2020年度大学入試改革、2人に1人が「志望校の選択に影響する」と回答
学校法人河合塾は、2020年度から始まる大学入試改革を受け、中学1年生~高校2年生の男女500組、同一の親子を対象に「2020年度大学入試改革に関する意識調査」を行った。調査期間は2018年5月26日~5月31日。調査方法はインターネット。
2020年度に大学入試改革により入試が変わる(センター試験廃止など)ことを知っていますか?では、「知っている」と回答した親は59.2%であるのに対し、当事者である子供に関しては49%と、全体の半分以下しか認知していないという結果になった。大学入試改革に関連するニュースが報道されている数に比べると、認知度がまだまだ低い状況にあるようだ。
しかし、旧帝大志望者の親子においては70%以上(親:76.4%、子:81.1%)が大学入試改革について「知っている」と回答。また、医学部志望の親子に関しても比較的数値が高いことから、難易度の高い大学を志望する親子ほど認知度は高いことが伺える。
大学入試や高校・大学進学について、情報収集はしていますか?では、全体では親の53.8%、子の56.8%が「情報収集をしていない」と回答。特に子供に関しては高校生になってから情報収集をし始める傾向にあるが、2020年度の大学入試改革を初めて迎える現高校1年生でさえも「積極的に情報収集をしている」のは約半数程度という結果だった。
また、全体の70%以上の親子(親:77.8%、子供:71.6%)が大学入試改革に「不安」を感じると回答している。具体的な不安要素としては、「入試に対して十分な情報収集・対策が出来ているか」や「漠然とした不安」などが上位に上がっており、十分な情報収集が出来ていないことが起因しているようだ。
2020年度に大学入試が変わることで、志望高校や志望大学の選択に影響しますか?では、親で52%、子供で50.8%が「影響する」と回答。実に2人に1人が志望校への影響を感じているようだ。