元「ラーメン高校生」に聞く! 評論家になる方法

漫画やアイドルなど、人によって“好きなもの”はさまざま。では、その好きなものを追究し続けて“仕事”にするにはどうしたらいいんだろう…。

 

そこで今回は、高校時代にテレビや雑誌でラーメン評論家として活躍していた“ラーメン高校生”こと、山内直人さんに、得意分野で“評論家になる方法”を聞いてみた!

 
 

■“好きなもの”から派生する情報を幅広く集める!

 

「アイドルでもアニメでも、自分の好きなジャンルやグループだけを追いかけてしまいがちですが、それだと趣味のまま終わってしまうと思います。評論家になるには、特定のものだけでなく、そのジャンル全般について幅広く知っておかなければいけません。ぼくは、個人的には煮干し系のラーメンが好みなのですが、それ以外でも『ラーメン屋』と名のつくお店には片っ端から通うようにしています。その時集めたデータをまとめたブログを雑誌の編集者さんが見てくれたのがきっかけで“ラーメン高校生”として雑誌で特集を組まれたんです」

 

元「ラーメン高校生」に聞く! 評論家になる方法

 
 

■“作る”ことも経験する

 

「ぼくはラーメンを実際に“作る”こともよくやっています。そうすれば、ラーメンを食べた時により詳しい味の批評ができるようになるんです。そのおかげか、ぼくの場合はラーメン店の新メニュー開発にも携わることができました。例えば、スイーツの評論家になりたいなら、イチからスイーツを作る経験をしてみたり、レシピを詳しく調べたりすることで、批評する力が養えると思いますよ」(下画像は山内さん作の「和出汁ラーメン」)

 

元「ラーメン高校生」に聞く! 評論家になる方法

 
 

■評論家が集まるイベントに参加して顔を覚えてもらう

 

「評論家として自分の“顔を売る”ために高校生でもできることは、いろいろな評論家の方が開催するイベントに参加すること。ぼくは実際に、ラーメン評論家の方々が集まるイベントに行った時に興味をもってもらい、数回後にはイベントスタッフとして運営側に回ることができました。人脈が広がれば、テレビ番組の制作者に紹介してもらえるなど、チャンスが広がります。イベントは評論家の方がTwitterやブログで告知することが多いので、それをチェックしておけば簡単に参加できますよ」

 
 

■Twitterやブログは読者を意識して書く!

 

「Twitterのフォロワーが増えれば、テレビや雑誌などのメディア関係者に注目されやすいですよね。ただ、自分の好きなように書いていては、フォロワーを増やすことはできません。僕の場合は、ラーメン専用のアカウントを作り、ツイートする時に、店名、場所、メニュー名などを並べて書くことをフォーマットにしています。そうすれば、自分の取材メモとしても、読者がラーメンを検索する時のデータベースとしても使えると思ったんです。“読者”を意識して、わかりやすく伝えることが大切だと思います」

 

元「ラーメン高校生」に聞く! 評論家になる方法

 

そして、「評論家になるうえで、高校生であることは最大の武器になる」と、山内さん。どの分野でも評論家は大人が多いので、高校生が飛び込んで行けば自然と目立つことができるらしいのだ! 大人になったら…ではなく、高校生の今だからこそ掴めるチャンスがあるのかも…!?

 

最後に、“ラーメン好きな高校生”から“ラーメン評論家”へと華麗な転身を遂げた山内さんに、高校生におすすめのラーメン店を聞いてみた!

 

・「麺 高はし」(東京)
高校生が好きな濃厚系のつけ麺。安くて麺の量も多いので、食べ応え抜群!

 

「フスマにかけろ 中崎壱丁 中崎商店會1ー6ー18号ラーメン」(大阪)
クワトロスープの鮮魚貝ラーメン。鶏・自家製干物・貝類・野菜系の4種類の出汁をブレンドしたスープは飲み干さないともったいないうまさ!

 

「大栄ラーメン」(福岡)
全国で初めて「学割」をラーメンに採用したお店。豚骨スープに山芋をトッピングするのが山内さんのおすすめ!(下画像)

 

元「ラーメン高校生」に聞く! 評論家になる方法

 
 

“好き”を仕事にするために、早速動き出してみる?

 


山内直人さんTwitter
近著に『最強&最年少ラーメン評論家・山内直人が3000杯から選び抜いた全国やみつきラーメンBEST100』(マガジンハウス)など。