「自分自身と対話することが一番大事」俳優の山田裕貴さんから高校生のみんなへメッセージ

今回のスペシャルインタビューは、映画にドラマに引っ張りだこの大人気俳優・山田裕貴さんが初登場!

高3の時に俳優になろうと決めた山田さん。

高校時代に経験した挫折や、夢をあきらめないことの大切さなど、高校生のみんなにささりまくるエピソードをたくさんお話ししてくれました!

プロフィール:山田裕貴さん

1990年9月18日生まれ、愛知県出身。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビュー後、映画『東京リベンジャーズ』シリーズ、大河ドラマ『どうする家康』など数々の話題作に出演。
ラジオ『山田裕貴のオールナイトニッポンX』が現在放送中。

やると決めたらあきらめない!とにかく最後までやる!

高校生のときに一度野球への道をあきらめてしまい、思いっきり後悔して涙を流したという山田さん。

両親から言われた「やるなら最後まで、死ぬまでやれ」という言葉を胸に、「次こそは最後までやろう!」と、高3のときに俳優への道を目指したのだとか。

頑張ってもうまくいかなくて落ち込む、誰かと比べて自分がダメだと感じてつらい…そんなときってどうすればいい?

山田さん流の‘‘かっこいい生き方”を参考にしてみて!

ちょうど高3のときに、俳優を目指そうと決めました!

受験生になったときに、「やりたいこともないのに、何で大学に行かなきゃいけないんだろう? 」って思ったんです。

心理学が好きだから人の心について勉強したいとは思っていましたが、大学に行きたいわけではなくて…。

お笑いや歌が好きだから、そういうことをやれる人を目指そうかなとも思ったのですが、ぼくはとびきりおもしろいわけでもないし、歌がうまいわけでもない…。

どうしようと悩んでいたときに、「俳優さんならいろいろな人生を生きられるから、人の心も知れるんじゃないかな」と思ったことがきっかけで、俳優になろうと決めました。

高3の4月ぐらいには、もういろいろ事務所に履歴書を送ってましたね。

まあ、今の事務所には送ってなかったんだけど…(笑)。

お芝居じゃ絶対できないぐらいの、涙を流した高校時代

ぼくの両親は、「とにかくやりたいことをやれ」と言ってくれる人。

ただ、「やるなら最後まで、死ぬまでやれ」っていう人たちなんですよ。

ぼくは高校生になるときに一度、「野球をやる」と決めたのに途中で辞めてしまいました。

高3のときに、昔一緒に戦った仲間たちが甲子園に出場しているのを見て、「あれがオレの夢だったのに、オレは人生をあきらめたんだ…」って思いっきり後悔して、もうありえないぐらいの、お芝居じゃ絶対できないぐらいの涙を流したんです。

それで、「じゃあ次やることは死ぬまでやろう!」と決めたのが、今の俳優という仕事です。

今はとにかくがむしゃらに、ただただまっすぐと進めばいい

頑張ろうと思っていたって、しんどいときもありますよね?

でもね、今はとにかくがむしゃらに、ただまっすぐと進めばいいんです!

もし今、高校時代の自分に会えたら、「よく耐えたね」って言ってあげたいかな。

やると決めたら最後までやることの大切さに気づけないままだったら、多分、本当に超ダメ人間になっていたと思う。

大学にも行きたくない、かといって働きたいわけでもない、きっと何も見いだせない子になってたと思うから、よく踏ん張れたなって。

「自分自身と対話することが一番大事」受験生のみんなへ

誰かと比べちゃったり、コミュニケーションがうまくできなかったり…いろいろなお悩みが尽きない受験生。

背中を押してもらえる山田さんからのメッセージをチェックしてみて!

ほかの人の生き方なんて関係ない!すべての人が、人生の主人公

受験生になると、自分とほかの子を比べて落ち込むこともあるかもしれないですよね。

でも、ぼくもここ最近気づいたことで、それこそ高校生のうちに気づけていたらよかったなと思うことなんですけど、人と比べないこと!

すべての人がその人の人生の主人公なんだから、ほかの人の生き方なんて関係ないんですよ。

「あの子があれやってるから、私も始めなきゃ」って思ったとして、でも実際に自分がやってみたら違った…ってこともあるじゃないですか?

だから、自分自身と対話することが一番大事だと思います。

自分の好きなこと、得意なことをみつけよう

早めに自分の好きなことや得意なことをみつけていったほうがいい気がするんですよね。

たとえ自分よりほかの人のほうが勉強ができようができまいが、もしかしたら自分は絵がうまいかもしれないし、足が速いかもしれない。

妄想するのが得意だったら、それはかなりクリエイティブなことだし。

コミュニケーションがうまくできなかったとしても、しゃべらなくたって生きていけるから。

寂しかったり孤独は感じるかもしれないけど、無理にみんなの輪に入る必要もないと思います。

クラスの人気者が成功するわけじゃないから、合わせなくてもいいんじゃないかな。

今のぼくがこれから挑戦したいこと

今の時点でちょっとこんな人生になると思っていなかったので…ありがたいことに、今のぼくは、これから挑戦したいことがないんです。

次の夢や目標をみつけなきゃって思うけど、いつかみつかるかなって。

それくらいのテンションでもいいんじゃないかなって思っています。

釈迦の言葉に「過去のことは振り返らなくていい、未来のことも考えなくていい、今を一生懸命、生きればいい」というような言葉があるんですよ。

例えばぼくは今、全力でこのインタビューに答えているけど、それはもう1時間後には過去になる。

「今」というこの時間を一生懸命やっていれば、過去も未来も充実することになると思ってやっています。

だから先のことは考えないし、過去もあんまり覚えてないです。

覚えてなさすぎて、ラジオのフリートークで何しゃべっていいのかわからなくなっています(笑)。

FROMスタサプ編集部
「やるなら最後まで死ぬ気でやる」「すべての人が主人公」「今を一生懸命生きる」などなど…。

山田さんから飛び出す名言の数々は、きっとみんなの心にも響いたのでは?

誰かと比べずに、自分を人生の主人公にして、夢に向かって突き進もう!
ドラマ情報『ペンディングトレイン一8時23分、明日君と』(TBS系金曜ドラマ)

山田さん主演ドラマが現在放送中!毎週金 22時~


▽山田さんからメッセージ

赤楚(衡二)くんとはこのドラマで初共演ですけど、同じ名古屋出身で高校も一緒なんです。

撮影の合間には、赤楚くんが心理テストをやってくれたり、(上白石)萌歌ちゃんや(古川)琴音ちゃんと一緒にMBTI診断をやったりしています。

ぼくは仲介者(INFP)だったんですけど、すごく当たっていると自分でも思いました。撮影では、スタントの方が「本人がやるんですか!?」ってびっくりするぐらいの撮影に挑戦しています。

アクションをやってきたからなのか、「大丈夫でしょ?」って思われてるんです(笑)。

そんな過酷な撮影にも挑んでいる作品なので、ぜひ見てください!

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Text・Edit / Mariko Konno,
Design/ Dai Kayama(ma-h gra),
Photograph/ Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup / Junko Kobayashi,
Styling / Akiyoshi Morita
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