高校生は「テレビよりスマホ」。そして「スマホで勉強」がブーム!

“若者のテレビ離れ”とよく言われるが、「そういえば最近、テレビを見なくなったなあ」と思い当たる読者も多いのでは?

 

2010年の「国民生活時間調査((NHK放送文化研究所))」によると、10代の男女で平日にテレビを15分以上見ている人の割合は5年前の2005年より1割近く減っていた。大まかに言うと2005年は9割近かったのに、2010年には8割近くまで減っているのだ。

 

●15分以上テレビを見ている人の割合
・10代男性 89%(2005年)→82%(2010年)
・10代女性 87%(2005年)→83%(2010年)

 

高校生は「テレビよりスマホ」。そして「スマホで勉強」がブーム?

 

ちなみに保護者世代にあたる40~50代はテレビを見ている人の割合や1日にテレビを見る時間に目立った変化がない。テレビを見なくなっているのは若い世代だけに見られる特徴のようだ。

 

それでは、テレビの代わりに今、欠かせないものって何なのだろうか?
ヒントとなる調査が、2014年月にリクルートが実施した「高校生のWEB利用状況の実態把握調査」だ。

 

これによると高校生のスマホ所有率は8割を超えた。2011年調査ではわずか約15%だったのに比べて5.5倍にも増え、ここ2、3年で急速に普及している。

 

「現在の高校生が中学生のころには、すでにスマホが一般的であったため、『初めて買ってもらった携帯端末がスマホ』というケースが多いようです。また2013年9月に手頃な価格のスマホが発売されたのをきっかけに、携帯電話からスマホへ乗り換えた高校生も多かったようです」

というのは、この調査を担当したリクルート進学総研の牧田綾子さん。

 

高校生は「テレビよりスマホ」。そして「スマホで勉強」がブーム?

 

牧田さんは、スマホの利用目的として「勉強する」という回答が6割近かったことに注目している。

 

「スマホに勉強用のアプリを入れて勉強している高校生が予想以上に多くて驚きました。高校生に聞くと、電車やバスでの移動中やちょっと暇な時間に気軽に勉強できるのが便利、という声が多かったです。また何度でも繰り返し学習できる点も支持されています。英単語の暗記など、反復学習に向いているようです」

 

スマホは高校生のライフスタイルだけでなく、勉強の仕方も大きく変えているようだ。勉強系のアプリも続々と増えていて、ゲーム感覚で勉強できるからおもしろい。キミも今日からスマホでの勉強を始めてみてはいかがだろうか。