集中力のないキミでも長時間勉強のやる気が続く! 4つのコツ
「勉強中、ほかのことが気になって集中できない」
「すぐ飽きてスマホをいじってしまう」
「長い時間、机に向かっていたのに、ちっとも進んでいなかった」
…そんなキミのための、「勉強のスイッチの押し方」シリーズ第2弾!
勉強を始めても集中できず長時間続けられない場合にどうしたらいいか、心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんに心理学や脳科学にもとづくコツを教えてもらった。
ステップ1:勉強の「終わり」をハッキリさせる
1つめは目標設定の仕方について。ゴールがないレースでは走りにくいように、勉強も「終わり」が見えないと苦しい。
「『ここまでやったら終わり』というゴールをセットして取り組みましょう!ゴールまでの分量は、『問題集2ページ』のように少なくてOK。人が集中できるのはせいぜい30分なので、あまりたくさんの分量をやろうとしても途中で集中力が途切れてしまいます」(佐々木さん/以下同)
1セットが終わった達成感でやる気を充電。少し休憩を入れてから、別のゴールをセットしてまた始めよう。
ステップ2:テスト形式で勉強する
どんなやり方で勉強するかも、集中力に関係する。
佐々木さんオススメの勉強法は、やる気のモトと言われる脳内物質ドーパミンが出やすい、「テスト形式」の勉強だ。
例えば、日本史の授業の復習をするなら、ただ教科書を読むだけではなく、チェックペンで重要語を隠し自分でテストしながら読むとよい。
「正解してうれしい気持ちがドーパミンを増やし、やる気につながります。また、同じテストを何度か繰り返し、1回めは5割だった正答率が3回めは8割になるなど、伸びが目に見えると、さらにドーパミンが出るでしょう」
いかに「やった!」という気持ちを感じながら勉強するか、自分でも工夫してみよう。
ステップ3:考えてもわからない問題に時間をかけない
難しい問題にぶつかったときの対処法も大切だ。解けないのにずっと考え続けると、集中力を切らしてしまうこともある。
「わからないからとすぐに正解を見ないで、よく考えなさい」と教えられた人もいるだろう。しかし、解けない原因によっては、思い切って正解を見たり、誰かに教えてもらったほうがよいことも。
「じっくり考えればわかる問題なら、やり続ければいい。でも、『忘れた』『知らない』など自分にはたち打ちできない問題なら、さっさとわかる人に聞くなり答えを見るなりしたほうがよい場合もあります」
難問のストレスにうまく対処して、集中力を保てるようにしよう。
ステップ4:ある程度の雑音の中で勉強する
最後は勉強する環境について。みんなは「静かな図書館で勉強していて眠くなってしまった」という経験はないだろうか。
静かな場所のほうが集中できるというイメージがあるが、雑音のあるリビングや喫茶店のほうが、かえって勉強がはかどるタイプの人もいるという。
「夜、道路の音がうるさくて眠れないという例のように、周りからの刺激が目や耳に入ると脳が覚醒されます。だから、ある程度の刺激があったほうが、脳が活発化して集中できるという場合もあるのです」
ただし、覚醒した脳を、テレビや周囲の人など、勉強以外のことに向けてしまっては意味がない。周りに気を取られてしまいがちな人は、やはり雑音の入らない場所で勉強するのが無難。
いろいろ試してみて、自分に向く勉強場所を見つけよう。
勉強の秋!こんな方法で集中力を高めて、しっかり学習しよう。