試験中に眠くならずに実力を発揮できると思う」(19歳女性・東京)
・「不安でいっぱいだったが、教科書やノートを枕元に置いておくと少しだけ安心して眠りにつくことができた」(20歳女性・広島)
・「ホットミルクやカモミールティーなどを飲むとほっとした気持ちになり、体も温まって自然と眠れた」(19歳女性・宮城)
・「自分の呼吸する音に集中したらよく眠れた」(22歳男性・大阪)
・「緊張して眠れないときは、深呼吸をゆっくりしながら目を閉じると眠れた」(22歳女性・山口)
・「寝る前はホットアイマスクなどで目を温めるといい」(20歳女性・千葉)
・「寝る3時間前にはご飯を食べておかないと、胃もたれして寝れなくなる」(20歳女性・兵庫)
・「目を閉じて全身の力が布団に吸い取られていくのを感じるほど力を抜く。グルグルいろいろ考えるより、一つのことを考える」(21歳女性・東京)
ほかにも、音楽を聴いたり、ホットドリンクを飲んだり、深呼吸をしたりと、みんなさまざまな方法で眠りにつく努力をしていたみたい。
ただ、日頃から夜更かしの習慣がついているとなかなか早く寝つけないので、
③ホテル泊などいつもと違う場合はどうする?
試験会場が遠方で前日にホテルに宿泊する人もいるのでは?先輩のなかには、
いつもと違う環境を楽しみつつ、チェックインをしたらリラックスしてゆっくりと過ごし、早めに布団に入ろう。
受験前日にしておくべき準備は?
受験当日を落ち着いて迎えるために、前日には何を準備しておくべきかチェックしておこう。①当日の行動を頭の中でシミュレーションしておく!
・「試験会場への行き方を確認しておくこと」(21歳女性・愛知)
・「家を出る時間、電車の時間を確認し、当日の流れを何度もシミュレーションすることで安心できた」(19歳女性・宮城)
頭の中でシミュレーションをするだけでなく、事前に会場まで下見に行ける人は、当日と同じルートで電車の乗り換えや駅からの道を歩いておくとさらに安心。
前日は、朝起きてから会場に着いて試験を開始するまでの自分の動きを細かくシミュレーションすることで、「交通系電子マネーにお金が入ってないかも」「乗り換えの場所がけっこう遠くて時間がかかるな」など、事前にトラブルを想定できるので焦らずに試験に挑めそう。
②持ち物は前日のうちに必ず用意!
・「持ち物を確認しておくこと。特に時計は2つ以上用意しておくべき」(21歳女性・愛知)
・「ちゃんと準備をしないで寝てしまって、当日筆記用具を忘れました」(21歳女性・福島)
「時計は2つ以上」という声があったように、万が一の事態に備えて時計や筆記用具は予備も用意しておくと心強い。
気をつけて!先輩たちの大失敗だった過ごし方エピソード
※受験前日、いつもと違う行動はNG!
具体的なアドバイスをくれた先輩たちだけど、実は「こんなことやっちゃいました」という失敗談をもつ人も。
気をつけておかないと、ついやってしまいそうなことばかり…!?
やってはいけない勉強のNGエピソード
・「センター試験(※現在の大学入学共通テスト)1日目が終わった後に自己採点をしてしまい絶望的だったため、2日目に考えすぎて冷静さがなくなり時間配分を失敗した」(19歳女性・東京)
また、冷静さを保つためにも大学入学共通テストでは1日目が終わっても自己採点はしないでおくほうがよさそう。
終わった試験のことは考えず、まずは目の前のことに集中しよう。
食べ物や飲み物の大失敗エピソード
・「試験の休み時間に梅干しを食べたら、気持ち悪くなってしまって次の科目に集中できなかった」(21歳女性・埼玉)
胃もたれのしやすい脂っこい食べ物も念のため避けておくほうが安心。
リラックスしようとしたのに逆効果だったエピソード
・「リラックスしようとして音楽を聴いたら、それが頭から離れなくて受験に集中できなかった」(23歳男性・埼玉)
・「緊張をほぐそうと長風呂をしたら、体調が悪くなった」(19歳女性・北海道)
普段以上に長風呂をするなど、受験前日は緊張して普段と違うことをしてしまいがちだけど、それが思わぬ事態を招くことも…。
多くの先輩が言っていたことの一つが「普段どおりに過ごすことが大切」ということ。
受験前日は、できるだけ日頃のルーティンを大切に過ごそう。
受験当日に慌てたエピソード
・「寒いと思って暖かい服装で行ったら、試験会場の中がけっこう暑かった」(20歳女性・石川)
試験会場の室温は実際に行ってみないとわからないので、カーディガンなどの羽織ものを持参して、手軽に脱いだり着たりできる状態にしておくとよさそう。
受験前日は結局何をするべき?過ごし方のポイントまとめ
・公式や英単語などの簡単な暗記ものを復習する
・参考書やわからない問題や間違えた箇所をまとめたノートを見返す
・過去やったことのある問題を試験と同じ時間内で解いてみる
・受験前夜はとにかく早く寝る
・当日の行動を頭の中でシミュレーションしておく
・持ち物の確認&用意
・普段どおりに過ごす
苦しい受験を乗り越えた先輩たちより応援メッセージ
最後に、受験を控えた高校生に先輩たちから届いたアドバイスやエールを紹介!※大学生から受験生へのエール
・「緊張するとは思いますが、これまでの勉強量を信じていれば大丈夫です。そして、あこがれの大学に通う自分をイメージし、絶対に合格するという強い気持ちをもって試験に臨むと強気な自分になれると思います。頑張ってください!」(22歳女性・東京)
・「時間に余裕をもって会場に向かおう!ハプニングが起きても落ち着いて!トイレに行くときは、並ぶかもしれないので参考書を一冊持っていくべき!」(20歳女性・千葉)
・「当日は、まず忘れ物がないように。受験票と筆記用具、時計があればとりあえず大丈夫。同じ大学を受けに来ている時点で周りの人は自分と同レベル程度だからビビらないこと。そのなかでも自分が一番努力してきたと言い聞かせて、自信をもって取り組んでください」(21歳女性・愛知)
・「解答欄の記入間違いや番号の付け間違いなどのケアレスミスに注意して問題を解くべし!」(22歳男性・愛知)
・「受験も青春だと必ず感じられるときが来ます。そう感じられるかどうかはどれだけ受験に真剣になれたかです。スポーツや遊びと一緒です!」(19歳男性・岐阜)
・「『自分は絶対合格するんだ!』という強い意志があれば絶対合格できます!根拠のない自信でも大丈夫!今までやってきたことは裏切りません。大切なのは受験校への愛です」(18歳女性・大阪)
・「『ああすればよかったな』という“過去”。『落ちたらどうしよう』という“未来”。そんなことを考えるな!“今日”のことだけを考えろ。今日の受験だけに集中しろ!」(19歳男性・埼玉)
当日まで積み重ねた努力を無駄にしないためにも、先輩たちの前日の過ごし方を参考にして、受験当日は最大限に実力を発揮しよう!
文/榛村季溶子 ミューズ・コミュニティ(2023年2月一部加筆) 構成/岡本雄太郎(本誌)
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