ノートのまとめ方・取り方のコツ21│成績UP!テスト勉強に使える!ノート作りの極意
日頃の授業でも、試験や受験のための勉強でも、勉強とは切っても切り離せないのがノート。みんなが毎日使うものなのに、「どうやってまとめればいいか」を教えてくれる人ってなかなかいないよね。でも、ノートのまとめ方が変われば確実に自分の勉強法は変わるし、それによって成績アップや志望校への合格率を上げることだってできる。そこで今回の記事では、ノートのまとめ方に悩んでいるキミに、具体的なノートのまとめ方の極意を伝授!用意するノートの種類や、具体的なまとめ方のポイントや注意点を、わかりやすく解説するよ!
目次
- ノートを取る目的は?
- ノートのまとめ方のポイント4つ
- 成績が上がる!ノートのまとめ方・取り方のコツ21
- 1.基本的なレイアウトを決めておく
- 2.日付、教材名とページ番号、問題番号を書く
- 3.ノートは、見出しと箇条書きが基本
- 4.余白はぜいたくにとっておく
- 5.情報の強弱を意識する
- 6.メモエリアを作る
- 7.色数を増やしすぎない
- 8.色ペンの意味を決めておく
- 9.よく使うマーカーは、控えめな色に
- 10.同系色で揃えると、まとまりがよくなる
- 11.まずはすべて黒で書く
- 12.書き間違えが少なければボールペンもおすすめ
- 13.半透明ふせんや資料のコピーで、イラストや図を入れる
- 14.二つ以上を比較するときは、表を使う!
- 15.記号を決めておく
- 16.ミニクイズを作ってみる
- 17.わからない部分をそのままにするのはNG
- 18.ちょい足しふせんを活用する
- 19.ふせんを使いすぎない
- 20.ふせんで内容をタグ付け
- 21.背表紙にマスキングテープを貼ってバックナンバー化
- テスト勉強に役立つ!教科別ノートのまとめ方
- ノートを取るときにやってはいけないNG行動
- ノートの選び方に関するギモンQ&A
- まとめ:整理整頓できると、結果的に労力が減る!

みおりん さん
2019年、東京大学法学部卒業。そのあと、IT企業に就職するが2020年に独立。勉強法デザイナーとして、自身の経験をもとにリアルに役立つ勉強法などをSNSで発信するほか、文房具のプロデュース、講演活動や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
ノートを取る目的は?
そもそも、なぜノートのまとめ方って、そんなに大事なんだろう?みおりんさんに聞いてみると、「ノートの中身は、頭の中身と同じ」という言葉が返ってきた!つまり、ノートをしっかりと整えられると、自分の頭のなかもすっきりと整理できている状態になれるんだそう。そのうえで、ノートをすっきりとまとめることには、以下の3つのメリットがあると教えてくれた。
・頭のなかのごちゃごちゃが整理される
・思考が論理立ててできるようになる
・学んだことを人に伝えられるようになる
学校や塾での勉強でいろいろなことをインプットしていると、実はキミの頭のなかは整理されていない情報でいっぱいになってしまう。それを整理していくことで勉強するときの道筋が明確になるし、気になる点やわからない部分が明確になると、日常的なモヤモヤも解消される。「何から手をつけていいのか、わからない」という状態だとしても、考えがすっきり整理されると、「次に何をやるべきか」がちゃんと見えるようになるんだ。
ノートのまとめ方のポイント4つ
・授業、演習、暗記と3種類のノートを用意する
・階層構造を意識する
・見返すことを第一に考える
・書き込みができるように余白を作る
それぞれについて、詳しく解説しますね。(みおりんさん)
授業用、演習用、暗記用と3種類を用意する
演習ノート
こちらは、ひたすら問題を解くためのノート。用途だけで考えると、チラシの裏でもコピー用紙でもなんでもいいのですが、蓄積しておきたいという方は、ノートやルーズリーフを使うのがおすすめです。ただ、実際に見直して使う用途が薄いので、1冊終わったら捨ててもかまいません。また、教科ごとに分けずに、同じ1冊を全教科共通で使うようにしましょう。
暗記ノート
覚えられなかったこと、苦手な部分をまとめておくノートです。逆に言うと、わかっていることや得意なことまでまとめ直す必要はありません。何冊も用意するとかさばるので、できれば1冊、私は手のひらサイズのルーズリーフファイルを使って、教科ごとに紙を色分けしていました。また、重要な部分をオレンジ色のペンで書いておき、赤シートで隠して問題を解き直せるようにします。そうすることで、インプットとアウトプットの両方ができる、自分の苦手がすべてまとまった一冊ができあがります。(みおりんさん)
階層構造を意識する
いきなり細かな情報を暗記し始めるのではなく、「今どこの何を勉強しているのか」を意識すること。それだけでも、学んでいることへの理解はかなり深まります。(みおりんさん)
見返すことを第一に考える
つまり、ノートをまとめるときには「見返したときにわかりやすく書く」という視点をもつことが非常に重要。ノートまとめの命と言ってもいいかもしれません。(みおりんさん)
書き込みができるように余白を作る
あとから知ったことを書き加えたり、間違いがあれば修正したり。そのために、余白を作っておくことがとても大事です。(みおりんさん)
成績が上がる!ノートのまとめ方・取り方のコツ21
1.基本的なレイアウトを決めておく
ノートは、あとで見返しやすくまとめることが重要。そのためには、「どこに、何が、書いてあるのか」をわかりやすくしておきたいところ。そのため、教科ごとに基本的なレイアウトを決めておこう。それに、レイアウトを線で区切る場合はボールペンで書いておくと、消しゴムを使っても消えなくなる。
2.日付、教材名とページ番号、問題番号を書く
大体のノートには、上のほうに日付やタイトルが書きこめるスペースがある。そこに、日付と、参照した教材名、そのページ番号の3点セットをかならず書くようにしよう。また問題を解いた場合は、かならず問題番号も書くように。そうすることで見返したときにもすぐに教科書までたどって確認ができるようになる。
3.ノートは、見出しと箇条書きが基本
ノートをまとめるときには、基本的には文章を書かずに、見出しと箇条書きのみでまとめていこう。これは、勉強していることの階層構造を理解するためと、見返したときにわかりやすくするため。それを基本的なレイアウトにして、作りたい人はメモ欄を作ってもOKだ。
4.余白はぜいたくにとっておく
ノートの余白はぜいたくにたっぷりとるのがおすすめ。そのほうが見やすくなるし、情報やメモの追加もしやすくなる。ノートを大事に使おうという意識も大切だけど、頭に入ってこなかったら、結果的にはノートの効果が低くなり、役立ちづらくなってしまう。
5.情報の強弱を意識する
授業で習うことのなかには、重要な情報と、そうでもない情報があり、僕たちは無意識にそれを分けて覚えているんだ。ノートをまとめるときには、その重要な情報かどうかを、意識的に判別していくことが大切。ノートを書きながら決めなくてもいい。全部を書いたあとに全体を眺めて「どの情報が重要なのか」を考えて目立たせるようにできると、より見返しやすくなる。
6.メモエリアを作る
7.色数を増やしすぎない
情報の強弱がわかれば、重要な情報を目立たせることができるけど、そのとき、色数を増やしすぎると、かえって目立ちづらくなってしまう。大事なのは、一目で重要なポイントがわかること。特に、マーカーを使うときは、「ここぞ!」という部分に絞らないと目立ちすぎてしまうので注意が必要だ。
8.色ペンの意味を決めておく
気分で色を選ぶのではなく、色に意味をもたせると、見返したときにもわかりやすくなり、かつ結果的に色数もしぜんと絞られていく。この色分けルールは、事前に決めておき、全教科で共通のルールにしておきたい。例えば、色によって、以下のように意味を分けたりできる。
色分けルールの例
赤 … 先生の解説などで、初めて知った重要なこと
緑 … 先生の解説などで、知っていたけど重要なこと
水色 … 単語や熟語の意味
青 … メモなど、それ以外のなんでも
9.よく使うマーカーは、控えめな色に
例えば、大見出し、中見出し、小見出し、と3段階の見出しすべてにマーカーを引くとき、一番多く登場する小見出しに黄色やピンクなどの目立つ色でマーカーを引いてしまうと、大見出しや中身出しよりも、小見出しばかりが目立ってしまう。
もし、小見出しにマーカーを引く場合、グレーなどの控えめな色を選ぶと、全体の目立ち方がすっきりして、見やすくなる。
10.同系色で揃えると、まとまりがよくなる
いろいろな色を使ってごちゃついてしまったり、かえって見づらくなってしまうときには、あえて同系色の色使いにまとめるのもおすすめ。そこにグレーマーカーを足せば、ぐっと大人っぽいノートに。センスに自信がない人は、ぜひ試してみて!
11.まずはすべて黒で書く
例えば、授業中にノートをとっていると、ペンを持ち変えるだけでもけっこうな手間がかかってしまう。それなのにカラーペンで色分けしながら書いていたら、効率が悪くなるよね。
まずはすべてをシャーペンかボールペンで書いたうえで、あとからカラーペンで、下線や波線を引く、丸を付けるなどをすると、効率よくノートがまとめられるようになるよ。また、カラーペンではなるべく文字を書かないようにするのがおすすめ。
12.書き間違えが少なければボールペンもおすすめ
シャーペンとボールペンを比較すると、ボールペンのほうが濃く書けて、消せないと言う特徴がある。どちらかだけを選んで使っても構わないが、おすすめなのが、ボールペンとシャーペンを使い分けること。絶対に変わらない確定情報をボールペンで書き、補足情報や、自分の考えなどをシャーペンで書き込むなどすると、色数を増やさず、見やすさを保ったままノートのなかの情報量が増やせる。ただ、ボールペンは“消せない”ので、問題を解くなど消しゴムを使う場合は、シャーペンがおすすめだ。
13.半透明ふせんや資料のコピーで、イラストや図を入れる
時にはノートに図解やイラストを入れるのも、理解度を高めるには効果的。といっても、図やイラストを書き写すのは、時間もかかるし、苦手な人も多い。そういうときは、半透明のふせんを使ってみよう。教科書の図の部分にふせんを貼って、トレースしてから、ノートに貼り付けると、精度が高く描けるようになる。また、複雑な図やイラストならば、コピーを貼っておくのもおすすめだ。
14.二つ以上を比較するときは、表を使う!
二つ以上の事柄を比較するときには、表も活用したい。定規を使わなくてもいいように、縦線が引きやすくなっているタイプのノートを使えば、手書きでもいい感じに書きやすくなる。
15.記号を決めておく
授業でノートをとっているときには、先生の言葉が速く、急がなきゃいけないこともあるよね。そういうときに、よく使う言葉などは記号化しておくと、少しでも時短ができるようになる。
例えば、以下のようなものを記号にするのがおすすめ!
東軍⚔️西軍 戦争マーク
丸テ テストに出やすい部分
丸用 連用形
丸体 連体形
? わからなかった部分
王冠 王様や皇帝
※「丸○」と書いてあるのは、○の言葉を丸で囲むという意味です。
16.ミニクイズを作ってみる
インプットだけではなく、アプトプットをすることで人間の記憶は定着しやすくなる。そこでおすすめなのが、ノートのなかに自分でミニクイズを作ること。自分が忘れそうな部分は、問いの文章を書き、その下に答えを書いておく。答えの部分にふせんをはって隠しておけば、見返したときには、ミニクイズとして楽しみながら思い出せるようになる。
17.わからない部分をそのままにするのはNG
勉強で一番大事なことは、「わからないことをわかるようにしていく」こと。授業であれ、自宅学習であれ、わからない部分が出てきたら放置せずに、かならずわかる人に聞くか、調べるかしよう。その場で解決するのが難しければ、ノートなどにメモをしておき、あとでかならず解消するようにしよう。
18.ちょい足しふせんを活用する
ノートの書き込みが足りなくなったときに役立つのが、ちょい足しふせん。これがあれば、スペースが足りないときでも簡単に増量できるようになる。
19.ふせんを使いすぎない
マーカーと同じく、ふせんの多用も結果的には、どこを見ればいいのかがわかりづらくなってしまう。色の使い方と同じく、ふせんに関しても自分で貼るときのルールを決めておくのがおすすめ。また、用途次第でふせんの使い分けも重要。紙のふせんは折れたり破れたりしやすく、しおりとして使うならフィルムの付箋のほうがベター。ノートの中に貼って書き込みを加えたりしたい場合は、紙のふせんを使おう。
20.ふせんで内容をタグ付け
復習をするなかで、例えば「各時代の文化史を比較したい」という場合に使えるのが、ふせんでタグ付けをしておくこと。例えば、赤のふせんは文化史、青のふせんは外交史というふうに貼っておくことで、まとめて文化史だけ、外交史だけをおさらいできるようになる。
21.背表紙にマスキングテープを貼ってバックナンバー化
過去のノートを整理したいけど、背表紙に文字が書けるノートは少ない。そういう場合は、背表紙にマスキングテープを貼っておくのがおすすめ。例えば、1冊目は1枚、2冊目は2枚……というふうに、背表紙に貼る枚数を増やしておけば、本棚などに並べたときでもいつのノートなのか、わかるようになる。
テスト勉強に役立つ!教科別ノートのまとめ方
英語 ノートのまとめ方
授業用ノートは基本レイアウトをしっかり固める

英語の授業ノートは、見開きで一つのレイアウトと考えて使おう。左ページには①英文と②単語、右ページには左ページの③和訳と、④授業メモを書いていく。予習の段階で、①〜③までを埋めておき、④の部分にそれから授業にのぞんで、授業メモをとりながら、①英文や③和訳にもわかりやすい補足情報を書き足していくようにすると、まとめやすい。
暗記用ノートはわかりづらい単語や熟語をまとめておく
英語の暗記用ノートは、主に単語や熟語の学習と、苦手な文法や構文などについてまとめる。
苦手な単語・熟語の学習では、例えば、「opposite」と「opposition」のような似ている綴りの単語や熟語などを並べて書き、どういう違いがあるのか自分で覚えやすくなるようなメモを書き添えておくといい。苦手な文法は、文章構造をとにかくわかりやすく書くことを意識して、まとめておこう。
数学 ノートのまとめ方
授業用ノートは自分の思考の跡を残しておく

数学の授業ノートも、基本は英語のときと同じく、基本レイアウトは見開きで一つ。左ページには、①授業の予習問題、②解いているときのメモを、右ページには③授業中の正しい解答、④解き方のポイントを書いていく。自分が解いたときにメモすることで、「自分は、どの部分がわからずに解けなかったのか」と、「正しい解答」での解き方の差が明確になっているのが重要なポイント。
暗記用ノートは公式、定理、解法のテクニックをまとめる
数学の暗記ノートでは、公式、定理、解法のテクニックを具体的に、実戦で使えるようなイメージでまとめておく。特に公式や定理の場合、それ自体だけを書くのではなく、それに至るまでの証明などもまとめておくと、あとから見返したときに理解がしやすくなる。
国語(古文) ノートのまとめ方
授業用ノートは基本レイアウトをしっかり固める

古文の場合は、ノートを横ではなく縦に使い、縦書きでまとめていくことになる。上ページには①古文、②古文単語を、下ページには③現代語訳、④授業メモを書いていく。予習の段階で①〜③までを埋めておき、授業中には④にメモをしながら、①と③にも補足情報を加えていく。
暗記用ノートは新出単語や活用、文法などをまとめる
古文の暗記ノートでは主に新出単語や活用、文法などをまとめていくのがおすすめだけど、単語は単語のみでまとめたほうが振り返りやすくなるよ。ノートの半分の場所で線を引き、線の上側に古文単語を、そして下側にその意味を赤系のペンで書いていく(複数ある場合は全部書く)。そうすることで、自分だけの単語帳ができあがり、赤シートで隠して確認ができるようになる。
国語(現代文) ノートのまとめ方
授業用ノートは自分用の小テストを作っていく
暗記用ノートは問題の解き方や、文章構造などをまとめる
現代文の場合、受験では解き方のテクニックや解法のポイントが、問題を解く速さや正確性につながってくる。そのため、「これは覚えておきたいテクニック」と思うものがあれば、暗記用ノートにまとめておくのがおすすめ。例えば、「“いわば〜”と書いてあったら、そのあとに続く文章は、その直前と同じ内容を言い換えたものが来る」というように。模試の模範解答など、自分が文章構造を書き込んだプリントなどを挟んでおくのも効果的だ。
理科 ノートのまとめ方
授業用ノートはなるべく図、イラスト、表を入れる
理科系の教科ではただ用語を暗記するのではなく、ビジュアル化して覚えることが非常に重要。階層構造と箇条書きを意識してまとめ、余白を多めにとって図、イラスト、表を書き込めるスペースを確保するようにしよう。図を描くのが苦手だという人は、教科書や資料集をトレースできる半透明のふせんを使うのがおすすめだ。
また、実験などは教科書に正解が書いてあるが、たとえ間違っていたとしても自分なりに考えて、仮説を立てたり、結果を考察することが大事。なるべくノートにも、自分が考えたことを残しておこう。考えるクセを付けると、応用問題が出たときでも柔軟に発想できるようになるし、将来社会に出てからも役立つはず!
暗記用ノートは混同しやすいポイントを一緒にまとめる
生物や地学の場合は用語の暗記、化学や物理の場合は公式などを覚えることが多いけど、意識するのは、ただ丸暗記をするのではなく「なぜそうなっているのか」までを理解して覚えておくこと。特に、「相同器官と相似器官」「電磁誘導と誘導電流」「火砕流と土石流」など自分のなかで混同しやすいポイントは、一緒にまとめて区別できるようにしておこう。何か二つ以上を比較するなら、表を作るのもアリだ!
また、部位の名称など、覚えづらいものは図やイラストを描き、名称部分を赤ペンで書いておけば、赤シートで隠して、自分用の小テストにできる。
社会 ノートのまとめ方
授業用ノートは覚え方や気づきで印象付けを
社会は、5教科のなかでも一番覚えるべきことが多い教科。ただし、それも丸暗記をするだけではなかなか記憶に定着させづらい。そこで大事なのが、印象付けの作業。例えば歴史なら、用語や年号にストーリーをつける、地理なら地図のビジュアルと豆知識を、公民なら日常生活などと結びつけると、関連づけて覚えやすくなる。階層構造と箇条書きを意識してまとめ、余白には覚え方や気づいたことを積極的に書き込んでいくようにしよう。
また、可能であれば社会の授業用ノートは、そのまま赤シートで隠して、小テストとして復習できるようにしておくのがおすすめ。重要な語句はカッコでくくって赤ペンで書く、穴埋めプリントの答えは赤ペンで書くなどしておくと、もう一度ノートをまとめなおす必要がなくなり、便利だ。
暗記用ノートはなるべくビジュアル化して、理解を深める
社会に関しても、ビジュアル化して覚えるのはとても大切。特に暗記用ノートにまとめることは、自分が理解できていないことが中心なので、理解を深めるためにもビジュアルを使ってまとめておくことが大切だ。配られたプリントのコピー、資料集などのコピーを積極的に貼ったり、挟んだりしていこう!
ノートを取るときにやってはいけないNG行動
教科書に書いてあることを全部まとめようとする
特に、暗記用ノートを作るときには、まずノートを書き始める前に「今日はこういう目的でノートを書くぞ!」ということを最初に言語化しておくといいと思います。
きれいさ、かわいさを優先してしまう
暗記用ノートに、理解していることを書いてしまう
じゃあ、「何が理解できているかどうか」の基準ですが、まずは「問題や定期テストを間違えた」「模試で間違えた」ことを書くといいと思います。それだけだと不安ならば、偶然正解したものや、正解したけどよく理解できていないもの、なども含めてかまいません。
ノートの選び方に関するギモンQ&A
まとめ方の極意のほか、ノートに関してよくある疑問もみおりんさんに聞いてみた!Q.ノートとルーズリーフは、どちらのほうがよい?
また、プリントが頻繁に配られる授業でも、ノートと一緒にプリントをまとめておけるので、ルーズリーフタイプがおすすめです。
一方で、例えば先ほど紹介した英語、国語、数学の授業用ノートのように、見開きで一つのレイアウトとして使うものは、バラバラになる心配がない普通のノートが適しているといえます。(みおりんさん)
Q.ノートはどんなサイズがおすすめ?
暗記用ノートに関しては、B6やA5サイズ程度の、もう少し小さいものだと持ち運びがしやすく、模試や受験会場にも持っていけて、お守りがわりになります。(みおりんさん)
Q.罫線は、どんなタイプを選べばいい?
まとめ:整理整頓できると、結果的に労力が減る!
みおりんさんも、「自分なりのノートのまとめ方にたどり着くまでには、半年〜1年間くらいの時間がかかるもの」と教えてくれた。時間はかかるけど、これが定着したらきっとキミの日々の学習は劇的に変わるはずだ。ただ、記事のなかでも何度も伝えてきたように、ノートまとめはあくまで成績アップや志望校への合格といった、大きな目的のためにするもの。「ノート自体をきれいにまとめる」ことが目的になってしまわないように、改めて意識して取り組んでほしい。
最後に、高校生のみんなに向けてみおりんさんからメッセージをいただいた。
それに、勉強するときに過去のノートをいくつも引っ張り出してきたりするのも嫌でした。つまり、私のノートまとめは「いかに省エネ化するか」ということが前提にあって、「整理整頓したほうが、結果的に労力が減る」と感じたからたどり着いた方法なんです。
だからこそ、暗記用ノートは「間違えたもの」「苦手なもの」しか書き込まないし、すべての教科を1冊にまとめていました。当時の私は、多分「これだけ持っていれば、苦手な部分がすべて復習できるんだ」というノートを作りたかったんだと思います。
みなさんも、この記事のやり方を参考にしながらできるだけ効率化と時短を意識して、自分なりのノートのまとめ方を見つけてみてください。 (みおりんさん)
取材・文/郡司しう 取材協力・監修/みおりん 構成/寺崎彩乃(本誌)
※2025年10月の取材に基づいています。
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