メンタリストDaiGoがアドバイス①:志望大学諦めるべき?
高校生の悩みやモヤモヤに、人の心を読み操る技術“メンタリズム”でお馴染みのメンタリストDaiGoが、心理術を取り入れながらアドバイスするシリーズ企画。
第1弾の今回は、受験を控えた高校3年生の悩みだ。
【高校生のお悩み】
「志望校を高く設定しています。あこがれが強いですが、無謀すぎて人にはとても言えません。まったく自信ないし、あきらめたほうがいいのでしょうか」(高3)
>>>DaiGoのアドバイス
「○○大を目指している」と周囲に公言しよう
志望校を人に言っていないようですが、達成したいなら、なるべく多くの人たちにその目標を話したほうがいいでしょう。
人は自分の意見や目標を公にすると、それにあった行動をしなくてはという心理が働き、実際に言ったとおりの行動を起こす確率が高くなります。これを「パブリック・コミットメント」といいます。達成が困難な目標ほど、バンバン周囲に言って負荷をかけるといいでしょう。
今年の5月、ぼくはメンタリストのパフォーマーとしての「引退」とともに、「研究者やコンサルタントなどの方向に進みたい」と公言しました。これもパブリック・コミットメントです。そうして自分に負荷をかけた結果、ありがたいことにやりたかった仕事の依頼を多くいただくようになりました。
“志望校に受かった自分”からアドバイスをもらう
注意したいのは、遠い目標を追っていると、つい目の前の計画遂行にばかり目が行きがちなことです。「自分は今この目標のためにやっているんだ」ということを忘れてはいけません。
そのためには、時々、目標としている○○大学に合格して楽しそうにキャンパスにいる自分を想像し、“その大学生の自分なら、今の自分に対してどんなアドバイスをするか”を考えてください。
「大学生になったらLINEに縛られるなんてバカらしくなったよ。LINEに夢中になっている時間に、単語の1つも覚えたほうがいいんじゃない?」
「夏までは成績の変動が激しかったけれど、秋には安定するから大丈夫」
…など、すでに目標達成した未来からの幅広い視点は、目の前のことに動揺しがちな自分の道しるべとなるはずです。
ポイントは、大学生になった自分をなるべく具体的に想像すること。こんな服を着て、隣にかわいい女の子がいて、○○の授業に向かって歩いている…と細かいところまで考えると、リアリティが増します。その大学に通っている先輩の姿を想像してもいいですが、「あの先輩は特別だから」となりがちなので、やはり自分がベストですね。
このように自分の心理テクニックを活用すれば、困難な目標もぐんと実現の可能性が増してきます。ぜひ志望校合格に向けて頑張ってください。
<DaiGoプロフィール>
人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使するメンタリスト。TV番組への出演多数、著書は累計50万部突破。外資系企業の研修や上場企業のコンサルティング、教育誌の連載なども手掛ける。著書に『DaiGoメンタリズム 誰とでも心を通わせることができる7つの法則』(ワニブックス)、『不安を自信に変える「逆転の発想術」』(廣済堂出版)、『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』(ダイヤモンド社)など。高校生がもちやすい恋や将来の悩みに答えるQ&A集、『人生がラクになる7つの方法 今すぐにあなたをストレスフリーにする66の実例アドバイス』(講談社)を9月19日に発刊予定。