現役高校生が回答!利用経験が90%超え「生成AI」に関するアンケート2025
やっほー!スタサプ編集部です。
2学期が始まった日本全国の高校生たちよ。定期テストの準備は順調かな?
「近頃の現役高校生の勉強法が気になる!」なんて考えていると、とある二文字(アルファベット)が頭に浮かんできたよ。
睡眠、集中、効率…ノーノー。
浮かんできたのは、そう。\生成AI /
ということで、今回の大調査テーマは「生成AI利用について」に決定!
どれくらいの高校生が使ったことがある?どんなことに使ってる?など、勉強に限らず、みんなの生成AI利用の実態に迫ります☆
良い活用法は参考になるかも!是非最後まで読んでみてね!
目次
スタサプ編集部の「生成AI利用」にまつわるエピソードは…
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アフリカの大学生たちに向けて、
日本からZoomを使って、ITの知識について専門家が講義をする、
っていうボランティア活動をやっていました。
といっても、私はIT知識の講義をする人ではなくて、
あくまでZoomの配信の手続きやら、
アフリカ側の関係者や日本側の講師の人と細かい段取りを決めたり
講義後の学生さんのアンケートを集計したり、
といった裏方のちょっとしたお手伝い役でした。
ITの知識、といっても幅広いけど、 人気があったのは、「生成AI」の授業でした。
通信環境の関係で、
うまく日本からの音声が届かなかったりして、 2時間の講義が3時間ぐらいになったこともあったけど、
みんな真剣かつ熱心に講義に参加してくれていました。
今ごろ、あの学生さんたちは、
生成AIを活用してバリバリ仕事しているのかしら?
そうだったら、うれしいな。

幼い頃、(それを見に行ったわけじゃなかったんだけど)KADOは映画館で見ることになって、そして話の理解が追いつかないのに全身で号泣した記憶。
そのSF映画のなかで「生成AI」と呼ばれていたものと、今、私たちが「生成AI」と呼んでいるものはきっと全然違う点もあるのだと思うのだけれど(なんせ映画の理解に追いつかなかったもので…記憶も曖昧でソーリー。)
かつてものすごく遠い遠いに将来になってからしか実現されないと感じていたことが
すごく身近になって、思いのほか自分も使う側になって、“これはすごい未来の入り口に立っているのかもしれない!”と勝手に感動したりしています。
みんなの調査回答で学びながら、マネできそうな活用方法を見つけたいな☆
アンケートに協力してくれたのは、日本全国の高校生エディター&「スタサプ進路公式LINE」の友達に登録してくれている高校生のみんな。協力ありがとう!
ちなみに高校生エディターLINEへの登録リンクは記事の最後に案内があるよ~。
【調査概要】
回答者属性:高校生
有効回答数:688人(男子256人、女子422人、回答しない10人)
調査期間:2025年7月21日(月)~7月23日(水)
生成AIの利用経験は?
まず最初は、「高校生のみんなって、生成AIを使ったことがあるの?」という利用経験に関することあれこれを調査してみるよ。 ここから先、「生成AI」という記載は例えばChatGPT、Geminiというような生成AIのことを意味します。
みんなは日常で、学校で、どんなことに使ったことがある?
利用経験は90%超え!
1つ目の質問は、生成AIを(一度でも)使ったことがありますか?というクエスチョン。
「現在も使っている」&「使ったことがある」=Yesの回答が92.5%に到達。
KADOは半分以上のみんなが使ったことがあるかな~なんて予想をしていたんだけれど、予想をはるかに上回って、経験者が大半を占めるという結果に。
どんなシーンで使っているの?がますます気になる!
学校や学習観点では「探究」の活用が過半数に到達
どんなシーンに使っているの?日常での利用、学校での利用をそれぞれアンケート。
まずは学校・学習での利用シーンを多い順に並べてみていくよ!
なんとなんと‼「生成AIを使ったことがある」みんなのうち、半分以上が総合的な探究の時間など調べ学習で使ったことがあると判明‼
高校生にインタビューをしていると苦手な教科の問題を作ってもらってるよ~という話と、その延長で参考書の解説を更に解説してもらってるよ!なんて経験談を聞いたことがあるよ。
理解する途中で出てきた“よく分からないこと”をすぐに重ねて質問出来たり、そもそも“理解すべきことが何か”自体を明らかにするためのサポートをしてくれたり、、生成AIの良いところを活用している人が多そうだね!
そういった相談・解説と時短で効率的な学習が、ざっくりとした活用方針と言えそうかも。
この表現は英語でなんていうのか、この文を指定した構文を使って英訳させる、日本語の別の表現や適切な表現を聞く、Wordの使い方や情報のPythonのコードの意味を聞く、など(だれか・高2男子・富山県)
・生物の課題など、わからないものがあったとき情報を整理してもらう(とまと・高3女子・千葉県)
・ 授業での疑問点や探究的な課題を調べる(すぬ・高2男子・滋賀県)
・ 課題研究のテーマ相談をしています(ささみ・高2女子・兵庫県)
・ 主に、数学の問題の採点をしてもらったり、類似問題を作ってもらったりしています。また、課題一覧を送って、スケジュールを管理してもらっています(よーぐると・高3女子・東京都)
・先生に相談するまでもないかなと思うちょっとした進路の相談(SK・高3男子・奈良県)
・ スライド作成が助かった(エアーコンディショナー・高2男子・長野県)
・ 英会話の練習(大谷・高3男子・滋賀県)
プライベートでは相談・調べ物+創作活動も
学校・学習での利用シーンが分かったところで、日常利用シーンも同じ傾向なのかな?を確認してみたよ。
やっぱり多い利用シーンは、調べものと相談関連。とくに相談系では「人には言えない」というプライベート空間の雰囲気漂うものとなりました。
そして!第3位には創作活動がランクイン‼音楽やイラスト・画像、小説など自分だけの楽しみを生成AIと一緒に作っている様子が伺える結果になったよ。
総じて、使う頻度としては週1~2回程度の人が多いみたい☆
・ 恋愛相談してます笑(のりたまご・高3女子・愛知県)
・ 食事のカロリー計算、ダイエット計画(かいこ・高3女子・奈良県)
・ 自分に似合うメイク道具や、友達と遠出する時の交通手段などを聞いている(つき・高3女子・愛知県)
・ 友人への返信に困った時にどうしたほうが良いか考えてもらったことがあります(かりん・高3女子・愛知県)
・ ふと思いついたどうでもいいような疑問を聞いてる(てらぽけ・高3男子・東京都)
・ 自分が描いたイラストを送って褒めてもらって自己肯定感をあげている(あすな・高3女子・東京都)
・ 陸上の動画を解析してもらう(Jackson・高2男子・兵庫県)
生成AIに質問→回答をそのまま使う人は13.7%にとどまる
これだけ活用されている中で、少し気になるのが「生成AI」の回答の扱い方。
実は大人でも生成AIの回答が間違ってた!とか、生成AIが言っている事に振り回されて余計な時間がかかった!などスマートに使いこなす難しさを実感することも。(KADOも、例に漏れず。ぎくり。)
高校生のみんなは生成AIの回答とどう付き合ってるんだろう?
アンケートしてみると、「そのまま使う」は13.7%にとどまり、大半は検索・比較・再考などをやってから生成AIの回答を使っている実態が判明。
まだ現時点では、一般的に、生成AIの誤った出力を完全に防ぐことは難しいとされているよ。
文部科学省による「初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン」においても、生成AIの性質や、メリット・デメリット・情報の真偽を確かめること、自己の判断や考えが重要であることを十分に認識できるような使い方に関する学習は、学校現場において押さえておくべきポイントとして記載があるよ。
改めて今回の結果を見ると、今の高校生が、学校で学ぶ生成AIとの付き合い方を理解した上で良い距離感でうまく活用しているように感じられます。。
生成AI×今後の活用、「便利」で使いたいが過半数
ここまで、高校生のみんなは生成AIを使っているの?どう使っているの?といった現状の活用状況を解明してきたわけだけれど、ここからは、今後についてはどう考えているの?を深ぼっていくよ。
今後も使いたい?積極派が過半数
まずはシンプルに今後の利用意向を聞いてみよう!
勉強や進路選びに積極的に使いたい=28.5%。+日常生活の中で積極的に使いたい=22.4%。合わせて半分以上の人が“積極的に”使いたいと考えている結果に。
情報収取・整理・解説・案出しなどサポートしてくれる便利さをメリットに感じている人が多いことが改めて分かるね。
生成AIが発展する未来については?やっぱり「便利」に期待する人が過半数
高校生活における今後ではなく、高校生のみんなが大人になるもう少し先の未来。生成AIがもっと発展することを想像したら、どんな風に感じる?
最も多かったのは、「少し不安だが便利だと思う」という意見。利用経験が9割・便利というメリット実感が5割を超えていたけれど、そのような体験を経て、高校生自身が生成AI利用の注意点を感じつつもメリットを理解している様子が伝わってきたよ。
どこまで何が進化するんだろうね・・・!
生成AIを使いこなす力、将来どうなる?
少し不安がありつつ便利になると思う人、楽しみな人、、よく分からない・怖いと思う人。みんなが大人になった時、生成AIを活用していると思う?生成AIを使いこなす力が将来どんな場面で役立ちそう?
高校生のみんなに想像してもらったよ。
圧倒的に想像されたのは「情報を集めたり、整理したりすることに役立てていそう」という現在も実感されている便利さを表したもの。
次点の「違う視点を得る」や「資料作成」なども今の活用方法と大きくは変わらず、それらが仕事でも役立ちそうだと想像する人が多い印象だね。
一方で、「生成AIと協力する場面が増えそう」「生成AIを使えることが就職や進学の有利につながりそう」といった生成AIを使えること自体が強みと考える人が少数派にとどまる結果に。
これだけ既にみんなが活用していると、みんなが使えるものだから使いこなせる力は特別ではない、と思っている人も少なくないのかも!
生成AIは将来の夢の実現に向けた協力者
生成AI×未来の社会ではなく、生成AI×みんなの将来の夢について、さらに思いを巡らせてもらったよ。
読者のみんなは、自分の将来の夢に生成AIが関わってくると思うかな?
グラフを見ると、全体的に意見が分散したようにも見えるけれど最も多かったのは「夢がもっと実現しやすくなると思う」との声。次も「生成AIと協力するからこそ夢の内容が高度になる」というもので、生成AIを夢の実現の“障壁”ではなく“協力者”と捉える人の方が多そうな印象の結果になったね。
一方、夢は変わらないと思っている人が10%。また生成AIに出来ないことを目指すようになると思っている人が15.6%。生成AIとの距離感をはかりながらも、自分主導でキャリアを設計し進もうとする頼もしさをKADOは感じるのでした。
また変わらない・分からないを除くと何かしら影響があると考える人が8割!影響力の大きさも感じるところだね。
大事に残したいのは人間らしさと自分らしさ
さてさて最後に、影響力が大きく将来も無関係でいられなさそう⁉な生成AI。社会での活用が進み、仕事や将来の夢にも関わってくるテクノロジーであるとして、高校生のみんなが敢えて変えずに守りたいものを明らかにしてみようと思うよ。
順応も大事だけれど、変わらずに大事にしたいことってどんなこと?
最も共通で、なんと半分以上の高校生のみんなが挙げたのが「人とのつながりやコミュニケーション」。次点で「考える力や創造力」→「思いやり・人間らしさ」→「自分らしい生き方」と続いたよ。
生成AIを上手くうまく 使いたいからこそ、生成AIに取って代わられないもの=人間らしさや自分らしさを大事にしたい傾向が生じるのかも。
またテクノロジーの進化が当たり前で、簡単に、これまで出来なかったことが出来るようになる暮らしを実感しているみんなの世代だからこそテクノロジーが出来ないことにも敏感で想像出来るのかな~と。
妙に納得感のある結果になりました!
…テクノロジーの誕生や進化で、自分の可能性を広げるための助っ人・サポート役を任せられるのかもしれないと、思った。 と、同時に、努力して達成する経験を大事にしたい人が24.4%もいることが分かって、とってもホッとしたKADOなのでした。
(努力できるのも才能だぜ!と聞いたことがあるよ。)
以上、高校生の『生成AI活用に関するアンケート』でしたー!
みんなが生成AIのメリットを感じて活用している様子が色んな数字から読み取れたね。
生成AIは便利で味方になってくれることもしばしば。とはいえ、不正確な情報や回答が出力されることもあるもの。
文部科学省では「初等中等教育段階における生成AI の利活用に関するガイドライン」が策定されているので、注意点のおさらいなど、是非いちど読んでみてね。
引き続き、調査してほしいことがあったらフォロワーアンケートなどで編集部に教えてねー!
次回もお楽しみに★