勉強したくない!ホントの理由と対策方法12選【プロが解説】
「勉強したくない」と思うことは誰でも1度はあるはず。でもどうしてこんなにやる気が出ないの?勉強したくない理由は何?どうしたら勉強したくなる?
この記事では、勉強したくない本当の理由、勉強したくなる方法を、受験指導のプロが徹底解説!
勉強したくない気持ちを切り替えて、テスト前や受験勉強中のやる気をしっかりアップさせよう!
目次

滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。
「行き先指導ではなく生き方指導」「家から近い大学ではなく夢から近い大学」などを大切にした、3年間の体系的な進路指導を推進。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、さんぽう講師としても活躍中。
なぜ勉強したくないのか?まずはその理由をみつけよう

例えば、ほかに優先したいことがある、学ぶ意義を見いだせない、精神的な状態が悪いなども理由の1つ。
ほとんどは解決可能なので、まずは自分の理由が何かを明確にするために、一つひとつ詳しく見ていこう。
ほかに優先したいことがある
趣味や娯楽が楽しくて、気が散ってしまうことも一因。
実際には「勉強したくない」というよりも、優先順位が低いだけなので、スケジューリングさえうまくできれば、メリハリをつけて勉強できるようになることも多い。(堀先生)
消極的な動機しかない
一方で、報酬やご褒美があると「これができたらかっこいい!」とプラスに転じ、やる気が一気に湧くことも。
勉強に対して受け身の姿勢
何ごとも自分から積極的に学ぶときは楽しいもの。
例えば、鉄道オタクの子は驚くような細かい知識を自発的に覚えているように、どこかに興味をもてたり、好きな分野ができれば夢中になれる。
「学ぶ意味」が見えていない
「いい成績を取れば得をする」という打算的な理由ではモチベーションは続かない。
親や周囲の期待にこたえるために勉強している場合、自己満足感が得られにくいのも大きな問題。
逆にしっかり意味を見いだせると一気に伸びる。
勉強に飽きている
多くの人は勉強計画の全体像が見えていないのが原因だから、小さな達成感を日々積み重ねていく「スモールステップ」を意識すると◎。
精神状態や健康状態が悪い
友人関係のトラブルや家族との不仲、ストレスからくる体調不良などが原因で、勉強どころではなくなっていることも。
考え方を変える、環境を変えるなど、そもそもの原因を知って対処すれば、平常時に戻り、また勉強がはかどることも多い。
「勉強キャラ」への反発
勉強は二の次、みんなでワイワイ楽しくやっていることのほうが、価値があることと錯覚。
勉強の価値自体を低く見てしまい、あとから「あの時もっとやっておけば」と、後悔する人も多いので注意を。
勉強したくない理由には、環境や心理的要因などが大きく絡んでおり、一人ひとり違います。
だからこそ、一度自分自身と向き合い、理由を明確にしてから、勉強へのやる気を引き出していきましょう!(堀先生)
勉強したくないときの対処法12選
勉強したくないときの対処法は、とりあえず30分間机に向かう、簡単な問題から始める、成功を具体的にイメージする、頑張っている人の近くで勉強する、体を動かしてみるなど、いくつもある。大切なのは、無理に気合いを入れようとするのではなく、自然にやる気が湧く工夫を取り入れること。
ほかにも今日からすぐに実践できる対処法、全12選を紹介。
多くの生徒のやる気を高めてきた、進路指導のプロである堀先生直伝。
これを試せば、勉強したい気持ちがグッと湧きたつはず。
1. とりあえず30分間机に向かう

最初は苦しいけれど、続けるうちにある種の「快感」が得られ、効率が上がってくるので、とにかく30分集中して机に向かおう。
一番もったいないのは10分程度勉強したら、LINEの通知が来てチェック、また10分やって今度は別の通知が来てスマホを見てしまうなど、細切れになってしまうこと。
これは「地獄のリターン運動」と言われ(※下図参照)エネルギーを無駄遣いして、せっかくの勉強の効率が悪くなってしまうので、スマホなど集中を妨げるものは排除することも大事。(堀先生)

2. 簡単な問題から始める
難しい問題にいきなり取り組むより、成功の感覚を味わいながら進めるほうが、スタートに弾みがついて効果的に。
その後の勉強もスムーズに進む。
3. 好きな科目を優先する
その勢いで苦手科目にも取り組むことで、全体の効率が上がって一気にエンジンがON。
例えば苦手な食べ物で考えると、まずはおいしいものから食べ始めて、食べるモードに入ってきたら、ついでに苦手なものも一緒に食べると気がまぎれるようなイメージで、好きなものから始めることでブーストモードに入れる。
4. ご褒美を設定する

例えば、短期的なものなら「この問題集が終わったら、最近新発売したあのスイーツを食べよう」「これができたら、推しの動画を見よう」などでOK。
中期的なご褒美なら「模試でB判定以上取れたら、友達とユニバ行く!」「今度のテストでこの科目が満点だったら、好きな人に告るぞ!」など、より自分をワクワクさせられる内容だと、良い点を取ったときのイメージができて脳が活性化し、大きなモチベーションになる。
5. 成功を具体的にイメージする
成功イメージや行動したことはしっかり記録しておき、それを見える所に貼っておき、日々思い浮かべるとさらにGOOD。
6. 過去の成功を振り返る
視覚的に整理することが大事だから、例えば、やることを付せんに書いて貼っておいて、終わったら一つひとつはがすことで、やってきた量で実感したり、チェックボックス形式にして塗りつぶす、参考書や使ったノートやペンをとっておくなど、目に見える形で進捗を確認するのも◎。
小さな達成感を積み重ねることで、次の勉強へのモチベーションにつながっていく。
7. 頑張っている人の近くで勉強する

それならこの性質を最大限利用して、頑張ってる人の近くで勉強するのが効果的。
例えば部活でも、弱いチームであまりやる気のない人たちと練習するよりも、強いチームで意識の高い人たちの中で練習するほうが、周りに影響されて成長しやすいのと一緒。
自分をいい方向に導いてくれる人を探して、その人の近くに身を置こう。
8. 環境を変えて勉強する

環境が変わることで集中力がアップしやすく、新たな発見やモチベーションが生まれるはず。
いろいろな場所で勉強しながら試行錯誤してみるのもGOOD。
そうすることで、「古文は自習室がはかどるな」「英語の単語は電車の中で短期集中が一番良さそう」など、教科ごとに傾向が見えてきて、小さな成功につながる。
9. 体を動かす

大げさな運動である必要はなく、その場でちょっと歩いてみたり、屈伸、軽いスクワットなど、無理しない程度で試そう。
10. 自然風景をじっと眺める

勉強中はずっと小さな文字を見ているからこそ、大きな自然に包まれることで心をリセット。
時には「英語のバカヤロー!」「仮定法くたばれ!」なんて叫んでみると、心のモヤモヤを捨てることができるからおすすめ。
最終的に「あぁ、こんな小さなことに悩んでいたのか」と冷静に気づくこともでき、帰宅後にはもう一度目の前の課題に向かう、新たな自分に出会えるはず。
11. 自己暗示で脳をだます

「こんな難しいこと無理だよ」「全然できない…」「やる気がまったくわかない!」こんなマイナスのことばっかり言ってると、脳もだまされてしまうもの。
逆に、「ぼくってマジでスペック高い!」「この問題はオレなら全然できちゃう!」「こんな課題一瞬で終わるぞ!」「逃げない私。かっこよすぎ!」などと、自分自身に向けて言ってみよう。
自己暗示で脳をだますことができるから、不思議とやる気が湧いてくる!
12. 勉強から一時的に離れる
本能的に勉強がやりたくなるまでは離れてみることで、自分の中の新たな思いに気づけるはず。
「永遠に勉強がやりたくならなかったらどうしよう…」という不安があるなら、最長3日間など、期限を設けて一旦リフレッシュ!
一旦完全に距離をとってみると「何で勉強するんだっけ?」という、今まで見えてなかった本質に気づくことができ、「そろそろ勉強するか」という思いが自然と湧いてくる。
すべての対処法が誰にでも効果があるとは限らないので、これらの中から、それぞれ自分に合いそうな方法をいくつか試してみるのがおすすめです。(堀先生)
モチベゼロでも勉強したくなる最強の方法とは?

モチベゼロでも勉強ができるようになる最も強力な方法は、勉強をルーティン化すること。
勉強が習慣化すれば、日常の一部になり、無理にやる気を引き出す必要がなくなるのだ。
最初は無理やりでも、一定期間続けることで自然に体が勉強を始めるようになれる、最強テクニックをプロが伝授!
まず1週間、無理やりでも机の前に2時間座ってみる
いちいち頭で考えないで、自然と体が動いてそうしているというのが「習慣」。
だからこそ最初だけは頑張って、同じ時間に机の前に座ることで、やがて自然に体が動くようになり、何も考えずに勉強を始められるようになる。
習慣化するまでは多少の努力が必要だが、一度身につくと負担が軽減!
例えば、毎朝10分かけて歯磨きをするのが当たり前の人が、2分しか磨かないと違和感を覚えるのと同じように、毎日2時間勉強している人が、今日は20分しかできなかった…何だか気持ち悪い…。そう思えたらしめたもの!(堀先生)
1週間単位で余裕のある計画を立てる
その際のポイントは、1週間単位で余裕のある計画を立てること。1週間ぎっちり予定を入れてしまうと、計画に縛られ、少しでもうまくいかないとネガティブイメージになるので、必ず、週1日(日曜など)は借金返済日にして、予定を入れず調整日にしたり、計画どおりにいっているならご褒美DAYとして休みにするのが◎。
また、計画は「〇〇テスト征服計画!」「〇〇打倒週間」など、タイトルをつけて行うのも意識づけになりおすすめ。
このように毎週、小さな達成感を確かめながら行うことが、日々の勉強習慣につながる。
希望の未来をかなえた自分をイメージする
シンプルながら、「●●大学/絶対合格!」と書いた紙や、志望校の写真を机の前に貼っておく、「私は●●学校に行くぞ!」「待ってろよー○○大学!」と声に出し宣言してから勉強を始めるのをルーティンにするなどはおすすめ。
勉強してかなえたい未来を毎日はっきり意識することで、日々の勉強の習慣化につながる。
応援してくれている人の存在を意識する
だからこそ、誰かのためにも頑張るという、応援してくれる人の存在を意識することが、日々のエネルギーになる。
今すぐその人が浮かばない場合は、「第一志望に合格したら、真っ先に誰に伝えたいか?」考えてみて。
励ましてくれた先生や、家族、友人など誰でもOK。「あの人を喜ばせたい」という気持ちは、大きな力になる。
勉強するときに、「〇〇さん、私、頑張るよ!」と、その人に向けて宣言してから始めるのもおすすめ。
あなたの合格を喜んでくれる人、自分を応援してくれる人を意識することで、自然と日々の勉強意欲がアップ!
勉強できていることに感謝する
今、あなたはつらいかもしれないけど、ごはんが食べられ、安心して眠れて、勉強に専念させてもらってることは特別なこと。
視点を変えて「勉強ができてありがたい」という気持ちで、改めて自分の立ち位置を考えてみると、謙虚な気持ちで日々勉強に向かえるはず。
勉強したくない気持ちと上手に向き合おう

基本的に元から「勉強が大好き!」という生徒はほとんどいません。
だから「勉強したくない」という気持ちは誰にでもあるのです。過去の先輩たちだってみんなそうでした。
ただ、受け身で「勉強したくない」「受験勉強が辛い」と感じていた人が、「これおもしろいかも」「もっと知りたい」と思えるために、自分から進んで学んだことが、結果として楽しい体験となり、日々の勉強がつらくなくなったというケースはあります。
例えば、部活動や学校行事も一生懸命やるからこそ楽しくなってきませんか?
最初は苦しかったとしても、一生懸命やったことって、3年生になって振り返ると、「あの時は大変だったけど楽しかったな」と思える瞬間が来ます。
勉強も同じで、最初は辛いかもしれませんが、一生懸命取り組んで少しでも成果が見えてくると、それが楽しくもなるのです。
まずは今日の第一歩、何か動き出すことから始めてみてください。
応援しています!(堀先生)
構成・文/滝 紀子 取材協力・監修/堀 浩司
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