エンタメdeお仕事発見SHOW 第6回「スポーツ」に関わるお仕事編

オレの名前はDJサプリ。

音楽はもちろん、マンガもドラマも小説も、エンタメ全部に愛とビートを注ぎ込むエンタメDJだ!
 
暑さが残る9月だけど、もうすぐ秋にフルIN!

みんなはどんな秋にするつもりだ?

スポーツの秋?食欲の秋?芸術の秋?

オレはもちろん…音楽の秋、いや、“エンタメコンテンツの秋”一択だYO☆
 
ってわけで今月も、マンガ・ドラマ・小説etc.…

見るだけ・読むだけで、息抜きにも進路のヒントにもなる“お仕事エンタメ”をフルビートでお届けするぜ♪
 
「文理選択が迫ってきて、ちょっと焦り出した…」

「将来?よくわかんないけど、とりあえず理系にしとくか?」

そんな進路迷子なキミ、Welcome!

まずは楽しみながら、自分に合う“未来”を探してみようぜ!

まずはチェックリストでオススメ度を確認!

YO!

今回のテーマは「スポーツ」にかかわるお仕事だぜッ!
 
スポーツのプロフェッショナルって聞くと、パッと浮かぶのは選手とか監督かもしれないけど、実はそれだけじゃねぇんだ!

試合を支えるスタッフ、選手をケアするトレーナー、実況で盛り上げるアナウンサー、感動を伝えるメディアの人たち…。

見えないところで、プロたちがバッチリ活躍してる!

スポーツの裏では、最強のチームが動いてんだ☆
 
まずは、そんな“スポーツの世界”に自分が向いてるか、このチェックリストで確認してみてくれ!
□ スポーツするのも観るのも、どっちも好き!

□気になったら止まらない!すぐに深掘りしちゃうタイプ。

□人とつながるの、大歓迎☆コミュニケーションで盛り上げたい!

□白熱の攻防にドキドキ。“1秒先の展開”が好物!
ひとつでも「それ、オレ(ワタシ)かも!?」って思ったキミ、スポーツ系のシゴト、ハマる可能性アリ☆

さぁ、ビートに乗せてエンタメ紹介いくYO〜!

 

①着ること、履くことで勝ちにいく!「スポーツアパレル開発」の小説-『陸王』

どんな話?

①着ること、履くことで勝ちにいく!「スポーツアパレル開発」の小説-『陸王』
『陸王』池井戸潤著/集英社文庫

スポーツアパレル開発ってのは、“着る戦略”をデザインするビジネスプレイヤー!

ケガを防ぐ、動きをサポートする、快適さを提供する…。

そのために素材の選定、構造設計、フィールドテストまで、全部がリアルな戦いなんだ。
 
その熱い思いをド直球で描いたのが、小説・ドラマ『陸王』!

舞台は、創業100年の老舗足袋メーカー「こはぜ屋」。

時代の流れに取り残され、業績はどん底。

そんな中で、社長・宮沢が決断する。

「ウチの技術でランニングシューズを作る!」

資金ナシ、人手ナシ、後ろ盾ナシ。

でも、「走る人のために」という思いだけで動き出すこはぜ屋チーム!

大手メーカーからの嫌がらせにも負けず、あきらめない。

そして完成したのが、魂を込めた一足「陸王」。
 
選手が陸王を履いてゴールを駆け抜けるとき、それを支える作り手たちの思いも、確実にそこにある。

信じる力、仲間の絆、逆境に立ち向かう気迫。

全部が詰まった熱量フルスロットルなラストは、読んだら震える。

そんな一作だ!


どこで読める?

このアツすぎる物語は、集英社文庫からドロップ済み!

紙でもデジタルでも選べるから、キミのスタイルで読めるぜ。
 
しかも、2017年にはテレビドラマ化もされてるから、映像で“陸王ビート”を感じたい人はドラマから入ってもGOOD!

『陸王』池井戸潤著/集英社文庫 紙版1430円



働くとはどういうことかを 池井戸ワールドで学べ。 大人の本気、シビれる!

どうやったらなれる?

YO!

スポーツアパレルの開発は、ただの“服作り”じゃないぜ!

吸湿速乾、ストレッチ性、軽量&強度…。

選手がガチで戦えるギアを作るには、素材と繊維の知識がMUSTだし、動きやすさを追求するなら、カラダの構造や運動生理学の理解も必須!

見た目も仕上がりもこだわるなら、デザイン・パターン・縫製技術までしっかり押さえたいところ。

何を軸にしたスポーツアパレルを目指したいかで選んでくれ!
 
【大学なら】

・素材や機能性を突き詰めたい → 工学部(繊維・材料系)

・アスリートの体の動きを理解したい → スポーツ科学部

・プロダクトの魅せ方を極めたい → デザイン学部

・マーケティングや戦略で勝負したい → 経営学部
 

【専門学校なら】

・実践的なデザイン・パターン・縫製スキルをバッチリ学びたい→ファッション系

・アスリートの体の動きを理解したい→スポーツ系


卒業後は、大手スポーツメーカーの開発部門に就くのが一般的だ。

アスリートに関する知識、センス、そして熱量!

全部そろえて“勝てるギア”をプロデュースする、それがこのシゴトだぜ☆

②スポーツを“伝える”プロ!「スポーツジャーナリスト」の小説-『彼方のゴールド』

どんな話?

②スポーツを“伝える”プロ!スポーツジャーナリスト」の小説-『彼方のゴールド』
『彼方のゴールド』大崎梢著/文春文庫

試合のパフォーマンスだけでなく、その裏にある努力、葛藤まで独自の切り口で報道するのが、スポーツジャーナリストの仕事だ。

雑誌の原稿を書いたり、本を出版するために、汗ほとばしる瞬間を目撃&取材!
 
この小説の主人公・明日香は、出版社の営業から突然スポーツ雑誌の編集部へ異動!

スポーツに興味も知識もゼロで現場に放り込まれた彼女が、野球・サッカー・水泳…あらゆる競技を取材していくうちに、「スポーツを伝える」ことの意味とおもしろさに目覚めていく☆

選手の表情、スタッフの連携、会場の熱気…。

それらを“記事”に昇華させるこの仕事にもめちゃくちゃアツい舞台裏がある◎
 
フォトグラファー、ライターなどの外部スタッフとチームを組んで、ひとつの「伝える」を作り上げていく姿も必見だYO!

どこで読める?

このパッションあふれる“伝える側”の物語、文春文庫から紙&電子、どっちでも読めるぜ!

しかも、明日香が働く「千石社」は、この作品だけじゃなく、著者・大崎梢さんのほかの小説にも登場するおなじみの出版社。

出版業界を舞台にしたシリーズのひとつなんだ!

ほかのシリーズを読んで出版業界についてもっと知るのもNice!
 
『彼方のゴールド』大崎梢著/文春文庫 紙版869円


望まぬ異動でも 前向いて進む姿に マジで勇気もらえる!

どうやったらなれる?

YO!

スポーツジャーナリストになりたいなら、次のどれかに就職するのが近道!
 
① 新聞社・出版社に就職

→試合を取材して記事を書いたり、インタビューで選手の“裏側”を掘り下げる!
 
②テレビ局にGO
→ スポーツニュースの制作、ドキュメンタリー番組の企画・取材、中継現場のサポートなど、映像と言葉でスポーツを届ける!
 
③ WebメディアにJOIN
→ SNSやサイトで、リアルタイムに独自の視点を発信する!
 
どのメディアでも大事なのは、「自分だけの視点」と「正確な情報をわかりやすく伝える力」。

それらを、大学や専門学校で学ぶのがオススメだ!
 
【大学なら】

・文章力や情報収集を鍛えたい → 文学部・社会学部

・競技への理解を深めたい → スポーツ科学部・体育学部

 【専門学校なら】

・情報を発信する実践力をつけたい→マスコミ・ジャーナリズム系

・社会の中でのスポーツについて考えたい→スポーツビジネス系
 
“好き”だけじゃなく“伝えたい”があれば、キミにもこの道、開けるかもしれない!
 
詳しくはここをチェック!

スポーツジャーナリストになるには


③静かに熱く試合をコントロール!「スポーツ審判員」のマンガ-『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』

どんな話?

YO!

グラウンドの真ん中で、誰より冷静に。

でも心の中はアツくたぎってる…。

それが審判だ!
 
マンガ『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』は、サッカーの世界を支える“裏方”たち11人に光を当てた短編集!
 
第1章の主役は「審判」。

ピッチ上でルールを守らせ、試合をスムーズに進行させるため、選手と同じ、いやそれ以上に走って、判断し、笛を吹く。

カードを出す、そのアクション一つの重み。

誤審ひとつで、選手のキャリアも、チームの未来も左右しかねない。

だからこそ、選手やサポーターからの視線は、いつも厳しい。

それでも公正なジャッジを貫く“覚悟”がそこにある!

物語では、そんな審判の孤独、重圧を超えてピッチに立ち続ける理由が語られる。
 
「審判って地味でしょ?」って思ったキミ、読めばわかる。

その背中には、スポーツを成立させる“誇り”があるんだぜ!
③静かに熱く試合をコントロール!「スポーツ審判員」の漫画-『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』
『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』能田達規著/実業之日本社

どこで読める?

『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』は、実業之日本社から紙でも電子でもドロップ済み!

「審判」の話は第1巻に収録。

ほかにも実況アナウンサー、スポーツカメラマン、通訳など、“支える人たち”が続々登場するぜ!

第2巻では、代表チームの料理人や、クラブの営業マン、ライターなど、さらにディープな裏方ワークが描かれてるYO!
 
リアルな現場の熱をコミカルに、でもガチで描いてるこのシリーズ、スポーツ好きなら見逃し厳禁だ!
 
『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』能田達規著/実業之日本社 紙版681円



誰一人欠かせない! みんなが脇役で みんなが主役なんだ☆

どうやったらなれる?

YO!

スポーツの公正を守る“ジャッジのプロフェッショナル”、審判。

多くの競技では、それぞれの競技団体が定めた審判資格を取る必要があるんだ!
 
▶ 例えば【サッカー】なら…

都道府県サッカー協会の講習を受けて「4級審判員」からスタート!

講義・実技・ルールテストで基本を学び、経験を積んで昇級していくんだ。

Jリーグや国際試合を担当するのは、トップランクの資格保持者のみ☆
 
▶ 【野球】なら…

NPB(日本野球機構)が開催する「アンパイア・スクール」を受講。

書類選考→キャンプ→海外研修→独立リーグ派遣→研修→育成→本採用ってステップで、めちゃくちゃ狭き門!

 ▶ 【相撲】なら…

審判=「行司(ぎょうじ)」。

相撲部屋に入門して、師匠の推薦→行司会&日本相撲協会の承認が必要だ。

ここからさらに修業を積んで、番付を上げていく力士さながらのストイックな世界!
 

学びの場としては、大学ならスポーツ科学、運動生理学、心理学、社会学などがオススメ。

選手とのコミュニケーションや判断力の土台が学べるぜ!

専門学校ならスポーツビジネス系・インストラクター系の学校で、審判資格取得をサポートしてくれるコースもある。

実習の中でリアルな“ジャッジの現場”を体験できる学校もあるYO!
 
もっと詳しく知りたくなったキミは、ここをCheck!

スポーツ審判員になるには


どうだったかな?

いつも観てたスポーツの試合も、次からは“働く人の視点”で見えるかもな!

「ちょっとアリかも?」って思ったキミ、今が視野を広げるチャンスだYO☆
 
スポーツに関わる仕事。選手、インストラクター、アナリストetc.人気の職種を徹底解説!
 
最後にオレのRAPでシメるぜ!

(太字のところで韻を踏んで読んでくれ)

ハイスクール進路はまるで迷路

あふれる選択肢は輝く未来への接続詞

さぁ未来向上のために今こそ行動
 
来月のフロアも、また熱くなる予感…!

どんなシゴトに出会えるか、楽しみに待っててくれYO☆

 
文/桜庭由紀子 イラスト/カケヒジュン 構成/前田こころ