「とにかく踏み出して、やりきって!」當真あみさんから高校生のみんなへ
あっという間に10月、高1&高2のみんなは文化祭に定期テスト、高3のみんなは受験シーズン本番。いろいろと忙しいこの時期は、成績が伸び悩んで壁にぶち当たったり、気持ちがゆれたりすることもあるよね。
自分ではうまくコントロールできないとき、どうやって気持ちを切り替えればいいのか。映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で主演を務めた當真あみさんにインタビュー!
みんなの秋のモヤモヤ解決のヒントになるといいな♡
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プロフィール:當真あみ(とうま・あみ)
2006年11月2日生まれ。沖縄県出身。
2021年、CMにてデビュー。翌年、テレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS)に初出演。アサヒ飲料「カルピスウォーター」14代目TVCMキャラクターを務めて脚光を浴びる。
主な出演作品に、NHK大河ドラマ『どうする家康』、テレビドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(NTV)、アニメ映画『かがみの孤城』(主人公・安西こころ役で声優初挑戦)、映画『おいしくて泣くとき』、映画『雪風 YUKIKAZE』など。
2025年7月~9月に放送されたテレビドラマ『ちはやふるーめぐりー』(NTV)で連ドラ初主演を飾り、2025年10月17日(金)公開の映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』では長編映画初主演を務める。
焦りや不安な気持ちの切り替えかた
思うように成績が上がらなくて焦ったり、この志望校で本当にいいのか不安になったり…。自分ではうまくコントロールできないとき、どうやって気持ちを切り替えればいい?
當真さん自身だったらどうするのか、聞いてみたよ。
ポジティブに考えられる方向へ意識して動いてみる
自分でコントロールできないことに直面したら、どうにか自分が苦しくならない方向へ、ポジティブに考えられる方向へ意識して動くと思います。
すぐに気持ちを切り替えられなくても、自分が満足いくまでとにかく向き合って、いつか気持ちの整理がついたときに切り替えよう、くらいの心構えでいいのかも。
私が演じた『ストロベリームーン 余命半年の恋』の桜井 萌も、つらい現実があるけど、夢をかなえるために前を向いて行動を起こします。
壁にぶつかっていること自体に頭を抱えるのではなく、その先へいけるようにするにはどうしたらいいのか、自分が思いつくだけの考えを出して、それをやりきったとき、いつの間にか気持ちが変わっているのかなって思っています。
受験は将来にかかわる大事なことなので、本気になって全力で突きつめて、後悔なく頑張ることができたら、その結果は自然に受け入れられるのではないでしょうか。
頑張るには、一緒にいるだけで安心できる友達の存在も大事
夢に向かって受験勉強や高校生活を頑張るには、一緒にいるだけで安心できるような友達がいることも大事だなって思います。
私自身も本当に何でも話せる親友がいます。同じ仕事をしている友達なので、悩みとかも話しやすくて、いろいろと相談に乗ってもらうことも。仕事が休みの日は、友達と会うことが私のリフレッシュになっているんです。
作中の萌も、麗ちゃんという親友ができてから、毎日の生活が楽しく変わりました。小さいころからずっと家の中で過ごして友達がいなかった萌にとって、すごく萌のことを見ていて、気持ちをくみ取ってくれるやさしさがあって、恋愛相談に乗ってくれる麗ちゃんは、安心して何でも話せる、かけがえのない親友。
家族ではなく友達だからこそ話せることもあり、麗ちゃんは両親とは別の心の支えだったのかも。受験という同じ目標をもった友達は、勉強を頑張るために大切な存在になってくれると思います。
自分の気持ちに素直になって、とにかく踏み出してみること!
私の高校時代は、仕事で知り合った友達と遊ぶことが多く、高校生らしい高校生活を送っていなかったから、もっと青春しておけばよかったかな、と思うことはあります。自分の気持ちに素直になって、やりたいこと、夢に向かって、とにかく踏み出してみる、動き出すことが大事。
私はやりたいと思ったことはすぐ始めるように意識しています。やりたいな、と思っているだけだといつまでも動けないタイプなので、思ったらすぐに動くことを徹底しているんです。可能性があるかもしれないところに、それをつかみにいくのか、待っているだけなのかでは、結果は全然違うから、自分で動いていってほしいと思います。
自分がしっかりやりきったと実感できたら後悔はないし、うまくいかなくても気持ちが沈むことは少ないのではないでしょうか。もし気持ちが沈んだとしても、もう一回はい上がる力がでてくるはずなので、やりきったと思えるまで頑張ってみてください。
受験にも通じる“やりきる姿勢”を描いた主演作
當真さんが主演を務める映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で描かれるのは、「限られた時間をどう生きるか」というテーマ。主人公の萌は、限られた中でも前を向いて自分のやりたいことに全力で挑みます。
その姿勢って、受験や進路に悩んでいる高校生にも通じるところがあるはず。
自分の目で見て、いろいろ吸収したい
もし私が萌と同じように余命半年だと言われたら、自分が行きたいと思っている場所にできるだけ行きたいです。いろいろな場所へ行ってみて、自分の目で見て、さまざまなことを吸収したいと考えています。余命を宣告された現実を受け止めるのは苦しい気持ちがあるかもしれないけれど、萌のように限られた時間のなかでどれだけ自分のやりたいことを精いっぱいできるのか、っていうのを考えると思います。
自分が見たことがないもの、写真でしか知らない場所へ実際に行ってこそ得られるものがあるから、自分から動いて、たくさんのものを吸収したいですね。
家族や友達の温かさを感じてほしい
萌は、自分の気持ちに素直で、まっすぐで、ちょっと天然なところがある女の子。外には出られない家での生活が長かったから、少し幼いというか、その分、自分の気持ちにまっすぐで突っ走ってしまうところがあります。
原作は日向くん目線で物語が動いていきますが、映画では萌目線で進みます。萌が残された人生を懸命に生きようと頑張るまっすぐな姿が、どう日向くんに作用していくのか、というところがすごくおもしろいので、小説も読んでみてほしいと思います。
ピュアな恋愛として、二人を取り囲む人たち、お父さん、お母さん、麗ちゃん、日向くんの友達、そういう人たちの温かさがすごく感じられる作品になっています。大好きな人、大切な人と観ていただけるとうれしいです。

2025年10月17日(金) 全国公開
出演:當真あみ 齋藤 潤 / 杉野遥亮 中条あやみ
池端杏慈 黒崎煌代 吉澤要人
伊藤健太郎 泉澤祐希 池津祥子 橋本じゅん
田中麗奈 ユースケ・サンタマリア
原作:芥川なお『ストロベリームーン』(すばる舎)
監督:酒井麻衣
脚本:岡田惠和

今つらいなって思ってる人も、當真さんの言葉をちょっと思い出して、「よし、もうちょっとだけやってみよう」って気持ちになってくれたらうれしいな。
※実はスタサプを運営するリクルートのCMに出演してくれていた當真さん。当時は中学生でフレッシュな印象だったけど、今回の取材では大人っぽい白ワンピがとても似合っていました!
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Text・Edit / やまだみちこ,
Photograph /Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup /SAKURA(makiura office),
Styling / 大村淳子
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