【恋愛サイエンス倶楽部】男子は告白されたらとりあえずOKしちゃうもの?…編
好きな人との接し方、気の引き方、付き合い方…恋はモヤモヤすることばかり。
でもその悩み、実は科学的に解明できちゃうらしい!
高校生の甘酸っぱい恋のお悩みを、科学者がスパッと解決します♡

恋愛学者 森川友義教授
早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士。政治学者として少子化対策を研究するにあたり、根幹である恋愛を学問的に分析する「恋愛学」を確立、恋愛にまつわる著書多数。
「恋愛学とは、恋愛の本質を科学的手法によって研究し、普遍的な法則を明らかにする学問です。」
目次
イマドキ高校生の恋愛実態をデータ化!
お悩み相談のその前に、イマドキ高校生の恋愛事情をデータ化!みんなは今、恋してる?
そもそも恋愛に興味ある?
勉強・部活・推し活…、いろいろなことが忙しい高校生でもやっぱり恋愛に興味ある派が多数!
この連載の立場からしても安心です(笑)。
将来、誰かと結婚したいと思う?
現代はもはや独身・少子化時代。でも高校生の8割は結婚願望があると意外な結果に!
みんな、この連載で恋愛偏差値を上げて理想の将来をかなえよう!
お悩み1:よく男子は「積極的に行くべき!」「会話がおもしろければモテる!」と言われるけど、女子にとってタイプじゃない男子とは話したくないのでは…?(さんぴん茶・高2男子・東京都)
【説明しよう】残念ながら否定できず…!女子は自分にとって魅力的な「質」で男子を選ぶ!
生物学的に、女子は「自分の好きなタイプと違う男子」との会話は心理的コストを高く感じ、おもしろさだけでは限界があるとされている。
進化生物学から説明すると【選択的配偶者戦略】
妊娠や出産、育児をしてきた女性は、男性より肉体的・時間的な多くの投資を必要とする。
そのため、自分にとって「より質の良い男性」を選ぶ性戦略を本能的にとる。

ユー モアは男子のモテの秘訣とは言えます。
【解決しよう】あきらめるな!男子にも策はある!
女子の意識を「タイプじゃない」から「でも気になる」に変える秘策を伝授!
科学的な有効対策① サラミ戦術
薄くスライスして少しずつ食べるサラミ のように、一気に距離を縮めず、毎日少しずつ距離を縮め、相手の抵抗を最小限にしながら近づくテクニック。
最初はアイコンタクトだけ、翌週は「おはよう」の一言…という具合に、毎日積極的に行くが、進む歩幅は小さくてOK。
科学的な有効対策② 「自己開示」戦略
プライベートなことを開示すると、短時間でも親密性が高まるという心理学の研究がある。
例えば「小さいころ、親が離婚し悲しかった」「入院生活が長く内気だった」など、二人だけの秘密になるような話が◎。
「この人は私に心を開いて いる」と感じさせれば、心理的距離は一気に縮む
日々、ユーモアを磨く努力は怠らず小さく刻みながら距離を縮めて振り向いてもらうべし!
お悩み2:男子は、ただの女友達と思っていた人から告白されたら、 恋愛的に好きじゃなくてもとりあえずOKしちゃうもの?(わらびもち・高2女子・宮崎県)
【説明しよう】残念ながら…、答えは YES。男子は「質」より「数」を追求しがち!
男子にとっては恋人がいない「0」か、恋人がいる「1」の状態を選ぶか、という認識。0と1では1を選択する可能性が高い。
すぐOK しちゃう男子の思考
1.自己価値の確認欲求
告白されることで自分の魅力が認められたように感じ、承認欲求・自尊心が満たされ「断る理由がない」と感じて受け入れる。
2.可能性探索型戦略
恋愛的な感情がなくても「これから好きになる可能性がある」「様子を見たい」とせっかくのチャンスを逃さないようOKする。
【解決しよう】男子には告白するより告白させると円満に!
特に若い男子には上記の傾向があり、告白する場合は慎重に。
戦術を駆使して相手から告白させるテクニックを身につけるのがオススメ。
科学的な有効テク①好意の返報性
例えばさりげない誉め言葉、軽いボディタッチ(触覚による親密性の増加)が有効。

科学的な有効テク② 「希少性」戦略
例えば、ほかの男子と話す姿を見せる、「最近告白された」など競争性のにおいを出すなど、「このままでは誰かに取られる!」と焦りを生ませるのも一つの手。

彼にとって自分を「気になる存在」にして男の狩猟本能 スイッチをON にせよ!
「好意の返報性」と「希少性戦略」は同時に行なうとより有効です。
意中の人に自分の存在を印象づけて「なんか気になる存在」に。

今回は生物学的に男女それぞれ備わっている恋愛感の違いがわかり、とっても興味深かったです!
われわれも高校生の時にこの違いを知っておけば人生何か違ったかも!?(涙)
※1 高校生エディターのお悩み:2023年10月~11月までにアンケートを実施して得られた内容です。高校生・有効回答数109。(編集部調べ)
※2 恋愛データ解析コラム:※2025年1月に実施したアンケートより。高校生・有効回答数154。(編集部調べ)
Text & Edit/YUCO, Illustration/Takashi Taima, Design/Kaho Yamashima(ma-h gra)