2013年のセンター試験はトラブルなしの試験となるか

2013年のセンター試験は1月19日・20日に決定した。受験生はすでに出願を済ませて、12月に受験票が届くのを待っていることだろう。いよいよ本番まで2カ月。ラストスパートが始まっている。

 

2012年度はセンター試験に大きな変更があった。社会の公民科目、「現代社会」「倫理」「政治・経済」に新たに『倫理、政治・経済』(4単位)が加わったのだ。
さらに、それまで違う日に行われていた地歴と公民が同一時間帯での実施となり、科目の組み合せとしては、地歴2科目、公民2科目の選択も可能になった。

 

試験では「地理歴史」と「公民」は別教科として扱われ、問題冊子は2種類用意された。同じ教室に、問題冊子が1冊だけでいい受験生と2冊必要な受験生が併存していたが、2冊必要な受験生に1冊しか配らないという配付ミスが相次いだ。
大学入試センターの報告書によると、配付ミスがあったのは、全国544の大学のうちの69大学、98教室。影響は3452人に及んだ。センター試験がスタートした1990年以来、かつてない規模の混乱となった。

 

これを受けて、2013年度からは、「地理歴史」と「公民」を1教科として取り扱うよう変更された。これにより、「地理歴史・公民」受験者には、全員に「地理歴史」「公民」の問題冊子が配付される

 

また2012年度は出願時に登録した受験教科・科目数は変更できなかったが、2013年度は出願後に訂正できるよう変更されている。昨年は、出願後に成績が伸びたり落ち込んだりして、志望校を変えたいと思っても、教科や科目の拘束があり、志望校を変更できなかった受験生が少なからずいたと思う。この点についても今年は変更の余地があり、少し気が楽になったのではないだろうか。

 

昨年の反省を踏まえたこれらの改善により、トラブルや受験生のストレスが少しでも減り、粛々と試験が行われることが期待される。

 

昨年は全受験生(大学・短大)の4分の3以上がセンター試験に出願した(旺文社調べ)。国公立大学志向が強く、センター試験の重要性が高い状況は、2013年も続くとみられ、センター試験の結果が受験生の明暗を分ける分水嶺になることは間違いなさそうだ。

頑張れ、受験生!