進路迷子の人、必見~コスメ好きのJKが化粧品メーカーを起業!“好き”が夢に繋がるよ

そろそろ進路を本格的に考え始めなきゃな…って思ってるけど、未来の自分がイメージできなくて悩んでたりしていない?

そんな迷えるみんなのために、仕事に沼る大人たちが今の仕事にどうやってついたのか、高校時代からのルーツを探るよ!

今回は基礎化粧品メーカーを起業した大人に取材。
どうやらコスメに沼っていた高校時代にきっかけがあったみたい。
“好き”から始まる進路選択のヒントになるかも!

【こんな高校生はぜひ読んで】
・好きなことはあるけど、仕事にできるのか悩んでいる
・勉強頑張りたいのに、目的がはっきりしてなくてモヤモヤ…
・進路について考えたいのに、どこから手をつけたらいいかわからない

ぜひ最後まで読んでみてね。

スキンケアアイテムを生み出した・常岡さんの軌跡を遡ろう


常岡球希さん(33歳)


理工学部で金融工学を学び証券会社へ。
2年弱で退職、翌日にTTMK合同会社を設立。
基礎化粧品を開発して販売するSNSでも話題の起業家。

「会社をつくってみよう♪」と24歳で起業した常岡さん。

大学卒業後、証券会社の営業として数々の企業をリサーチし、株価と向き合う日々の中で「会社をおこすのは意外と簡単」と気づいたのだそう。

「失敗してもまだ20代前半」の勢いもあった。

事業は大好きな美容に。

ふと思い出したのは、大学時代の雪焼けによる肌トラブルだった。

高級品やはやりものを投じても悪化する一方だったが、洗顔への意識を変えると改善へ。

この経験から“肌に負担が少なく必要なものだけ与える”スキンケアブランドを立ち上げた。

以来、開発と販売を一貫して行い約10年。

SNSのフォロワーは5.6万人だ。

美容界でバズる常岡さんを遡ると…ドラッグストア通いのJKがまさかの起業!?

2007年【16歳・高1】オシャレできる高校を選択!365日カワイイメイク

オシャレをしたくて、自宅から遠い“校則緩め”の高校を選択。

毎朝、鏡の前でカラーリングした髪をカールして、ふんわりチークにリップを塗って学校へ!

バイト代は美容雑誌やコスメに投入。

ドラッグストアの化粧品棚前の常連だった。


教室で友人たちとポーチの中身を見せ合いっこしていた高校時代。オシャレと同時に理系の勉強にも夢中に

2009年【18歳・高3】理系だけど女子の多い学部へ!営業職では美技を磨く

数学・物理が得意で物理学科を目指すも先生から“女子が少ない”情報を得て、学園ライフも楽しめそうな“女子が多い”理系・経営システム経営工学科へ。

主に統計学で商売を考える学問だ。

卒業後は証券会社ビジネスを学びつつ、高齢の顧客から信頼を得るメイクも研究。

 大学では統計や確率を学び、プログラミングもマスター。当時はコスメを仕事にするなんて思いもよらなかった 

卒論で株価のモデルを使った統計について研究発表したことをきっかけに証券会社へ
 

2025年【33歳・現在】金融×ビューティの融合スキンケア商品を開発・販売

会社時代にファイナンシャルプランナーや美容資格を取得し、好きをきわめた金融と美容を融合して起業。

展示会では「英語がもっと話せれば」と苦い経験をして、高校で苦手科目もやっておけば良かったの反省もあるそう。

会社が軌道に乗った今、もっとこのブランドを広めるのが次の挑戦!

「この成分を少し変えよう」と試作を何度も作り直す地味な作業の先に、商品が生まれる。そのよろこびは特別なもの


 スキンケアブランド『PARTIE』はクレンジングから始まった。ソープは製造に時間をかける製法で美容成分もin
 

ブレることのないシンプルなブランドコンセプトに合うパッケージは? そのデザインも試行錯誤を繰り返した
 

企業からセミナー講師として招かれることも多い。効果的なSNSの配信方法なども伝授

“好き”は仕事に繋がるよ

常岡さんみたいに、高校時代にハマっていたものが夢のきっかけになることも。

まだ“好き”がみつかってないなぁという人は、ぜひいろいろなことに挑戦して、「楽しい!」と思えるものをみつけてみてね。


高校時代から雑誌の編集になりたかった私。“好き”なバンドを世の中に広めたいと思ったのがきっかけ。

みんなも“好きなもの”を軸に広げてみてね。
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Text/Ayako Chidani
Photo/Keisuke Yasuda
Illustration/Mai Beppu
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