文化学園大学、卒業生が「第93回 装苑賞」を受賞

6月11日に文化学園遠藤記念館大ホールで行われた「第93回 装苑賞公開審査会」にて、2018年度卒業生の孫 静(ソン・セイ)さんが、グランプリにあたる装苑賞を受賞した。

受賞作品のテーマは『上下絵』。

孫 静(ソン・セイ)さんは中国・吉林省出身。

2019年文化学園大学服装造形学科(現:ファッションクリエイション学科)卒業後、アパレルメーカーで企画デザイナーとして活動中。

日本の伝統的な「上下絵」から影響を受け、上下、前後どの向きからでも着られる無縫製の服を制作。

一つ一つ、幾何学的なパーツを計算しながらそれぞれに切り込みを入れ、パーツを組み立てることで天狗の顔のワンピースをデザイン。

同じ手法でバッグや帽子、シューズも制作し、講評ではコンテストにおけるコーディネートの重要さを評価されるなど、満場一致の高評価で装苑賞受賞となった。

◆「装苑賞」とは

「装苑賞」は文化出版局が主催する公募のファッションコンテスト。

デザイン画の選考であるポートフォリオ審査から作品製作を経て選出された候補者は、さらに実物作品3体を製作し公開審査会に臨む。

1956年の創設以来、新人デザイナーの登竜門のコンテストとして、数々の著名デザイナーを輩出している賞である。

審査員はファッションデザイナーのコシノジュンコ(JUNKO KOSHINO)、津森千里(TSUMORI CHISATO)、皆川明(minä perhonen)、岩谷俊和(DRESSCAMP)、廣川玉枝(SOMARTA)、髙島一精(Né-Net)、三原康裕(MIHARAYASUHIRO)、そして93回から新たに審査員に加わった森永邦彦(ANREALAGE)の計8名。

一次審査のポートフォリオ審査で32組の候補者を選出。

その後、対談形式の2次審査を経て半数に絞られた16組が、ランウェイにて各3体のミニコレクションを発表した。

詳細リンク先