都会がなんだ!と叫びたい-地方住み受験生の不安あるある相談会
やっほースタサプ編集部です。
受験生のみんなは「あれ、もしかして自分が住んでいる場所って受験に不利なのでは…?」と不安に思ったことはない?
そういえば、スタサプ編集長MIKAから「この前、地方在住の高校生エディターに取材したら『田舎なので東京の高校生に勉強で後れを取っていないか不安…』って言ってた」という話を聞いたなあ…。
私も地方出身なんだけど、振り返ってみれば「東京の高校生って大学が近くにいっぱいあるし、勉強も進路選びも進んでそう」って不安があったかも…。
目次
もしかして、大都市以外に住む地方在住JKDKのみんなは、ひそかに不安を抱えている説アリ…?
ということで、東京・大阪・愛知を除く、いわゆる「地方」に住んでいる高校3年生に「都会と比べて受験や進路選びで不利だなと思うことはあるか」をリサーチ。
そこから出てきた共通のお悩み=地方のあるあるなお悩みや不安をまとめてみたよ。
各お悩みには、同じ不安を乗り越えてきた超頼もしいスタサプ卒業生サポーターが回答。
&おまけにお悩み解決に役立ちそうな記事のリンクもつけておくので、参考にしてみてね☆
2人に1人が「地方って受験や進路選びに不利だな…と悩んでいる」
地方住みの高校生みんなのお悩み状況を調べたところ、なんと2人に1人が「地方って受験に不利だよね…」と悩んでいることが明らかに。
そう、悩んでいるのは一人じゃない、地方の「あるある」っぽいのです。
みんなのお悩みは勉強の環境・情報の差・体験の差
どんなことに悩んでいるのかを自由回答で聞いてみると、「地方と都会の学力差」「環境の差」「情報の差」などが多かったよ。
SNSなどで気軽に情報を得られる時代になったとはいえ、やっぱり不安は消せないよね…。
そこで寄せられたお悩みの中から多かったお悩み6つをピックアップ→スタサプ卒業生サポーターの先輩たちはどう解消したのか、聞いてみたよ。
あるあるお悩み1:都会の高校生と学力差がありそうで不安です
地方あるある悩みでよく出てくる「都会との学力差」。
ライバルたちが頭良さそうだと不安だよね…。
「塾の先生に東京は住んでいる県よりも勉強のレベルがとても高く進んでいるということを聞いて不安」(18歳男子・神奈川県)
「都会の学校は偏差値が高そう」(17歳男子・広島県)
この不安、先輩たちはこう解消しました!
先輩アンサー:自分の立ち位置を確認して!ちなみに入学してみたらそんなに差はなかった
また、大学に入ってから急成長する人もいるから目の前にある課題に一つひとつ取り組んでいけば大丈夫」(よる先輩・大学2年女子・神奈川県)
そして地方在住の方こそスタディサプリの合格特訓コースでコーチの方にお聞きすることをおすすめします!」(ゆめゆめ先輩・大学3年女子・和歌山県)
学力差の不安、どうしてもあるよね…!
自分の性格タイプにあった勉強法でちょっとでも効率をあげてこー!
おすすめ記事:8つの性格タイプ診断結果別に謎人が解説!高3夏の勉強法&過ごし方
https://shingakunet.com/journal/fromsapuri/20220613000020/
あるあるお悩み2:自習室など勉強の環境が整っていない…
あるあるその2は「勉強の環境が充実していない」というもの。
東京の子は夜遅くまで塾の自習室で勉強してるんじゃ…とか思っちゃうそこのキミ、先輩のアンサーを聞いてくれ!
「塾の選択肢がとても少なく、オンラインのコースがあったとしても、やはり自習室などの環境の面で都会よりも劣っていると思う」(17歳男子・長野県)
「地方のほうが塾などの設備が劣っており、勉強に差がつかないか不安」(16歳男子・北海道)
先輩アンサー:正直、環境の差はある!でも大事なのは「質」を高めること
総合型選抜・学校推薦型選抜の面接や、一般選抜の記述問題で勉強以外のことがきかれたりする。(私の年はオリンピックを見て何を思ったかなど)。日頃からニュースや話題になっていることを気にすること、学科関係のことに関心をもつことも大事であると思った。
塾や進学校では勉強100%になりやすいときもあるが、勉強時間を決めて、ほかのところに目を向けるのも大切だと思う。
あとは勉強相談と時間管理ができるアプリを使用すると短時間で集中して勉強しやすい。やはり時間より質である」(こんこん先輩・大学2年女子・京都府)
塾で自習室があることも魅力だが、別の場所で勉強するとリフレッシュにもなる。学校であれば移動せずに自習がしやすいため、特におすすめです」(よる先輩・大学2年女子・神奈川県)
どうしても集中できない…!そんなYOUのための記事、あるよ。
おすすめ記事:勉強に集中する方法とは?今すぐできる14のコツ、専門家に聞きました!
https://shingakunet.com/journal/exam/30423/
集中できない原因がスマホならこの対策記事もおすすめです。
おすすめ記事:小悩み解決!スタサプ目安箱「スマホが気になって勉強に集中できない…スマホ依存かも?」編
https://shingakunet.com/journal/fromsapuri/20230322000006/
あるあるお悩み3:地元に進学先の選択肢が少ない
あるあるその3は「地元に進学先の選択肢が少ない」。
偏差値がアンマッチだったり、志望学部がなかったり…学校の数が限られる地方ならではのお悩みかも。
かといって、外に出るのはちょっと不安…、そんな声がたくさんありました。
「大学の選択肢が少なく、県外に行くには相当な努力が必要になる」(17歳女子・北海道)
「行きたい学部が地元になく、進学するなら出ざるを得ない。できれば地元がいいけど」(18歳女子・沖縄県)
先輩たちのアドバイスはこちら!
先輩アンサー:地元を出るのはやっぱり悩んだけど、外でしか得られない体験がある!
まず、何よりも入りたかった大学に通っていることです。モチベーションになるのでほかの大学と比較しつつ頑張れる大学を選ぶべきだと思います。また、県外に通っていることで色んな人に出会えました。地方の人や都会の人などです。
さらに、自分の行動範囲が広がったのでさまざまな場所に出かけるようになりました」(よる先輩・大学2年女子・神奈川県)
県内の大学で条件が満たされていたら県内で良いけど、満たされていないなら県外の大学に行くことをオススメします!」(ゆめゆめ先輩・大学3年女子・和歌山県)
確かに講義中にわかる例えが使われたり、その県が力を入れていること(滋賀なら環境保全とか)に関する授業があったりするが、ほかの県外生にとっても初めて学ぶことなので、新しい視点を教えてもらえるチャンスとも思える」(こんこん先輩・大学2年女子・京都府)
もしかして、県外進学することに対して、気持ち面でのハードルを上げすぎてるかも?
思い込みの罠にはまっていないか、メタ認知でチェックしてみて。
おすすめ記事:学校探しをはじめる前に【メタ認知力】UPで自分への思い込みから脱出せよ!
https://shingakunet.com/journal/column/20210628000005/
あるあるお悩み4:「地元に進学しなさい」と大人に言われます…
「できれば地元に進学を」という保護者や先生の声、あるよね。
自分一人では解決しづらいお金の問題もあるし、家族が不安がるという声も…。
「学校の先生が地元志向が強く、『東京の私大よりも地元の国公立に行け』と言われます…」(18歳女子・秋田県)
「家族に『進学先は地元にしてほしい』とお願いされています。でも地元には自分のレベルにあった進学したい学部がない…」(18歳女子・富山県)
このお悩み、先輩はこう解決したみたい!
先輩アンサー:「なぜ地元じゃないのか」をきっちり説明できるように比較を!
もし外に行きたいと思うなら、先生が勧めてくる地元の大学と自分が行きたい大学をパンフレットとかHPとかでしっかり比較したうえで違いを説明し、『なぜ自分がその大学に行きたいのか』を納得させる必要があると思う」(ほげえ先輩・大学1年男子・福岡県)
でも、志望校でしかできない勉強があると思って、奨学金や学費免除の制度を調べたり、生活費を計算してみてどのくらいバイトをすれば賄えるのかなどお金の情報を徹底的にリサーチ。最終的に説得することに成功しました」(梅すっぱ先輩・大学2年男子・福島県)
おすすめ記事:保護者に進路を反対されたら…?「やりたいこと」をあきらめないための考え方と対処法
https://shingakunet.com/journal/column/20220517000009/
あるあるお悩み5:家から遠くてオープンキャンパスに行けず、進路情報が不足している気がする
物理的な距離がハードルになるオープンキャンパス。
できれば事前に情報収集をしておきたいけど、なかなか…と不安になるの、あるある~。
「オープンキャンパスに行きたいが、遠い。ホームページを見ても大学の特色がわかりにくい」(18歳女子・愛媛県)
「東京の高校生のほうが、入試の情報を詳しく知っていそう。いろいろな大学のオープンキャンパスにいけるだろうし」(18歳女子・広島県)
先輩たちはこんなテクニックを駆使してました!
先輩アンサー:YouTubeやオンラインオープンキャンパスを駆使してみて!
SNSなどで在学生をみつけたり、オーキャン委員(オープンキャンパスを運営する側の学生)の投稿があればそういう情報を調べたりする」(よる先輩・大学2年女子・神奈川県)
またオンライン進学相談で実際に学生の方に質問できる場があれば、そこで話を聞いてみると見えない部分を教えてくれることもあります」(ゆめゆめ先輩・大学3年女子・和歌山県)
また、開放的な大学なら近くに旅行に行ったときに校舎の周りを歩いてみるのも大きさやロケーション、普段の大学の雰囲気がわかって良い。7月は大学の講義がある平日に行けるのでおすすめ」(こんこん先輩・大学2年女子・京都府)
同じ地方から東京に出ていくことの悩みの相談にも乗ってもらえるし、進学後もいろいろと授業や大学生活の情報をくれて大変ありがたい」(梅すっぱ先輩・大学2年男子・福島県)
コロナ禍をきっかけにオンラインオープンキャンパスをやっている学校も急増!
どんな点を見ればいいのか、活用法はこの記事から☆
おすすめ記事:【2023年最新】オンラインオープンキャンパスのメリットと活用法は?
https://shingakunet.com/journal/column/20200514000002/
あるあるお悩み6:進学後の一人暮らし、不安です…!
自分で志望した進学先でも、いざ一人暮らし、となったときに超絶不安になりそう…。
さみしさ、どう乗り越えたらいいんだー!
「都会の大学に進学したいが、一人で上京して暮らしていかないといけなくなるので、現時点での自分にとってはハードルが高い」(18歳女子・高知県)
「都会に進学したいと考えているけど、今住んでいる家を出て、一人暮らしすることになるのでお金がかかります。何となく親にも伝えづらくて困ります」(18歳男子・福井県)
先輩たちはこう切り抜けています!
先輩アンサー:一人暮らしが不安なら寮もあり!
みんな初めてなので焦らずゆっくり友達と慣れていけばいい。下宿のほうが大学関係の人脈は広がりやすい!」(こんこん先輩・大学2年女子・京都府)
一人暮らしの不安を楽しみに変えてみない?おうちのプロ「SUUMO」編集部とのコラボ記事をチェック!
おすすめ記事:進学先での一人暮らし、どんなエリアを選ぶべき?【eryの部屋探し】 一人暮らしへの憧れ編
https://shingakunet.com/journal/trend/20200427000004/
地方お悩み相談室、役に立ったかなー?
同じ地方出身の先輩たちも通ってきた地方あるあるのお悩み。
この記事で不安は全部解消できなくても、「自分だけじゃないんだ!」って思ってもらえるといいな。
地方在住の高校生のお悩みを見ていくたびに、「ああ、この悩み自分も同じだったな…」としみじみ思い出してしまった…。
選択肢、少ないんだよね…。
地方には地方ならではのお悩みがあるし、都会には都会ならではのお悩みがある。
「みんな悩んでるんだから気にしないで!」って言うつもりはなくて、それぞれが不安を抱えながら頑張ってるんだな、自分一人じゃないな、って思ってもらえるとうれしいな。
もしもっとお悩みがある場合は、読者アンケートなどで教えてね~。
なにげに地方出身者も多いスタサプ編集部が、スタサプ部屋などで全力でお返事するよ!
From 志望校が遠くてオープンキャンパスに行かなかったら試験当日会場で迷子になったスタサプ編集部より
イラスト:kakehijun,Yoko Hoshi