山口大学、インドネシアのウダヤナ大学と樹林化プロジェクトを実施
山口大学丸本学長と下松市の多機能フィルター株式会社が共同で開発した「種バッグ」を用いて、12月8日、多機能フィルター、バリ森会、ウダヤナ大学、同学の共催で、樹林化プロジェクト「植樹祭」がインドネシア・バリ島キンタマニーのトヤ・ブンカ村のバトゥール山荒廃地において実施された。
この行事は、今年度から実施している「民間提案型・普及実証事業」として行われたもので、同学で開発した技術を多機能フィルターに移転し、その技術を利用して多機能フィルターが、現地生産を含む事業の海外展開を行うことに、ウダヤナ大学と同学が協力している。
「種バッグ」は、現地の土壌、種子そして微生物(菌根菌)を椰子ネットの袋に充填した資材で、種子から植生を行うことにより、植物の根張りに優れ、さらに、現地の菌根菌が植物の根と共生することにより、乾燥や養分飢餓などの環境ストレスを回避し、樹勢を向上させる。
この工法により、バトゥール山周辺の荒廃地の樹林再生が促進され、同時に、地元住民や高校生が環境保護の重要性を考える機会となることも期待される。