【恋愛サイエンス倶楽部】好きな人が同時に2人いるのはおかしい?編
好きな人との接し方、気の引き方、付き合い方…恋はモヤモヤすることばかり。
でもその悩み、今の時代は科学的に解明できてしまうのです。
恋のお悩みは科学者がスパッと解決するから、大丈夫!安心して勉強に励もう!
恋愛学者 森川友義教授
早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士。政治学者として少子化対策を研究するにあたり、根幹である恋愛を学問的に分析する「恋愛学」を確立、恋愛にまつわる著書多数。
「恋愛学とは、恋愛の本質を科学的手法によって研究し、普遍的な法則を明らかにする学問です。」
目次
イマドキ高校生の恋愛実態をデータ化!
お悩み相談のその前に、イマドキ高校生の恋愛事情をデータ化!みんなは今、恋してる?
告白するなら受験前?受験後?

勉強・部活・推し活…、いろいろなことが忙しい高校生でもやっぱり恋愛に興味ある派が多数!
この連載の立場からしても安心です(笑)。
受験前に告白し、もし成功したら有頂天、失敗したら悲しくなり勉強に集中できません。
受験後なら、どんな結果でも十分に時間と心の余裕ができます。
もし受験に成功したら、あなたの「人生偏差値」が急上昇し、告白成功の確率もぐんと上がるでしょう。
お悩み1:彼氏に本当の私を見せられない。猫をかぶってしまう。どうしたら出せる?(ピンキー・高2女子・新潟県)
【説明しよう】人間であれば誰でも持つ一面。相手への思いが強いほど、そうなってしまう場合も。
[理想自己]
恋愛初期において「好かれたい」「嫌われたくない」という欲求から、現実の自分ではなく「なりたい・こうありたいと望む理想的な自分像」(理想自己)を強調してしまう。
[拒絶不安]
「もし自分をさらけ出したら、相手にされなくなるのでは」という恐れの心理。そうなったら自分は傷ついてしまうという恐れもあり、さらけ出せなくなる。

【解決しよう】君の不完全な部分こそ、ポジティブな魅力へ変換!
最新の科学研究によれば、彼に「こんな自分は見せたくない」と思う部分を逆に利用して、関係性を深めることができる!
科学的な有効対策①プラットフォール効果

「不完全性の魅力」と言われ、人は「弱み」を見せると好感をもたれやすい。
自分の短所や失敗を共有すれば、親近感や人間らしさをもたれ、むしろ関係を深める効果がある。
今まで完璧な自分を見せていたなら、むしろこれからは「少しドジ」な部分も見せていけば魅力度UPに。
科学的な有効対策②言語のポジティブ化
弱みを見せるとき「私なんかどうせ…」など、消極的でなく、ポジティブ表現で共感を呼ぶ。
たとえば「ドジな私を見せるのは不安だけど、君なら大丈夫な気がして」「つい強がっちゃうけど、頼れる君がいてくれるから安心」と彼への信頼に繋げるような会話ができると◎。
弱点はむしろ魅力の一つ!魅力度UPの材料として短所は利用すべし。
お悩み2:気になる人が2人います。好きな人が同時に2人いるのはおかしいですよね?どうしたら1人を好きになれますか。(さくたろう・高3女子・長崎県)
【説明しよう】全然おかしくない!恋人関係を築く前段階ではよくある現象。
人は誰でも、同時に2人あるいは3人の男子(や女子)を好きになってしまう場合がある!
科学的な言葉でいうと…▼
[並列的好意]
たとえばA君とB君にはそれぞれの長所があり、それが自分の心の異なる部分に響いていることがあります。
「どちらにも惹かれる」=「決めきれない」状態だということ。
A君
安心感がある・話しやすい・価値観が近い
B君
ドキドキする・外見の魅力がある・刺激的な性格

【解決しよう】相手に求める「重要な価値観」を知ろう
決めきれないのは、自分が何を重視したいかがまだ定まっていないから。
それをクリアにする解決策はある!
科学的な解決策 「最重要価値基準」の選定
好きな人とパートナー関係をもつにあたり、自分が最も優先し、ほかの要素よりも重視する価値や条件を明確にしておく。
それをもとに意識的に相手を選ぶ。
たとえば…
・外見的魅力
・共感性・やさしさ
・情熱・刺激
・知性・教養
上記に自分で優先順位をつけてみると、恋愛の基準が定まり決断がスムーズに。

もし優先順位を決めかねたら…「試行的関係」の形成
簡単にいえば、お試し恋愛。
恋愛を、「成長と選択のプロセス」としてとらえ、時期をずらして二人とも実際に付き合ってしまおう。
恋愛は実験と発見の連続で、「付き合ってみないとわからない」ことが多い。
大切なのは自分の気持ちを観察する姿勢。罪悪感をもつ必要なし!

すてきな相手をみつけるためには、「恋愛の練習」も必要なのです。
スポーツで優勝するためには練習が不可欠なのとまったく同じ理屈です
君たちはまだまだ恋愛初心者!
経験を積み、長い目で見て 恋愛偏差値を上げるべし!
高3はひょっとしたら今、恋愛どころじゃない!?
かもだけど、春が来たら新しい出会いが待ってるはず!頑張れ受験生!
記事内のコメントは、2025年1月にスタサプ高校生エディター46人が回答したアンケートによるものです。
記事内のデータは、2025年4月にスタサプ高校生エディター118人が回答したアンケートによるものです。
Text & Edit/YUCO, illustration/Takashi Taima, Design/Mana Sato(ma-h gra)













































