何を優先する?保護者が反対してる!進路の悩み相談室~第一志望決定編~
進路決定に悩めるみんなをお助けしたい、「進路の悩み相談室」シリーズ。第3回の今日は第一志望決定編!
学部・学科はイメージ出来ても、志望校を決めるとなると…立地、学費、偏差値などなど、学びの内容以外にも考慮しなきゃいけないことがぐんと増えるから、迷宮入りしがちなのでは?
とくに高3生は志望校をちゃんと決める時期だよね!
このお悩み相談室を参考に、後悔のない第一志望校選びをしよう‼
高1、2のみんなも先取りで読んでおくに損はなし。
夏休み前に三者面談が待っている人は、今のうちに考えておくとスムーズに話ができるはずだよ!
第一志望校が明確になったら勉強モチベもアップするはず。
第一志望決定前のもやもやはこれまでの記事で解決すべし!
▶第一回(学部学科決定編①)
▶第二回(学部学科決定編②)
目次

相談室長
神崎史彦先生
総合型・学校推薦型専門塾「カンザキジュク」代表。スタサプ講師。延べ10万人の受験生をサポート。
悩み:何を優先して決めればいい?
第一志望の候補が2つ。なんとなく知名度が高いほうがいい気がするけれど、本当にそれでいいのかな!?
(高2・経済学部志望)

アドバイス1:4~6年間通い続けられるか?自分の「ゆずれないポイント」をチェック!
第一志望校を決める基準は人それぞれ。自分の「ゆずれないこと」に優先順位をつけてみよう。「学びたいこと」が軸になっているなら、自由に選べばOK!ただ数年間継続して学び続けられるかどうかはカリキュラムやお金の問題もあるので、下の項目を参考に自分なりのポイントをみつけておこう。

アドバイス2:知名度が気になるなら「就職先」を確認しよう
知名度を気にする理由が、「大学を出た後の周りの評価」なら、学校パンフやHP等に掲載されている就職先の情報を比較してみるのもテ。就きたい職業や働きたい地域ごとに、就職に強い学校がみえてくるかも。
悩み:今の偏差値じゃこの志望校はムリそう
模試の偏差値が行きたい学校に全然届かない!勉強はしているけれど、合格できる気がしません。
早めに志望校を変更したほうがいいのでしょうか?
(高2・工学部志望)

アドバイス1:今は偏差値ではなくボーダーラインとの点差を見よう!
高3の夏前までは、あまり勉強せずに模試を受けている人も多いので、「仮の偏差値」だと考えよう。偏差値を気にするのは高3の9月からでOK。
今大切なのは、合否のボーダーラインに乗るためにあと何点必要だったのか点差を見ること。
見方がわからなければ学校の先生に相談しながら、模試のデータを確認してみよう。
アドバイス2:点差を確認して苦手克服に生かそう
今、合否のボーダーラインまで2−3点だったとしたら、すぐにボーダーラインに乗ることができる。30点以上離れていたら、点数を落としている科目を優先して対策。
30点以上の点差が高3の秋の模試の時点であれば、志望校変更の検討をしたほうが良いけれど、まだ大丈夫。
苦手科目を重点的に潰していこう。

悩み:自分の第一志望校を保護者に反対されている!
第一志望校と自宅が遠いので、保護者に反対されています。私は「探究に力を入れてい学び」に魅力を感じているけれど、話し合いは平行線…。
どうすればいい?
(高2・文学部志望)

アドバイス1:リサーチを徹底して魅力をプレゼンしながら話し合おう!
感情的になったり、進学の話題を避けるのはNG!以下のステップで冷静に、論理的に話し合おう。①まずは保護者の反対理由をハッキリとさせる

学ぶのは自分だけれど、さまざまなサポートをしてくれる保護者の意見をまずはしっかり聞いて理解しよう。
一人暮らしの安全面が不安なのか、経済的な理由なのか、それ以外にも何かあるのかよく話を聞くことからスタート。
②とことん調べて説得材料をそろえる

その際、ネットや情報誌などで調べるのはもちろんのこと、学校や関連する学問のイベントなどに参加するのがおすすめ!
いい情報を取ったり熱意を伝えたりするには行動あるのみ!
③「ほかの学校ではなぜダメか」プレゼンを組み立てる

それを見せながら第一志望校に行きたい理由を保護者に伝えると、理解してもらいやすいよ。
アドバイス2:モチベもアップする、簡単「志望理由書」を書いてみよう。
もしも一般入試を受ける予定でも、志望理由をしっかり考えておくと受験生活の目的を見失わない。以下の項目を埋めることで行きたい気持ちもUPさせよう!


簡単「志望理由書」は、保護者に反対されていなくても書いてみるのがオススメ。
自分の気持ちが整理できることでモチベーションが上がるはずだよ!
Edit/Kokoro Maeda, Text/Naoko Agawa, Illustration/Tekuteku Matsuhashi,
Design/Mina Yokota(ma-h gra)