服飾系学部以外でも洋服のデザインができる!/大学生ライター

自分が高校生だった時、スーツなんてどれも一緒に見えたが、大学生になって入学式でスーツを着て初めて、スーツにもいろいろなデザインがあることに気がついた。

 

街中で見ても、一般的には黒のきっちりしたデザインがあふれているように見えるが、大学の授業で、「自分の着てみたいスーツが作れる」という何ともワクワクする授業があったのだ!

 

―服飾系の学生じゃなくても、洋服のデザインができる!-

 

札幌大学女子短期大学部で、今年から新しく設立した「キャリアデザイン学科」。

 

1年生の授業内で行われた「カレッジ・スーツ プロジェクト」として、オリジナルスーツを作ることができた。

 

服飾系学部以外でも洋服のデザインができる!【大学生ライター】_01

 

オリジナルスーツは百貨店や専門店で注文できるが、ゼロからデザインを決められる機会はあまりない。まして、美術や服飾学を専門的に学ぶ学生ではないと、デザイン画を描く機会すらなかなか経験できるものではない。

 

学生の案を本格的に形にするにあたり、国内外で活躍するデザイナー、森下恵氏と大丸札幌店がこのプロジェクトをバックアップ。

 

「服の色や生地にもっとこだわりたい!」

 

そんな女子の気持ちをつめこむための万全な体制だ。

 

服飾系学部以外でも洋服のデザインができる!【大学生ライター】_02

 

 

―グループ活動で生まれる、協調性と一体感!―

 

授業の流れとしては、下記のようだった。

 

(1)スーツの歴史やデザインについての講義を受ける
(2)チームに分かれて、デザインを考える
(3)プレゼンを行い、自分たちのデザインをアピールする
(4)全員の投票により1つのデザインに決定する

 

今回チーム数が6つあるなか、2つの班の案に絞られ、デザイナーの先生のイラストをもとに最終的に1つに決定した。1票差で、惜しくも決定権を逃した2位のチームからは「悔しい!」との声も。

 

今回決定したものは、黒と灰色のバイカラーの襟やフレアスカート、パフスリープ、オリジナルピンバッチが特徴のとても可愛らしいデザインだった。

 

服飾系学部以外でも洋服のデザインができる!【大学生ライター】_03

 

―目標は、このスーツを全員で着用して、就活を成功させること!―

 

就職活動の面接では、常識力や清潔感だけではなく、その人にしかないセンスが大いに重視される。このように自作のデザインスーツを着ることで、個性を強調することができるだけでなく、授業の頑張りとしても最大限にアピールできる。そんな「一石二鳥」なスーツ。

 

これからは、自分を自分でプロデュースする新しい時代!
フォーマルなイメージを打破したスーツを授業で制作し、堂々と胸を張って、自分らしいスタイルで就職活動に活用してみてはいかがだろうか?

 
もっと知りたい人はコチラ→
◆快適な衣服や、服飾に関する理論と技術を研究する【服飾・被服学

 


 

活動協力:
ゲムネスガーデン デザイナー 森下恵氏
大丸札幌店様

 

取材協力:
札幌大学女子短期大学部キャリアデザイン学科(2013年4月設立)
土方直子講師 ビジネスマナー概論内「カレッジ・スーツ プロジェクト」

 

記事取材・編集・写真モデル(スーツ着用):
札幌大学女子短期大学部キャリアデザイン学科1年 川口 ゆり(ミス札幌大学2013)