メンタリストDaiGoがアドバイス⑤:親が進路の事でうるさい

高校生の悩みやモヤモヤに、メンタリストDaiGoが心理術を駆使してアドバイスするシリーズ企画。今回は保護者との関係について取り上げる。

 

【高校生のお悩み】
「親がうるさくて困っています。進路や勉強のことも自分でちゃんと考えているのに、しつこく聞いてきます。もうちょっと放っておいてほしいのですが…」(高3)
 

>>>DaiGoのアドバイス

 

自分からうるさく報告する

 

子どもがどう考えているのか、それで大丈夫かと、保護者は心配なんでしょう。そんな保護者の気持ちを考えると、正面きって「うるさい」と言うのは気が引けますね。

 

実は、ぼくも高校時代、母親からあれこれ言われるのが面倒くさく、どうしたらうるさく言われないかばかり考えていました。そして、母親の気持ちを否定しない絶妙な“はぐらかし方”を思いついたのです。

 

それは、聞かれるより先に、自分からうるさく報告すること。

「ちゃんと勉強しているの?」と聞かれる前に、「今日さ、数学の授業で三平方の定理っていうのをやってさ…」と、なるべく具体的に話して先手を打つのです。話の内容自体はあまり重要ではなく、なんだか難しそうなことを頑張っているようだ、と感じさせることができればOK。親は安心して、それ以上詳しく聞こうとはしないものです。

 

夕食の際にでも、その日にあったことや考えたことを自分から報告してみてください。毎日うるさく報告するうちに、「何も言わなくてもちゃんとやっているようだ」と解釈され、あまり聞いてこなくなるでしょう。

 

経済的に自立して初めて文句が言えると考えよう

 

高校生にしてみれば、「もう保護者に頼らずに自分でやれるから大丈夫なのに」という気持ちから、保護者の関与をうるさく感じるのだと思います。それは精神的な自立に向かっている証拠です。

 

しかし“自立”には、精神的自立だけでなく、経済的自立というもう一つの側面があります。多くの高校生は学費や生活費などは保護者に頼っていて、経済的には自立できていない状態でしょう。それにもかかわらず、自分の主張だけを通そうとするのはちょっと早いかもしれません。こうしてほしいという要望があるなら、相手の欲求も満たすように努めたいものです。

 

保護者の不安を解消し、自分も束縛から逃れるこの方法、ぜひ試してみてください。

 


<DaiGoプロフィール>

人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使するメンタリスト。TV番組への出演多数、著書は累計50万部突破。外資系企業の研修や上場企業のコンサルティング、教育誌の連載なども手掛ける。著書に『DaiGoメンタリズム 誰とでも心を通わせることができる7つの法則』(ワニブックス)、『不安を自信に変える「逆転の発想術」』(廣済堂出版)、『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』(ダイヤモンド社)など。高校生がもちやすい恋や将来の悩みに答えるQ&A集、『人生がラクになる7つの方法 今すぐにあなたをストレスフリーにする66の実例アドバイス』(講談社)を9月19日に発刊予定。

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