「国際数学オリンピック」と「国際生物学オリンピック」で参加生徒が金メダル
文部科学省は、このたび、南アフリカ(ケープタウン)で開催された「第55回国際数学オリンピック」と、インドネシア(バリ)で開催された「第25回国際生物学オリンピック」に参加した生徒の成績をそれぞれ発表した。
国際数学オリンピックは、世界各国・地域の数学的才能に恵まれた若者を見いだし、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的とする。
日本は、1990年から参加を開始し、毎年6名の生徒を派遣している。本年の南アフリカ大会には、101か国・地域から560名の生徒が参加し、日本は金メダル4名、銀メダル1名、銅メダル1名受賞、国別順位5位という好成績を収めた。
金メダルを獲得したのは、上苙隆宏さん(早稲田高等学校3年)、隈部壮さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)、早川知志さん(洛星高等学校3年)、山本悠時さん(東海高等学校3年)の4名。
一方、国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較を行うことにより、各国の生物教育を向上させることなどが目的。
日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年のインドネシア大会には、61か国・地域から239名の生徒が参加し、日本は金メダル1名、銀メダル3名を獲得。静岡県立浜松北高等学校3年の那須田桂さんが金メダルを受賞した。