YOASOBIが生まれるきっかけになった二人とライブを支える大人たちにINTERVIEW!

「好きなこととか夢とかべつにないしなぁ…」
「とりあえず無難に進路選択しとこ…」

なんて思ってる人!

ちょっと待って!それすごいもったいないかも!

今回はそんなみんなの可能性を爆広げすべく、音楽業界に潜入!

“ゆる好き”から始まったアーティスト結成秘話や、仕事を選ぶきっかけになった“ゆる好き”を取材してきたよ。

自分の中に小さく眠ってる“ゆる好き”をみつけて将来の可能性、広げまくってこ-!


実は“ゆる好き”から生まれたYOASOBI

今回取材したのは人気アーティストたちが数多く所属する、ソニーミュージックグループさん。

大人気アーティストYOASOBIが生まれるきっかけをつくったお二人にインタビューした!

お互いの“ゆる好き”がきっかけとなり大ヒットを生んだ、ゆるSTORYにも注目。
YOASOBI


コンポーザーのAyaseさん、ボーカルのikuraさんによる2人組の音楽ユニット。
21年「夜に駆ける」のストリーミング累計再生回数は史上初の7億回を突破。
YOASOBIが生まれるきっかけになったお二人


ソニー・ミュージックエンタテイメント
屋代陽平さん(左)


YOASOBI結成のきっかけとなる「monogatary.com」の企画立ち上げ、現在運営責任者。
YOASOBIでは外部とのやり取りやSNS運営、予算周りを担当。

ソニー・ミュージックレーベルズ
山本秀哉さん(右)


YOASOBIの楽曲・MV・各種ビジュアル制作など、クリエイティブ周りを担当。

 

きっかけは同期二人の“ゆる好き”だった!

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

●高校時代の小説好きがきっかけで立ち上げたサイト『monogatary.com』
元々小説を読むのが好きだったので「投稿サイトを作って、その原作小説をもとに楽曲や映像の制作をしたらおもしろそう」と思い企画。

○2017年:投稿型の小説サイトをリリース
毎日違うお題が出るのが他のサイトと違うポイント。小説を書く側も読む側も、毎日来ても楽しめるサイトを目指しました。




○2019年:同期の山本さんを誘い、新たな才能を生み出すべく再始動!
最初は何かおもしろそうという軽いノリで参加。
その後、二人で話し合いながら小説をもとに楽曲を作るスタイルのアーティストで行こうと決めました。

 

\きっかけはこんな“ゆる好き”

●なんでこれが流行るの?を考えるのが好きだった高校時代の趣味がいきる
高校時代は流行りの音楽を聞くのも好きだったんですが、ランキングとか見ていて「自分は全然いいと思わないのに、何でこれが流行ってるんだろう?」とひたすら思考を巡らすのが趣味。

今はYOASOBIのプロモーションを考える際に、当時の体験が生かせています。


○周りから期待されずゆるく活動できたのも良かった
高校時代から好きで見ていたニコ動でAyaseの曲に出会って「これいいかも!」と山本さんに相談。
Ayaseの曲を聴いてみると、すごく広くて一緒にいろんなことに挑戦できそうだなと思い、インスタでDM。

渋谷のカフェで初めて会い「試しにやってみるか」という感じで、割とゆるくスタート。
その後3人でボーカルを探しikuraさんがジョイン。


○一つの小説を基にして作った『夜に駆ける』が大ヒット!
デジタル配信のみで楽曲を展開。SNSでの流行が人気に火をつけ、ストリーミングを中心に爆発的大ヒット。
2020年を代表する楽曲に!

「monogatary.com」に投稿された原作小説『タナトスの誘惑』も書籍化し人気に。




○その後マネージャーがJOINし現在のYOASOBIチームに
それぞれの好きや得意をもち寄ってできてるのがチームYOASOBIの良さ!

どんな楽曲だったらみんなに聞いてもらえる?どんなライブをしたら喜んでもらえるかな?
アーティストである2人だけじゃなく、5人それぞれの個性と得意を持ち寄って、YOASOBIの世界観をつくっています。

マネージャー 吉野麻美さん


YOASOBIのスケジュール管理や稼働時の同行、メディア出演などプロモーション計画を考えるのも仕事。

ステージ上でのパフォーマンスをどうするかもメンバーと細かく話し合っています。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

学生時代初めてライブを見て衝撃を受けたことをきっかけに、アーティストを裏からサポートできる仕事っていいかも!と思うように。
写真や動画編集も好きだったのでクリエイティブに関われるのも楽しいですね。

 

幼少期や学生時代の“ゆる好き”をPlayback!

●ボーカロイドやアニソンオタクだった楽しい経験が今に生きる

学生時代はオタク活動が活発だったので、チケット代や遠征代などでかなり散財してギリギリの生活(笑)。

でもおかげで友達もたくさんできて人生が豊かになり、仕事にも繋がっているので、趣味も無駄じゃないですよ。





●やらされ感だと音楽もハマれず…自分で考えて動くのが大事と気づく

小さいころは親の意向で色んな楽器を触らせてもらったのですが“やらされている感”が嫌で音楽は好きじゃなかったんです。

でも自分からいろいろ聞いてハマり始めると、ジャンル問わず聞くくらい音楽好きになり今の仕事に辿り着きました。

周りの意見を聞くのも大事だけど、自分のことは自分で考えて決める方が、納得いく結果になります。





高校生におすすめのYOASOBIの1曲&MESSAGE

・屋代さんのおすすめ

『群青』

心を奮い立たせる壮大な応援ソングなので、みなさんの背中を押してくれるはず。

『群青』の原作は、やりたいことがなくつまらない日々を送っていた主人公が、絵を描く楽しさを知り美大を目指すストーリー。ぜひ今の時期に読んでみて。



・山本さんのおすすめ

『ラブレター』

小学生が書いてくれたお手紙を原作にした曲。素直で真っ直ぐな気持ちやパワーがもらえます。

受験生になると余裕がなくなってくると思うので、今の時期に自分って将来どうなりたいのか?など自分の素直な気持ちを文字に綴ってみるといいかも。


YOASOBI初の武道館ライブを裏で支える大人たちに密着!

1つのライブをつくるには、実は裏で多くの大人たちが関わっている。

でも、そんな皆さんもその職に就くきっかけは“ゆる好き”だった!

どんな“ゆる好き”だったのか?今の仕事内容は?密着インタビューしたよ。


YOASOBIチーム

YOASOBIの二人・アーティスト担当(A&R)・マネージャーの5人からなるチーム。いつ何をするか?目指す方向性やイメージなどすべてはここから始まる。


○ライブ実現のために動き出す!
YOASOBIチームが思い描く世界観を、まずはライブクリエイティブチームに相談し、できることとできないことを判断しながら実現に向けて動き始める。


ライブクリエイティブチーム

ライブの中身、ビジュアルイメージ作成から会場設営、当日のお客様対応まで業務は幅広い。

幅36m!高さ4.4m!360度死角なしのSPECIALステージ

幅36m!高さ4.4m!360度死角なしのSPECIALステージ


世界観を作るため用意したのはLEDパネル1682枚&照明が350台!
 

ライブ制作統括 永里道人志さん



どんなライブにするかコンセプトや目標を設定し、セットリスト・演出案・ステージ案を構成。リハーサルの設定、進行、テクニカルセクションを取りまとめます。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

音楽フェスの幸せな空間が好きで、フェスやコンサートを作って自分が幸せの中心にいたいと思ったのがきっかけ。
運営担当 一丸智弘さん



ライブに関わる感染症対策業務を担当。
チケット購入時のガイドラインや当日の検温消毒など日々変わるコロナ禍の制約に注意を払い運営。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

学生時代の海外留学が刺激的で楽しく、仕事も刺激のある業種がいいなと思い音楽業界へ。
実際、何が起こるかわからないLIVEの仕事は大変だけど刺激的な毎日!

 

技術チーム

ライブに必要な舞台装置や装飾や美術、照明などステージそのものを作り上げる担当。

「誰も見たことがない武道館のステージ」にしたいという想いを大事に1曲1曲の見せ方を考える。

 

音響チーム

アーティストや制作側のイメージ通りの音を、機材で調整し作りだす。舞台上のパフォーマンスが会場のどこにいても届くよう、音を調整する機材の設置や操作も行う。


 

配信チーム

ライブの雰囲気をそのまま届けられるよう、画像や音質など配信環境を整え、どこにいる方にも心から楽しんでいただけるよう準備。
ライブ配信担当 相川和也さん



配信の運営やチケット販売などを担当。
YOASOBIらしいインタラクティブなライブ演出をより楽しく配信で届けるため画質設定の向上に力を入れました。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

学生時代に学んだ「広告」に興味がわいて、コンテンツ制作やプロモーションを自分でもやってみたいと思ったのが仕事選びのきっかけ。

 

衣裳制作チーム

アーティストや楽曲イメージに合わせて衣裳をデザイン&制作。今回は配信もあり2日間観る方もいるので、変化を付けた。

Day1 ペイズリー柄で文字、ボタンと紐で封筒を表現し「手紙」をイメージ



Day2 印象を変えて派手に。あえてつぎはぎで「手作り感」を演出

 

グッズ制作チーム

アーティストが表現したい世界観と、ファンが求めているものを多面的に捉え、グッズの企画・制作を行う。


YOASOBIらしいスタイリッシュなアイテム

MD(マーチャンダイザー) 山脇健さん



商品の企画~販売~売上管理までを取り仕切るまとめ役。
YOASOBIというブランドとして、誰が身に着けても「おしゃれ」と周りの方から言ってもらえるアイテムを目指しています。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

元々華やかで楽しい雰囲気が好きなので、だったら音楽業界だなと割と軽い気持ちで選択(笑)。大変なことも多いですが、その分やりがいは大きいです!

 

特効チーム

炎・花火・スモーク・キャノン砲(メタルテープや紙吹雪を飛ばす)など、特殊効果でステージを盛り上げる、ライブに欠かせない役割。

間奏に入ると同時に吹き出す炎に会場からも思わず声が!

 

セールスチーム

CDや配信サービスなどの売上を伸ばす企画を考え、ショップ展開や、販促イベント等を調整し実行する役割。
パッケージ商品(CD)担当 都築侑さん


YOASOBIのパッケージ商品(CD)の販売戦略を担当。
今回はライブ会場特典を企画し実施しました。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

学生時代お笑いをやっていて、みんなを楽しませることが好きだったので、エンタメの仕事に就きたいなーって思うように。

 

ファンクラブ運営チーム

サイト制作、ファンが喜ぶコンテンツやイベント、限定グッズの企画など、ファンクラブ全体の運営を統括。

ファンクラブ「CLUB 夜遊」サイトもオシャレ!

ファンクラブ運営担当 大崎莉佐子さん


特設サイトなどのサイト制作から、現地でのイベント実施や配信チケットの制作を実施。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

学生時代からアニメやゲームが好きで声優さんのファンでした。
どうせ働くなら!好きなジャンルの仕事がいいなと思い、この仕事に。
ファンクラブ運営担当 田中杏奈さん



今回のLIVEでは限定の密着映像制作をメインに担当。
武道館のわくわく感をリアルに感じてもらえるよう事前準備~当日撮影まで行いました。

\きっかけはこんな“ゆる好き”/

吹奏楽部で元々音楽が好きだったので、音楽に関われる仕事をしてみたくこの業界に。
ファンの皆さんが喜んでくれそうなことを企画し提供していく仕事なのでやりがいがあります。

“ゆる好き”から生まれたYOASOBIをピックアップした今回の記事、どうだったかな。

今後は、さらに一歩深ぼって、華やかに見える音楽シーンで働く大人たちの“ゆる好き”からはじまったキャリアSTORYを大公開予定。

実際にどんな仕事をしているのか、いつどんな選択をして今にたどり着いたのか。

ひとりひとりのエピソードが、これから自分の歩む道を描いていくみんなの参考になるはず。

楽しみにしていてね!

進路決めに何となく焦る気持ちもわかる!

でもこの春はまだまだ修正がきく時期。

自分の気持ちに蓋をせず、まずは心の中にある“ゆる好き”をみつけて将来の可能性を広げることからスタートしてみよう!