東海大学、学生が愛甲原住宅の壁面アートを制作
東海大学工学部建築学科の学生と、湘北短期大学の学生が中心となって活動している地域ボランティア団体「CoCoてらし隊」は、このたび、伊勢原市内にあるコミュニティスペース「CoCoてらす」の壁面アートを制作した。
「CoCoてらし隊」は、高度成長期に建設された愛甲原住宅の住民らによるNPO団体「一期一会」の呼びかけで、両大学の学生らが参加して2012年12月に結成。今回のアートは、施設の壁面をポップな絵で飾り、「CoCoてらす」とその周辺を住民の交流の場として盛り上げようと計画したもの。
学生たちは、地元で絵画教室を開いているデザイナーと協力し、近隣の地図と「皆で支え合う街作り」をイメージした木、草原をポップなイメージで描く図案を作成。木の葉っぱを四角く描いて掲示板として使えるよう工夫、8月上旬からペンキで色塗りを始めた。
8月29日には、「みんな集まってCoCoてらすの壁面に手のひらの花を咲かせましょう」と題するイベントを開催。子どもからお年寄りまで約200名の住民が参加し、絵の具をつけた手を思い思いに壁面に押しつけ、手形の花を咲かせていった。
リーダーを務める東海大学の櫛毛基裕さん(建築学科4年生)は、『今後は壁画を使って地域の魅力を発信する活動や、小学生などの若い世代も参加できるイベントを企画することで、住民同士が支え合うまちづくりのお手伝いをしていきたい』と語っている。