エンタメdeお仕事発見SHOW 第7回「音楽」に関わるお仕事編
YO!オレの名前はDJサプリ。音楽はもちろん、マンガもドラマも小説も、エンタメ全部に愛とビートを注ぎ込むエンタメDJだ!元気が欲しいとき、落ち込んだとき、恋してるとき…。 あらゆるときに、音楽はキミたちの青春を彩ってるんじゃないかな?だけどさ、音楽って、作るのも、届けるのも、ぜんぶ“仕事”に繋がってるって知ってる?
そう、今月のフロアは「音楽にかかわる仕事」特集!君の“好き”が武器になる現場を、エンタメ通して見に行こうぜ!
目次
チェックリストでオススメ度を確認!
□友達が落ち込んでると、すぐに気づいちゃうんだよね!
□“好き”を仕事にできたら最高じゃん?って思ってる
□ハマったらすぐ調べる派!深夜まで検索しちゃうことも☆
さぁ、ビートに乗せてエンタメ紹介いくYO〜!
①A&R(アーティスト&レパートリー)のマンガ-『アンサングヒーロー』
どんな話?

「A&R(アーティスト&レパートリー)」って仕事、知ってる?アーティストの発掘、育成から楽曲選び、レコーディングの進行まで。まさに裏で音楽をプロデュースするプロフェッショナルだ!
このマンガの主人公・後免(ごめん)一朗は、レーベル「ガイアミュージック」のA&R。出会ったのは、天才すぎて周りをブン回す少女・柊木ジャム。クセ強な彼女に圧倒されつつもその才能を目の前に、“たくさんの人にこの音楽を届けたい”って気持ちが芽生えてくるんだ。
ただ売れる音楽じゃない。「この音を届けたい」って情熱こそが、A&Rの燃料!この作品を読めば、キミの“音楽愛”に、マジで火がつくかもYO!
どこで読める?
『アンサングヒーロー』は全4巻で完結!電子版もアリ。ちなみにアンサングヒーローとは、「功績が正当に評価されない、知られざる英雄(unsung hero)」の意味。マジCool‼
著・鯛噛(作画)/うらたにみずき(原作)
講談社/紙版759円

どうやったらなれる?
A&Rを目指すなら、音楽レーベルやレコード会社に就職するのが王道ルート☆就職したいなら、以下の学校に進学するのがGOOD◎▶ 文系の大学なら…経営・商学系の学部で、音楽をビジネスからとらえる視点を身につけろ!
▶ 理系の大学なら…音響工学や音楽情報処理など、工学系・システム系の学部で制作系ルートもアリ
▶ 音楽系の専門学校なら…現場で使える企画力・スキルを実践で学べる
さらに、今のうちからできる、マジで大切なことがある。それは「たくさんの音楽を聴くこと」。ジャンルにこだわらず、いろんな音を浴びまくれ!それが未来の“耳のセンス”を作っていくんだぜ!
②音のズレを“整える”プロ!調律師のマンガ-『もうひとつのピアノの森 整う音』
どんな話?

YO! 学校の音楽室や体育館にある、誰もが触れたことのある楽器、ピアノ。その音を完璧な状態に整える仕事「調律師」って知ってる?
紹介する『もうひとつのピアノの森 整う音』は、『ピアノの森』のスピンオフマンガ。主人公・向井智(さとる)は、かつてピアニストとしてコンクールに挑み、『ピアノの森』の主人公である天才・一ノ瀬海としのぎを削った実力者だ。
しかし、海の圧倒的な演奏に心を打たれ、演奏家の道を離れる。彼が新たに選んだのは、 “調律師”としての人生だった。
“弾く側”から“支える側”へ。向井の挑戦を通して、調律師という仕事の奥深さと、静かな誇りが描かれている。ピアノの“整いたい”という欲求に全力で向き合おうとする智の姿勢に「職人ってカッコいい!」とジワジワと仕事の魅力にひきこまれる1冊だ!
どこで読める?
『もうひとつのピアノの森 整う音』は、講談社「モーニング」で連載中!紙版・電子版どちらも発売中で、『ピアノの森』を読んだことがあるキミはもちろん、初めましてのキミも大歓迎☆著・一色まこと 講談社 紙版759円

どうやったらなれる?
YO!ピアノ調律師には、「ピアノ調律技能士」っていう国家資格があるんだ。でもこれは、経験を積んだ人のスキルを証明するもの。持ってなくても就職はできるし、プロとして活躍することも可能◎現実的なルートは、主にこの2つ↓↓▶ ルート1:学校で学ぶ
「まずは基礎からしっかり身につけたい」ってキミは、音楽大学や音楽系の専門学校の調律科へGO!ピアノの構造・音響・調律技術などを、じっくり学べる。
▶ ルート2:現場で覚える
「とにかく現場に飛び込みたい」ってキミは、ピアノメーカーや販売会社、調律専門会社に就職して、仕事をしながら技術を学ぶスタイルで◎5〜6年ほどで一人前になれることが多く、スキルを積めば独立して、フリーの調律師として活躍する人もいる☆
③音でココロを癒やすプロ!音楽療法士の小説-『見えない星に耳を澄ませて』
どんな話?

この物語の主人公は、音大ピアノ科の大学生・曽我真尋(そが・まひろ)。たまたま受けた大学の講義で、人の心を薬のように癒やす音楽があることを知り、音楽療法士の診療所で、実習をスタートするんだ☆
出会うのは、大人の声に耳を閉ざす少女、自分を偽って生きるパーソナルスタイリストなど、さまざまな“心の痛み”を抱えた人たち。真尋は音楽を通して、その見えない痛みに寄り添う。そのうちに、自分のなかにしまい込んできた秘密とも向き合うことになるんだYO!
この作品を読むと、音楽が医療や福祉の現場で“人を癒やすツール”としてどう使われてるかがリアルにわかる。「音楽で誰かの役に立ちたい」そんな想いがあるキミに、この一冊はドンピシャで刺さるはずだ!
どこで読める?
『見えない星に耳を澄ませて』は、KADOKAWAから電子版のみ販売中!著・香月夕花(かつき ゆか)/KADOKAWA

どうやったらなれる?
音楽療法士の資格は民間資格がいくつかあり、試験に合格したりカリキュラムを修了することでGETできる!経験を積まずとも音楽療法の仕事に就けるケースもあるけど、専門的な研修と実践経験があると信頼がぐっと上がる♪▶ ルート1:認定校で音楽療法を学ぶ
大学・専門学校で“音楽療法を学べる学科・コース”に進むのが近道。音楽、心理、福祉の知識・実習を通じて、理論と実践をバランス良く身につけられる◎
▶ ルート2:実践を重ねながら進む派
認定校でない学校でも、音楽療法を扱っているコースが増えてきている。音楽活動、福祉・医療の現場ボランティア、施設での実習を経験して、民間資格取得を目指す人も多数♪
音楽療法士のフィールドはワイドレンジ☆病院や福祉施設、特別支援学校はもちろん、NPOや地域コミュニティなど、音楽を必要としてる場所すべてがステージになるExcitingな仕事なんだぜ!
最後にオレのRAPでシメるぜ!
(太字のところで韻を踏んで読んでくれ)
ハイスクール進路はまるで迷路
あふれる選択肢は輝く未来への接続詞
さぁ未来向上のために今こそ行動
次回は10月の初めに更新予定!
次のテーマは「動物」にかかわる仕事。
どんな仕事に出会えるか、楽しみに待っててくれYO☆
イラスト/カケヒジュン 構成/前田こころ