働く大人に聞いた! 学生時代の勉強って仕事に役立つの?

難しい勉強をしていると、つい「こんなのできなくても生きていける!」と思ってしまいがち。

 

渋谷の高校生37人に「学校の勉強は、自分の将来に必要だと思う?」と聞いてみると、ほとんどの人が

 

・化学式とかルートの計算とか、数学の図形問題とかはいらないと思う(高1女子・神奈川)

 

・数学はホントいらない。算数で十分!(高3女子・神奈川)

 

・漢字と足し算、引き算がわかれば生きていける(高3女子・東京)

 

と、「難しい勉強は将来必要ない」と感じているようだ。そこで、実際に学生時代の勉強が役に立っているのかを、20〜30代の働く男女208人にアンケート調査してみた!(2014年12月/リクナビ進学調べ)

 
 

■学生時代の勉強が仕事に生きている人は約4割!

 

まず、「学生時代の勉強は仕事に役立っていますか?」と聞いてみると、38.9%が「はい」と回答。「いいえ」と答えた人が61.1%と多数を占めた。

 

「はい」と答えた人に「どんな場面で何が役立っているのか」を聞くと

 

・売上計算で数学の公式を使う(34歳男性・飲食系小売業)

 

・点滴の濃度計算や時間計算に、数学や物理が役立っている(29歳女性・看護師)

 

・会議の時、ホワイトボードに書記をするので漢字の勉強が役立った(32歳女性・総務)

 

・データの整理や作成に数学の知識を使う(32歳男性・販売)

 

・最近、会社が海外に工場を建てたので学生時代に習った英語が役立つようになった(33歳・総務)

 

など、数学、英語、漢字が役立っているという回答が目立った。また、医療系などの専門職だけでなく、事務や販売などの職種も売上計算やデータをまとめるのに数学の公式が必要みたい。

 
 

■約6割が「もっと勉強しておけばよかった」と思ってる!

 

また、「役立っていない」と答えた6割の人の中にも、「直接仕事にかかわる部分では学生時代の勉強は使っていないが、雑談をするときの話題や知識としては役立っていると思う」(33歳女性・事務職)という声も。

 

そこで、「高校時代にもっと勉強しておけばよかった…と後悔したことはありますか?」と聞いてみると、回答は逆転。「はい」と答えた人が60.1%と大多数を占める結果に。では、どんな場面で後悔したかというと…?

 

・メモ書きを残した時、漢字がわからずバカにされた(29歳男性・鉄道業)

 

・歴史が苦手な私は、歴史好きの上司との会話が弾まず、仲よくなるタイミングを逃した(33歳女性・事務)

 

・接客中に年配のお客様から経済の話をされた時、まったくわからず恥ずかしかった(35歳女性・販売)

 

など、ふとした場面で教養のなさがバレてしまった時が多いようだ。また、

 

・もっといい大学に行きたかった(34歳女性・薬剤師)

 

との理由で、勉強しなかった学生時代を悔やんでいる人も多かった。

 

何のためにしているのかわからなくなりがちな勉強だけど、職種によっては学生時代の勉強が、そのまま仕事に生きることも。
今学んでいることが、将来の自分を大きく左右する日が来るのかも…!?