【高校生のお小遣い調査2025】キャッシュレス容認6割!“増やす”意識にも注目

こんにちは、スタサプ編集部です。毎年恒例「高校生のお小遣い調査」、2025年もどーんと694名に大調査してきたよ!
 
お小遣いの平均額、キャッシュレスの受け取り方、ポイ活の実態、そしてお金に関する親子の関係まで…。

今回は、「もらう」「使う」だけじゃない、高校生の“お金との付き合い方”をいろいろな角度から見つめてみました。
 
家庭科での金融教育や、ポイントを貯めたり使ったりする機会の広がりなど、社会の動きもちょっとずつ変わってきている今。その中で、高校生たちはどんな感覚をもって、お金と向き合っているんだろう?
 
そんな疑問から始まった今回の調査。リアルな声から見えてきた、“今どきのお小遣い事情”をお届けします!

スタサプ編集部の「キャッシュレス」エピソードは…

スタサプ編集部(編集長) CHIZUKO

どこに行くにも、何を買うのも、スマホ決済に依存して日常生活を送っている私。

ついついお財布を持たずに出かけがちです。
 
先日、天気が良いので、神奈川県鎌倉の神社仏閣でも回るか!という話になったのですが、案の定、お財布を持たずに出かけてしまい、お賽銭を納めようとしたときに「はっ!」と気づきました。
 
最近はお賽銭をキャッシュレス決済できるところもあるようですが、送金ボタンを押す瞬間は、ちゃんと願いを込めたほうがご利益ありそう、だね。
スタサプ編集部 SEN

初回登録がめんどくさくて、つい最近までクレジットカード&Suica以外のキャッシュレス決済を使わずに生きてきました。
 
が!ちょっとした立て替えや割り勘など、友達とのお金のやり取りでPayPay使ってる?と聞かれるシーンが激増。
 
世の中にすごく浸透しているんだな…入れなきゃな…と思いつつまだ重い腰が上がりません。

目次

お小遣い額平均額・中央値は過去と比べて大きな変化なし

まず今みんながもらっている「毎月のお小遣い額」、2025年調査の平均額は5421.5円で中央値は5000円

お小遣い額はここ数年と比べても大きな変化は見られなかったよ。
 

ちなみに高校生の子どもをもつ保護者を対象にした調査でも、渡しているお小遣いの平均額は5638円、中央値5000円でした。

キャッシュレスでのお小遣い、アリ?ナシ?

今回の調査でスタサプ編集部が注目したのは、「お小遣いのもらい方」。

「お小遣いをキャッシュレスでもらいたいか」を尋ねたところ、「キャッシュレスでOK(キャッシュレスでもらいたい+どちらでもいい)」が合計で62.1%と過半数に。
 
理由としては「普段の買い物に使いやすい」(49.3%)、「ポイントつくからお得」(15.6%)、といった理由が多かったよ。
 
一方で、「キャッシュレスNG」っていう人は37.9%。

その理由を見てみると、「なるほど…それは確かに」ってうなずきたくなるリアルな声が集まってました。

NG理由1「学校や生活環境ではキャッシュレス機能がない・使いにくい」

キャッシュレスって便利そうに見えて、実は使えない場所もちらほらあるのが現状。
 
具体的には学食やプリクラ、カプセルトイなど、高校生のみんながお金を使うシーンでキャッシュレスNGなことが多いみたい(現金、なんなら紙幣じゃなくて小銭に両替が必要な場合もあるよね)。

ちょっとプリとって帰ろう!って時にキャッシュレスだと不便なんだね。
 
ほかにも「学校内でスマホが使えない!」(こと/高1女子/群馬県)という声も。

校則でスマホ利用自体がNGの場合、仮に校内の自販機にキャッシュレス決済機能がついていても使えない…なんてこともあるみたいです。

高校生のREAL VOICE

「学食が現金しか使えないから」(メメメ/高3女子/新潟県)

「購買などキャッシュレスが使えないところも多いから」(じーな/高3女子/北海道)

「現金しか使えないお店(ドンキとか)に行ったときに現金に引き換えることができなくて困るから」(みかん/高2女子/三重県)

「プリクラ、スーパーなどキャッシュレスが使えないところがあるから」(か/高1女子/福岡県)

「ガチャガチャなどに使いたい」(ザビ/高2女子/兵庫県)

 

NG理由2「感覚がなくてうっかり使いすぎそう」

「お金を使ってる感覚がなくて、気づいたら残高ゼロ」を懸念する声もありました。
 
「キャッシュレスだと使ってる感覚がないから、使いすぎてしまいそう。お小遣いをもらったって実感もなくなるし」(秋桜/高2女子/東京都)のように、キャッシュレスは「お財布の中身が減ること」を物理的に確認しづらいから、お金を使うハードルは下がりがち。

 

キャッシュレスをメインで使っていて気づいたら月末ピンチ…!なんてのは高校生だけじゃなく、大人でも起こりうるトラップです。涙
 

高校生のREAL VOICE

「PayPayにお金を入れるとついつい使いすぎてしまうから!」(たっつー/高3男子/兵庫県)

「手元にあったほうが今いくらあるから今月はこれを我慢しようと思えるから。キャッシュレス決済に慣れてしまったらお金の計算が遅くなるから」(雪だるま/高2女子/福岡県)

「金銭感覚がおかしくなる。目に見えないからお釣りまできっちり使えない、見えないから使いすぎる」(あおいみかん/高2女子/千葉県)

「なんだかんだ現金が一番可視化されてて使いすぎなくてわかりやすくて良い」(あいぽんぜい/高3男子/埼玉県)

 

NG理由3「現金のほうが“ありがたみ”ある気がする」

上の「使いすぎそう」と一緒によく出てきたのが「ありがたみ」というキーワード。
 
「現金でもらったほうがありがたみを感じる。大事に使おうと思える」(やまp/高3女子/千葉県)のように、現金の「重み」があるからこそ、ちゃんと考えて使えるという人が多かったよ。

高校生のREAL VOICE

「お金の実物がないと、大切さがわかりにくくて、考えずに使っちゃいそう」(きらり/高3女子/奈良県)

「手元に現物がないとどれだけ使ったかの実感がなく怖いから。また、貯金が趣味なところがあるので現物のほうが貯まって行く感じがして楽しいから」(いぬのしっぽ/高3女子/神奈川県)

「お小遣いはお小遣いで「お金が入る」という感覚を感じたいから」(りんざぶろー/高1男子/兵庫県)

 

キャッシュレス自体を否定しているわけではなく、「自分で入金」はアリ

ちなみに「お小遣いのキャッシュレス支給はNG」と言っている高校生も、キャッシュレス自体にはそこまで抵抗はないみたい。
 
「現金が1番使いやすい!チャージしたくなったら自分でする」(のぶと/高3女子/新潟県)のように、高校生にもなればキャッシュレス決済のチャージなんてお手のもの。

一番融通の利く現金でもらって、あとは必要に応じてキャッシュレス化するのがイマドキの高校生の感覚なのかも。

高校生のREAL VOICE

「キャッシュレスが使えないお店のときに不便だから。現金はどこでも使えるから。現金をキャッシュレスに変えるのは自分でもできるが、キャッシュレスを現金に変えることはできないから」(救いようがない奴/高1女子/千葉県)

「現金でもらえば、あとからキャッシュレスに変えられるけど、キャッシュレスでもらった場合は不可逆だから」(マツリカ/高3女子/愛知県)

「現金しか使えないとこがあるし、自分でキャッシュレスに変えることができるから」(歌うリケジョ/高3女子/石川県)

「現金をPayPayなどに入れることはできるけど逆はできないから」(ぱん/高3女子/埼玉県)

※正確にはキャッシュレスから現金に変更は「できない」訳ではなく、手数料がかかるなどの場合が多いです。

 

電子マネー、使用経験アリは約半数

もう一つ、スタサプ編集部が気になったのが「高校生は電子マネーやポイントをどう使っているか」。

「電子マネーを使用をしているか?またそれで得たポイントやそのほかのポイントを貯めたり使ったりしているか」という質問には約半数が「YES」と回答。高校生の間にも電子マネーはそこそこ浸透しつつある みたいです。

 ちなみに「割り勘をするときにキャッシュレス決済を使うことはあるか」という問いでも、約4割が「使う」と回答していたよ。

ピッタリお金を用意しなくてもいいの、便利な時代だよねえ~。
 

 

「歩いて貯めて、観て稼ぐ?」高校生のポイント生活をのぞき見

続いては、REAL VOICEをもとに、みんながどんな風にポイントを貯めたり使っているかを深掘りしていきましょう。

通学=ポイント稼ぎのチャンス?「移動で貯める」が定番化

特に多かったのが、“移動する”だけでポイントが貯まるアプリの活用。

「歩数計、距離測定などでポイントを貯めるアプリを活用」(みかん/高2女子/三重県)のように、通学でポイントが貯まるアプリを使っているというREAL VOICEが何十件も寄せられたよ。

また電車通学で使うICカードのポイントを貯めているという人も。

普段の移動のままポイントが貯まる=無理なく続けやすいのが魅力。

通学距離を“稼げるチャンス”に変えているのが、生まれたときからスマホがあった現代の高校生っぽいなあと思うスタサプ編集部です。

「気づいたらポイントが貯まってた」という声も多く、毎日の行動に自然となじんでいる様子が伝わってきたよ。

高校生のREAL VOICE

「歩数計、距離測定などでポイントを貯めるアプリを活用」(みかん/高2女子/三重県)

「電車や徒歩などの通学時に貯まるポイ活をしています」(あんぱん!/高3女子/東京都)

「通学定期や交通系ICの乗車ポイントを貯めたり、ポイントカードを利用して買い物をしている」(とリプしンっ/高3男子/埼玉県)

「大阪メトロのアプリとICOCAを繋いでいる。地下鉄に乗れば乗るほどポイントが貯まる」(織り姫/高3女子/大阪府)

「最寄りから学校まで徒歩の距離がかなりあるため歩数で貯められるアプリを使っている」(あむ/高3女子/千葉県)

 

ぼんやり流し見だけでも稼げる!動画広告視聴系

次に目立ったのが、「動画を見るとポイントがもらえる」アプリやサービスの活用。

REAL VOICEで目立ったのは高校生に人気のTikTokから派生したTikTokライトを使っているよ!という声でした。

高校生のREAL VOICE

「TikTokライトでログインしたり動画を見たりしてクオカードポイントとか貯めてる」(なな/高3男子/鹿児島県)

「ティックトックライトでの報酬活動で貯めています!!」(salsa8276/高2男子/神奈川県)

「動画を見たらポイントがもらえるアプリなどを使っている」(さむ/高3女子/石川県)

「TikTokライトで毎日動画を見たりログインしたりして貯めています!」(はる/高2女子/千葉県)

通学中やスキマ時間に「ぼーっと受動的に見るだけでOK」な仕組みは、忙しい高校生活の中でも取り入れやすいのが大きなメリット。

TikTokやYouTubeのショート動画のような短い動画を見る習慣がすでに日常にあるから、低負荷で稼げるスタイルが高校生に刺さっているみたいです。


動画広告は広告自体がSNSで見てもらえるように工夫して作られていることも多く、コンテンツとしても楽しめるのかも。

TikTokライトは友達紹介コードで+αのポイントをもらえることもあるから、友達に紹介する人も多そうです。

 

コツコツ型も健在。アンケート・アプリDL・ミッション系

一方で、「アンケートに答える」「ゲームで稼ぐ」「アプリをDLして条件達成」など、“作業系”でポイントを貯めている人もちらほら見受けられたよ。

高校生のREAL VOICE

「ポイントサイトで暇な時にアンケートに答えてPayPayを獲得したり、ゲームをダウンロードしてミッションクリアでPayPayを獲得したり、動画を視聴してPayPayをもらってます」(かつ/高2男子/兵庫県)

「ポイ活アプリで貯めたポイントをPayPayポイントなどに交換する」(みほ/高3女子/東京都)

「マクロミルやキューモニターで稼いでいます」(リョウ/高3男子/神奈川県)

「モッピーで簡単な案件をやってる」(雷太/高3男子/茨城県)

「自分で動いてポイントを得る」という、能動的なスタイルは、ちょっとしたアルバイト感覚に近いのかも⁉

作業量に対して得られるポイントは少額かもしれないけど、「選んで行動した分が貯まる」という実感が、楽しさや継続につながっているといえそうです。

 

貯めたあと、どうしてる?“運用”や“目的買い”の声も

REAL VOICEでは、還元率を意識して電子マネーやキャッシュレス決済を選んでいる様子や、貯めたポイントを運用しているという声も寄せられたよ。

高校生のREAL VOICE

「楽天ペイ支払い、最も還元率が高い」(エフアット/高2男子/東京都)

「細かい買い物でもポイントカードを提示する」(にぱ/高2男子/大阪府)

「運用により電子マネーを貯めている。」(ネコダイスキ/高2男子/愛知県)

「PayPayポイントの運用をしたり、ローソンに行くことが多いからポンタポイントを貯めたりしてる!」(たっつー/高3男子/兵庫県)

「ポイント運用をしています」(かっきー/高3男子/滋賀県)

「貯めて終わり」ではなく、「どうやって増やすか」まで考えている高校生男子3人、マネーリテラシー高い…!

数年前に家庭科での金融教育がスタートした影響もあって、リスクの低いポイント運用を“初めての投資体験”として取り入れている人も出てきているのかも。

ポイントをきっかけに、お金との向き合い方に“自分なりのルール”をもち始めている様子がうかがえました。

 

高校生から見て、保護者は「お金に詳しい」と思っている?

最後にお小遣いの支給元(?)である「保護者」についてリサーチ!

高校生のみんなから見て、保護者の方はお金に詳しいと思うかを聞いてみたよ。


 調査の結果、約半数が「自分の保護者はお金に詳しいほうだと思う」と回答。

「詳しいとは思わない」は約1割半という結果になりました。

ある程度は信頼を勝ち取れている…といっても良さそうです。

 

うちの保護者、お金に詳しい…!と思う4つの理由

 高校生のみんなが感じる「うちの保護者、お金に詳しいかも?」と思う理由は大きく4つ!REAL VOICEをもとに分析してみたよ。

1. 金融関連の職業・資格や専門知識がある

一番多かったのは「税理士」「銀行員」「会計士」「金融系の仕事」「FPの資格もち」など、専門性のある職業や資格をもっていること。

知識や経験の“裏づけ”がある分、話の内容に説得力があるという印象を受けている高校生が多いみたい。

高校生のREAL VOICE

「父は公認会計士なので私も妹もその影響で細かくお小遣い帳をつけるし家計簿も母がていねいにつけていて父はアドバイスもくれる」(はる/高2女子/東京都)

「母が銀行職員であること」(泉樹/高2女子/山形県)

「東大卒だから言ってることなんでも正しいと思ってしまう」(あづまぢ/高3女子/神奈川県)

「親が税理士であるため、税金の考え方やニュースについてよく家庭内で討論するとき。また投資などを積極的に行っているのを知ったとき」(hiro8/高3男子/群馬県)

「FPの資格をとっていた」(マツリカ/高3女子/愛知県)

「お父さんは銀行で働いていて、お金を身近にとらえているし、お母さんも、金銭面で相談したら的確なアドバイスをくれるから」(ユー/高3男子/大阪府)

横道にそれちゃうけど、 保護者の得意分野や職業が高校生自身の進路選びに影響を与えているケースってよくあるよね。

この設問に限らず、今回のお小遣い調査では保護者の職業に触れたコメントが多かった!

今に始まったことではないんだけど、高校生のみんなは保護者の姿をよく見て進路を考えているんだなあと感じたスタサプ編集部でした。

 

2. 投資・資産運用をしている&投資の話をしてくれる

「親が投資してる」「NISAの話をされた」「株をやってるのを見た」など、実際に資産運用に取り組んでいる姿を見て“詳しそう”と感じたというコメントもたくさん!

単に投資をしているかどうかだけでなく、“その話を子どもにも共有しているか”が、詳しさの判断材料になっているようです。

高校生のREAL VOICE

「投資をしていると聞いたとき」(ゆや/高2女子/長野県)

「投資で利益を上げている」(とうふぁ/高2男子/愛知県)

「資産運用をしてるから」(あ/高1男子/京都府)

「新NISAの話をされたとき」(ユーマ/高3女子/群馬県)

「投資のときのコツを教えてくれる」(救いようがない奴/高1女子/千葉県)

世間では新NISAなどの制度が浸透し、学校では家庭科の授業で金融を学び、ポイント運用も身近になってきた今。

「投資ってどうなの?」という話が家庭内でも自然と出てくるようになっているのは、高校生の関心の中に“投資”というテーマがじわじわ入り始めている証なのかも。

 

3. 家計管理がしっかりしている・節約している

続いては、保護者の日々の生活から「お金に詳しい」と感じているパターン。

「家計簿をつけてる」「安い店を見分けてる」「節約の工夫がすごい」など、目の前の買い物や管理スタイルに納得感があると、「実践している=よく知ってる」という認識につながっていくよう。



特に「まとめ買い」「比較して買ってる」「やりくりしている姿を見た」など、日常のちょっとした工夫に注目しているコメントが目立ったよ。

高校生のREAL VOICE

「家計簿をしっかりつけているから」(かのん/高2女子/山形県)

「必要、不要を頭に入れて行動している。どうしてもという際も、安く済むように考えて行動している」(りんざぶろー/高1男子/兵庫県)

「節約上手」(オレンジ魔人/高2男子/静岡県)

「姉の家を探すときに何も見なくても相場や敷金礼金の計算がわかっていたから」(おもち/高2男子/北海道)

「塾の契約のときなどに隅から隅まで契約書をちゃんと呼んでいて、辞めるならいくら返ってくるかなどを把握していたから」(きらり/高3女子/奈良県)

「将来の私のための貯金をしていることや、保険について話しているとき」(おかずのごはん/高3女子/三重県)

「ぼくはけっこうお金すぐ使い切るんだけど母さんはうまくやりくりできているから」(よっしー/高2男子/兵庫県)

「買い物するとき、物の額を見てすぐ高いか安いかなどをわかってるから」(とろろ/高3女子/千葉県)

「どれにどのくらい使ったかを大体把握しているから」(こう/高3女子/長崎県)

 

4. 日常の会話や行動を通して“お金のこと”を教えてくれる

「お小遣い帳をつけさせられている」「貯金のしかたを教わった」など、実践的な形でお金の知識を共有されていることが、信頼感につながっているケースもちらほら。

「税金のことをニュースで話してくれた」「買い物の相談をしたら理由までていねいに説明してくれた」など、保護者との会話やアドバイスの中で“具体的に説明できる力”を感じた=詳しいと思ったという声もありました。
 
どちらにも共通するのは、「ちゃんと子どもに伝えてくれているかどうか」という点。

情報の正確さだけでなく、教える姿勢やわかりやすさ、実践への落とし込みも、詳しさの一部として受け取られているんだね。

高校生のREAL VOICE

「買い物相談をしたときやめたほうがいい理由まで教えてくれた」(こと/高1女子/群馬県)

「リボ払いの恐ろしさを教わったとき」(ふみ/高3男子/沖縄県)

「税金のニュースのこととか、食品の値段とか話してるとき」(まゆげ/高3女子/神奈川県)

「歴代のお札に載ってる人の事を知ってるから」(ぴ/高3女子/山形県)

「世間のお金に関するニュースをわかりやすく解説してくれる」(ユッチー/高1男子/長野県)

「ニュースで景気や株の話をみると注釈を教えてくれる」(れい/高2女子/岩手県)

「必要な分以外は貯金してくれるので将来のためのお金が貯まります!」(ポン酢/高2女子/茨城県)

「お小遣い帳をつけさせられている」(ようくん/高2男子/神奈川県)

「貯金額やアルバイト代から何円1カ月で使うと今後どれくらい貯まるかなど」(パンのみみ/高3女子/北海道)

 

うちの保護者、お金に詳しくないかも…?と思う4つの理由

一方で「あんまりお金に詳しくないんじゃ…?」と疑惑のまなざしをもっている高校生に、その理由を聞いてみたよ。

大人としてはちょっと見るのが怖いけど、現実をしっかり受け止めていきましょう…!

 

1. お金の話をしていない・聞いたことがない

圧倒的に多かったのが「お金の話をしてくれない」「お金の話をしたことがない」といった声。

お金の話って家族間では若干しづらいけど、伝える姿勢がないと「関心がないのかな」「よくわかってないんじゃないかな」と受け取られているようです。

高校生のREAL VOICE

「話されたことないから」(にー/高2女子/三重県)

「お金の関係の話をしたことがない」(りんご/高3女子/静岡県)

「投資とか教えてほしいのにあまり教えてくれない」(M/高3女子/兵庫県)

「お金の話を全然しない」(ちにに/高1男子/京都府)

 

2. 行動・態度から“詳しそう”に見えない

「無駄遣いが多い」「すぐお金を使ってしまう」「衝動買いしている」など、保護者の普段の行動からマネーリテラシーが高くないのでは?と感じているケースもそこそこありました。

 

お小遣いの渡し方や買い物のしかたが“雑”に見えると、「お金についてちゃんと考えてなさそう」と思われがち。

言葉よりも日々の態度が伝わっていることがよくわかる結果となりました。

保護者の皆さん、高校生はそういうとこもしっかり見てますよー!

高校生のREAL VOICE

「無駄遣いが多いから」(ガーリック/高3男子/愛知県)

「親自身が衝動買い多い」(歌うリケジョ/高3女子/石川県)

「親もパチンコ、服などでお金を溶かしているから」(ららら/高2男子/島根県)

「お金の計算が下手」(しづ/高3女子/東京都)

「すぐ使う」(うなうな/高3女子/神奈川県)

 

3. 制度などの知識がなさそう&自分のほうが詳しい

「NISAについて知らなかった」「税金の話をしても答えられなかった」など、金融制度の話題に対して反応が薄いとマイナスな印象に。

学校の授業やSNSなどで投資や税金の情報に触れる機会が増えている今、高校生も“制度の理解度”に目を向けていることがわかります。
 
なかには「親より私のほうが知ってる」「キャッシュレスのことを聞かれた」など、実際の知識量において“逆転”が起こっているケースも。

特に電子マネーやQR決済などのデジタル系のジャンルに関しては、「親のほうがついてきていない」という感覚がリアルに語られていたよ。

高校生のREAL VOICE

「投資についての知識があまりないと思う」(みそ/高2女子/岩手県)

「税金や投資について質問したとき、わからないと言われる」(らずり/高1女子/長野県)

「奨学金の話とかあんまりわかってなさそうだから」(み/高3女子/長野県)

「自分よりもクレカや銀行のことが詳しくないから」(o_o/高3男子/静岡県)

「PayPayの使い方を私に聞いてきたとき」(秋桜/高2女子/静岡県)

「絶対値じゃなくて相対値(相場に比べてどれだけその商品が安いか)の話をしているのに、「(その値段は)高い」と注意を受けたから」(Michael/高2男子/千葉県)

 

4. よくわからないけど「詳しくなさそう」な印象

「知らなさそう」「チンプンカンプン」といった、言語化は難しいけれど「うちの保護者、わかってなさそ~」な感じがにじむ声も少なくなかった。

明確な根拠がなくても、家庭内の雰囲気や反応、空気感から判断されているってことでしょうか。

「なんとなくそう思っている」が、みんなの素直な本音だったりもするんですね。

 

【まとめ】お小遣い調査を通して見えた、等身大の金銭感覚

お小遣いの平均額は5421円で、過去最高。

一方で、金額そのものよりも、「どうもらうか」「どう使うか」に注目したくなる声がたくさん集まったよ。
 
「キャッシュレスでOK」と答えた高校生が約6割にのぼる一方で、「学食や購買で使えない」「保護者が現金でしかくれない」など、環境や家庭事情に根ざした理由から“現金派”を選ぶ高校生も少なくない。

また、お小遣いとは別にポイントを貯めたり、ちょっと運用してみたりと、“もらう・使う”だけでなく“自分で動かして増やす”という感覚が、じわじわと広がってきているみたい。
 
保護者に対して「お金に詳しい」と答えた高校生は半数以上。

それは知識の多さというより、「日常の買い物のしかた」「ニュースの話題の切り取り方」「貯金や投資を一緒に考える姿勢」など、“伝え方”や“普段の行動”を通して感じ取っている信頼なのかも。
 
調査を通してあらためて感じたのは、高校生たちはお金のことを「大人が思っている以上にちゃんと見てるし、ちゃんと考えてる」ということ。

まだ社会には出ていない立場でも、「自分に合ったお金との距離感」や「保護者の金銭感覚から学ぶこと」に、日々向き合っている姿がありました。

 

●アンケートに答えてくれたのは…

スタサプ編集部の頼もしき味方、「スタサプ進路高校生エディターLINE」「スタサプ進路公式LINE」の友達に登録してくれている高校生のみんな。協力ありがとう!

・調査期間:①2025年5月16日(金)~5月18日(日)、②2025年05月16日(金)~2025年05月17日(土)
・調査方法:①②共にインターネットリサーチ
・調査対象:①全国高校生男女(『スタディサプリ進路』の高校生エディター/公式LINE登録者) ②高校生の子どもをもつ保護者
・有効回答数:①694人(男子285件、女子395件、回答しない14件)、②310人(男性155件、女性155件)
・調査実施機関:①株式会社リクルート、②株式会社マクロミル


この記事の調査に協力してくれたのは日本全国にいる高校生エディターのみんな。

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