関東学院大学、神奈川新聞社と連携した授業スタート
関東学院大学法学部では、今秋、神奈川新聞社と連携した授業をスタートした。
これは、法学部の学生を対象にした科目「現代社会の課題」の中で、新聞記者が秋学期に5回講義を行うというもの。10月15日(水)には、神奈川新聞の記者を招いた第1回目の講義が行われた。
この日講義を担当したのは、2011年の東日本大震災発生以降に神奈川新聞で連載されている「減災新聞」を担当している報道部の渡辺渉記者。神奈川県では、南海トラフ地震などでの被害が想定されており、将来起こりえる災害に備えて過去に学ぼうと、かつて甚大な被害を発生させた関東大震災を中心に講義が行われた。
1923年に発生した関東大震災は、相模湾沖を震源に関東地方に大きな地震が発生し、神奈川県でも32,838名が亡くなるなど甚大な被害が発生した。渡辺記者は、土砂災害による電車転落事故や、液状化被害などについて、体験者や当時の記録を取材した経験をもとに学生たちに説明。
学生たちは授業終了後、「関東大震災がどれくらいの規模や被害があったのか知らなかったし、火災による被害が大きかったことに驚きました。」「大震災の中で助け合った話や、力をあわせて関東大震災から5年で復興したことに驚きました」など、感想を寄せた。