「主役はあなた。自由に鮮やかに」水上恒司さんスペシャルインタビュー!焦らず進む切替の心得5

今号のスタサプインタビューは、映画やドラマでも大活躍中、今年秋に開催される地元九州の「ながさきピース文化祭」のアンバサダーにも就任した水上恒司さんが登場。

高校時代に部活での挫折や進路の悩みを経験したからこそ語れる、焦りや不安に飲まれず冷静に進むためのヒントが満載です!

高3生は、受験期がいよいよ本格的にスタートしたね。

周りが動き出すなかで、ついに焦ってしまうかもしれないけれど、そんなときこそ冷静に!

水上さんからのヒントやメッセージを受け取って、自分を信じて一歩ずつ進んでいけるマインドを作ってこー!

受験生が未来へ踏み出すための熱いインタビューをお届けします☆


プロフィール:水上恒司(みずかみこうし)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年TBS系ドラマ『中学 聖日記』黒岩晶役で俳優デビュー。映画『死刑にいたる病』、連続テレビ小説『ブギウギ』、ドラマ『ブルーモーメント』などで注目を集める。 映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。アニメ『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』、『九龍ジェネリックロマンス』の公開が控えている。さらに今年秋に開催される『ながさきピース文化祭』のアンバサダーにも就任。

高校3年生を振り返って

「やりたいことに本気で向き合う。その勇気が、次の景色を見せてくれる。」

高校時代、悩み、迷いながらも、全力で走り抜けた水上さんの経験から見えてきたものとは

最後までやり切ったから結果は出せなくても、後悔はまったくなし 新しい道に進めた

高校時代は、甲子園を目指して野球漬けの日々で、休みもほとんどなく、ひたすら練習してきました。

でも最後までレギュラーにはなれず、県大会も準々決勝で敗退。

それでも全力でやり切ったからこそ、悔いなく次のステップへ進む覚悟ができたんです。

引退後は、演劇部の先生に誘われて、やったことのない演技に思い切って挑戦。

一気に新しい世界が広がり、それが俳優になるきっかけになりました。

演劇と野球ってまったく違うようで、集団の中で自分の役割を果たしていくことが大切なので、実は野球部で培った経験がすごく生きましたね。

頑張った結果はどうであれ、最後まで本気でやり抜いた経験は、自分の自信になって、次の道に進む力になる!

だから今、進路に悩んでいる人も、まずは目の前のことを全力でやり切ってほしい。

そこから、きっと新しい道が見えてくると思います。

「オレの人生だから!」親に反対されても自分の意思を貫いた

もともとは大学に行くつもりで受験もしてたんですけど、試験が終わったときに「やっぱり俳優になりたい」って思ったんです。

親には反対されたし、将来の不安もありました。

普通は大学行って卒業するのが当たり前、仕事の保証もないし…。

それでも「自分が本当にやりたいことは何なのか?」って考えたときに、やっぱり自分の気持ちに正直でいたくて、俳優の道を選びました。

親にはめちゃくちゃ大反対されましたね。

それまでは「大学野球でキャプテンになって日本一を目指す!」と言ってたのに、いきなり「俳優になる!」とか言い出すんだから、そりゃ意味わかんないですよ(笑)。

すごく心配もしてくれていたと思います。

正直、説得するのも簡単じゃなかったけど、最終的には「オレの人生だから!」って半ば強行突破みたいな感じでした。

でも、本当に誰でもない自分の人生!

誰かにどう思われるかじゃなくて、自分がどうしたいのかが一番大事!


今、進路で悩んでる人も、周りの意見に流されるんじゃなくて、自分の心の声を大事にしてほしい。

やりたいことがあるなら、素直になってまずは一歩踏み出してみる。

それが、後悔しない生き方につながるんじゃないかなって思います。

それでも前へ進むための5スイッチ

視点を少し変えるだけで、見える景色は変わる!

自身も高校時代は、夢への挫折や進路に迷ったという水上さんが、経験をもとに気持ちを切り替えるための5つのヒントをくれました。

【Switch.1】大変な思いの先にこそ楽しさがあると知る

どんなことでも、楽をしようとすると、本当の楽しさには気づけないって思うんです。

例えば部活でも、ダラダラやるよりも一生懸命練習したほうが楽しいし、やりがいも感じられますよね。

勉強だってそう。

最初は「これって意味あるの?」と思うこともあるけれど、それを乗り越えた先に得られるものもある。

苦しい思いや大変な経験を乗り越えたからこそ、本当の楽しさがわかるし、それが自分にとっての大きな財産になる。

ある程度やり切らないと、楽しさって実感できないものなんです。

【Switch.2】この先の自分がどうなるか?想像力を働かせてみる

今日はやりたくないって日は誰にでもあります。

でも大抵はやるしかない!

もちろんどうしてもやりたくないなら、無理にやらなくてもいいと思う。

ただ…もしやらなかったら、やらなかった分だけの結果しか得られないですよね。

それでもいい?

ここで大事なのは、「やらなかった場合」の未来を考えられるかどうか。

やることを先延ばしにした未来の自分がどうなるか?が想像できれば、今やるべきことが何か見えてくるはずです!

【Switch.3】恵まれている今の環境に感謝する

「やる気が出ない」「周りと比べて焦る」「このままでいいのか不安」etc. 将来への悩みや迷いはたくさんあるかもしれません。

でもそれって実は選択肢が多い現代に生きているからこその贅沢な悩み。

昔は、大学進学すら難しく、働く以外の選択肢がない時代もありましたよね。

そう考えると、今ってすごく恵まれてる!

だから、今の環境に感謝して、与えられたチャンスを大切にするという視点ももってほしいですね。

【Switch.4】焦りや不安が成長している証拠!

俳優になって7年になりますが、自分の新人の頃を振り返ると、何が良くて何が悪いのかもわからず、焦りや不安を感じることもあまりなかったんです。

でも今は、自分のことが少しずつわかるようになり、心や体を動かす大変さを実感しています。

だからこそ、焦りや不安を感じるのは成長の証。

受験勉強でも同じで、そういう気持ちが湧いてきたら、自分が前に進んでいるサインなんだと思って、自信をもっていいと思います!

【Switch.5】今これを読んでいてる時点でキミは大丈夫!何とかなる!

今は「モチベーションがなかなか上がらない」と感じているかもしれま せん。

でも、この記事を読んでいるということは、「何とかしたい!」という思いが少しでもあるってこと。

実はその気持ちってすごく大事!

モチベがなくても「どうにかしよう」と思うことができているだけで、すでに次のステップに進んでいると思う。

だから自分を責めずに、少しずつでも前に進んでいけば、きっと未来は明るいはず。

焦らず、確実に一歩ずつ進んでいきましょう。

大丈夫、今これを読んでるキミならできる!

FROMスタサプ編集部
高校時代の挫折や悩みを乗り越えた水上さんだからこそ言えるアドバイス。

どれか1つでも意識してみると、きっともっと前に進めるはず。

視点を少しだけ変えて、自分の可能性をどんどん広げていこう

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Text・Edit / Noriko Taki,
Design / Dai Kayama(ma-h gra),
Photograph / Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup / Kohey(HAKU),
Styling / Syohei Fujinaga
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