男子高校生の臭いの原因はコレ! 体臭の正しいケアを専門家に聞いてみた!
男子のみんな、自分のニオイが気になったこと、ない?
また、「子どものときはニオイが気にならなかったのに、最近気になるようになった」とか「女子より男子のほうがニオイがきつい気がする」などと感じてない?
そこで、中高生に人気のブランド・シーブリーズのマーケティング担当、田中翔平さんに、男子高校生のニオイについて話を聞いてみた。
男子高生って本当にクサイの?
まずはニオイのしくみから。
クサイと言えば、そのニオイの原因は「汗」。ところが汗そのものは無臭で、汗が人間の皮膚の脂や雑菌と反応してクサくなる。
人間の汗はエクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺(出口)を通して身体の外に出ている。
そして、より強いニオイを発するのはアポクリン腺から出る汗。
アポクリン腺は脇の下などにある汗腺で、思春期のころから発達してくる。
小さいころ、運動して全身汗びっしょりになってもあまりクサくはないのに、中学生、高校生になってくるとクサくなるのはそのせいなのだ。
また、男子も女子もアポクリン腺から出る汗がクサくなるのは同じだけど、男子のほうが筋肉量が多く代謝が良い。また運動量も多いので発汗量が段違いに多い。
そのため「男子はクサイ」と言われてしまうことになる。
部活や体育後の汗ケアは一年中!
そこで、ニオイ対策には汗のケアが必要になってくる。
運動前に制汗剤ロールオンタイプを塗って汗をかかないようにしたり、かいた汗はシートで拭き取ったり、ウォータータイプでケアすることが大事。
注意したいのは夏以外の季節。
夏の間は次から次へと汗をかくのでマメにケアしていても、それ以外の季節は「どうせ、すぐ汗が引くから大丈夫」と思ってない?
たしかに、体育で汗をかいても、教室で授業を受けているうちに汗は引く。
でもそれは、汗が引いたように感じているだけで、実は汗の成分は皮膚や着ている物にしっかり残っているのだ。
それが肌の皮脂(これも男子のほうが多い)に反応してニオイを発する。
ニオってくるのはだいたい汗をかいてから1~2時間後だという。
運動でかく汗よりクサイ汗がある!?
夏以外の季節もケアが必要な理由はもうひとつ。
運動でかく汗よりストレスや緊張でかく汗のほうがニオイ成分を発生しやすいからだ。
例えば定期テストや模試、面接などで緊張してかく汗がそれ。
緊張しそうな場面の前には、フレッシュな香りの制汗剤でケアしておけば、気持ち的にもリラックスできるのでおすすめ。
もちろん、好きな子とのデート前も制汗剤は必須!
また、たいていの人が一年中じんわり汗をかいているのが足の裏。
足の裏には汗腺が多く、靴の中でムレることで、よりニオイを発しやすい。
外出先でのケアが難しい場所なので、とにかくお風呂でよく洗うこと。
足の指の間まで洗い、靴も定期的に洗おう。
これでかなり違ってくる。
さらに、冬の衣類もこまめに洗濯すること。
胸や背中に気づかないほどじんわり汗をかいているので、意外と衣類も汗を吸っている。
運動の汗と同じで、しばらくたってからニオってくるので気をつけたい。
お風呂上がりを制する者がニオイケアを制す!?
ニオイにもいろいろあることがわかったが、制汗剤にはたくさんの種類があり、どれを使えばいいかわからないという男子も多いかもしれない。
シリーズのなかで高校生に特に人気があるのは、ウォータータイプの制汗剤だそう。部活後などに全身にバシャバシャ使いたいということで人気があるらしい。
なお、教室や塾などでもマメにケアしたい人はシートタイプを使うことが多いという。
多くの高校生が、部活や体育の前後に使っているが、そのほかで、とっておきの使い方を教えてもらった。
それは、「朝起きたときや夜寝る前」の制汗剤。
特にお風呂上がりに汗をかいてそのまま就寝、翌朝、学校へ…という場合は、学校でニオイを発している可能性があるので要注意。
普段はなかなか意識しないところだが、お風呂上がりの汗をていねいにケアすることで、その後のニオイを格段に抑えることができるという。
残念ながら、性別や年代別で比べると「男子高校生はクサイ」というのは本当のこと。
しかも、放っておけば年間を通してクサくなってしまうので、しっかりケアして清潔感のあるモテ男を目指そう!
田中翔平さん
(株)エフティ資生堂
パーソナルケアマーケティング部シーブリーズ担当
経済学を学んでいた学生時代から「取材して記事を書く」のが好きで、人や物のいいところをみつけることが得意。
競合商品の分析をして、自社製品の良さを際立たせるマーケティングの仕事にあこがれて資生堂に入社した。
「今は清潔感のある男性がモテる時代」と、男子高校生を応援してくれている。