中京大学、学生が老舗和菓子店と商品開発
中京大学経営学部の学生が、名古屋市中区の老舗和菓子店「不老園正光」と共同で、ドリンクメニュー2種類と和プリン1種類の商品開発を行った。
若者の和菓子離れが目立つ中、伝統の味を残しつつ、興味を引くような商品を作りたいという思いがプロジェクトの動機。中村雅章教授ゼミ3年生の伊藤あかりさん、伊藤雄亮さん、杉下正樹さん、谷川咲月さん、布谷治香さん、村手克優さんが参加した。
初めに取り組んだのはドリンクメニュー。学生たちは、ジュース、お茶、紅茶、コーヒーなど100種類以上のアイデアを提案し、その中からいくつか実現可能な案を抜粋。試作にも立ち会い、自家製の粒あんを用いた「つぶあんミルク」と、こだわりの和三盆を用いた「和三盆の柚子紅茶」が完成した。
次に開発したのが、お店の看板メニューである和プリン「和葛(やわくず)」の新商品。試食をしながら細かい材料の配分や比率などを調整し、「甘酒和葛」を完成させた。
学生たちは今回のプロジェクトで、たくさんの顧客とのふれあい、実際に販売する難しさ、商品を手にとってもらえる喜びなど、さまざまな経験を積むことができたという。
今後、夏に向けて「かき氷」の新商品開発も行う予定だ。