「一度始めたら続けなきゃ!と決め付けなくてOK」芳根京子さんから高1・高2のみんなへ

今号のスタサプインタビューは、映画やドラマで存在感を放ち続ける、俳優・芳根京子さんがついに登場~♡

高1でデビューして今に至るまでの道のりを振り返りながら、高校時代の迷いや葛藤、そして“自分らしさ”をみつけてきた過程を語ってくれました。

将来の進路に迷う、みんなの心がふっと軽くなるような、やさしく前向きなメッセージに、きっと背中を押されるはず!


プロフィール:芳根京子(よしね きょうこ)
1997年生まれ、東京都出身。高校1年生の時にスカウトされ芸能界へ。13年TVドラマで俳優デビューを果たし、16年NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインに抜てき。以後、映画、ドラマ、舞台、CM、ナレーションなど幅広く活躍し続けている。

自分の可能性を広げるための“芳根さん的7つの考え方”

「やりたいことがなくてなんだか不安」「自分に向いてることって何?」そんなモヤモヤを抱えている高校生のみんなに向け、自分の可能性を広げるための“芳根さん的7つの考え方”を教えてくれました!

今は、悩んだってOK、立ち止まることも全然アリ!

どれか一つでも試してみたら、きっと未来のヒントがみつかるはず。

まだ気づいていなかった、可能性をぎゅーーんっと広げて自分だけの新しい世界を、みつけにいこう!

【考え方1】最初は軽い気持ちで始めてみたらいい!

高校1年生の時、文化祭でクラスのみんなと映画を作ることになったんです。

試行錯誤しながら脚本を考えたり、撮影したり、編集したりの作業が本当に楽しいなぁって思っていました。

ちょうどそのタイミングで、偶然にも今の事務所にスカウトされ、芸能界に入るきっかけが訪れたんですが、正直、最初は演技に興味があったわけではなかったんです(笑)。

でも「本当の映画って、どうやって作ってるんだろう?」と気になって、「やってみようかな~」という軽い気持ちで始めました。


スタートは本当にそんなふわっとした感覚だったんですけど、いざ始めてみると、大変なこともありますがそれ以上に楽しいこともたくさん!

気づいたらすっかり夢中になって今に至ります。

【考え方2】一度始めたら続けなきゃ!と決めつけない

芸能界に入るときは、家族にも相談。

うちの場合は「やりたいならやってみれば?」「自分の気が済むまでやったらいいよ」と背中を押してくれました。

私自身、「絶対に芸能活動がしたい!」という強い情熱をもっていたわけではなかったので、本当に嫌ならやめて別の道を行こうって考え方でしたね。

何でもやってみないとわからないし、飛び込んでみなければ見えないこともある。

だから、想像やネットで調べるだけじゃ、本当に自分に合うかどうかなんてわからないですよね。

だからこそ「一度始めたら続けなきゃ!」と決めつけなくても良いと思います。

【考え方3】一歩だけ踏み出してみると可能性が動き出す

もし、少しでもやりたいことや興味のある分野があるなら、迷わずトライしてみて!「選んでいいんだよ!」って伝えたいです。

現実的に「うまくいかないかも」「成功するのは難しい」と思ってあきらめそうになるかもしれない、それで数年後に後悔しないならOK。

でも、心の中でずっと気になっているなら、私は絶対にやってみる派。

実は、私も中学生の時から料理の専門学校に行きたいと思っていたので、20歳を超えてから実際体験入学に行ってみたんです。

その時は仕事があったので「両立は無理」と言われてしまいましたが…それも一つの気づき!

計画通りにいかなくても、次に進むためのヒントが見えてきます。

【考え方4】人に勧められたことも試しにやってみよう

自分だけで考えていると、どうしても視野が狭くなりがち。

だから、友達でも家族でも人に勧められたことを試してみるのも一つの方法です。

実際私もそうで、街でスカウトされてこの仕事を知り、実際やってみて12年。

正直「人から勧められてこんなにハマれることってあるんだ!」って今振り返ってびっくりしています。

人生を変えるきっかけはどこにあるかわからないから、いろんなことにアンテナを張って過ごしてみてほしいですね。

【考え方5】好きじゃないことも考えてみる

自分が将来なりたいものや、こうなりたいという視点だけでなく、逆のマイナス視点も試してみると意外な発見があることも。

例えば私の場合は、毎日同じ時間に電車に乗って、決まった場所で仕事をして、同じ時間に帰るような生活を想像したとき、「これって自分っぽくないな」と思ったことが気づきに。

そう考えると、今のお芝居のお仕事は、ルーチンワークではなく、毎日新しいことに挑戦できるところが自分には合ってるのかなって思えますよね。

【考え方6】つらくても、楽しさをみつけるまでやってみよう

新しいことに挑戦すると、最初は「うまくいかないな」「自分には向いてないかも」と思うことが多いですよね。

私も和太鼓を3ヵ月間練習した時、全然センスがなくて「どうしよう…」って何度も思いました。

でも、ある日ふと「腕が引き締まってきてカッコいい!」って言われて、それがきっかけでやる気が出てきたんです。

最初はしんどかったけど、だんだん楽しくなっていきました。

お芝居も、最初は大変でなかなか楽しさがわからなかったのですが、時間が経つにつれて少しずつ楽しさやおもしろさを感じられるようになりました。

最初から楽しいことが見つからなくても大丈夫!

最初は苦しいかもしれませんが、それを乗り越えることで新しい発見や達成感が得られます。


そして、その楽しさを見つけることで次のステップに進む力が湧いてきます。

【考え方7】自分が考えていることを紙に書き出してみる

今は情報があふれていて、選択肢も多すぎるから、どれを選べばいいかわからなくなりがちですよね。

そんなとき、まずは紙に書き出して、自分の考えを整理してみるのがオススメです。

自分は何が好き?何が嫌い?得意不得意は何?興味があることは?などを紙にバーっと書き出すことで、頭の中でぼんやりしていたことがクリアになるのが◎。

文字にすることで「どうすればこれを実現できるかな?」「どんな学びに繋がるかな?」と具体的に考える手助けにもなり、行動に移すための第一歩が見えてくるはず。

FROMスタサプ編集部
将来に迷いや不安を感じるのは、誰にでもある!

だからこそ、芳根さんが教えてくれたように、自分の可能性を広げるためにまずはいろいろと試してみることが大事。

どれか一つでも実践してみれば、少しずつ新しい世界が広がっていくはず。

今はまず、その一歩めを踏み出してみて!

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Text・Edit / Noriko Taki,
Design / Dai Kayama(ma-h gra),
Photograph / Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup / Yuina Iwata,
Styling / Noriko Sugimoto
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